KSC 10 SP2 / KSC 10 SP2 MR1 がインストールされている環境を KSC 10 SP3 にアップグレードする手順を説明します。
- 前提 -
- システム要件の確認
- KSC が適切に動作するためには、インストール先のコンピューターが最低システム要件を満たしている必要があります。
KSC 10 管理サーバーのシステム要件は、こちらをご確認ください。
- インストール時の注意点
- 使用状況に依存しますが、10 GB 以上のハードディスク空き容量がインストール要件となっています。
10 GB 未満の場合もインストールを進めることは可能ですが、保存するイベント数など量を制限して運用してください。
KSC にはウイルスの検知や処理を行うためのセキュリティ機能はありません。KSC をインストールしたサーバー自身を保護するためには、KES(もしくはサーバー向けセキュリティ製品の Kaspersky Security 10 for Windows Server)をインストールしてください。
- バックアップの取得
- 前準備として、旧バージョンの KSC 10 SP2 / KSC 10 SP2 MR1 にてバックアップを取得してください。(本手順の一番下にある付録を参照してください)
- アプリケーション管理プラグインの再インストール
- KSC で管理している製品によっては、アップグレード後に KSC 上から製品の「 アプリケーション管理プラグイン 」が削除される場合があります。
KSC 10 管理サーバーのシステム要件は、こちらをご確認ください。
削除された場合は以下ナレッジベースから KSC で管理している「 アプリケーション管理プラグイン 」をダウンロードし、インストールしてください。
[Kaspersky Security Center 10 アプリケーション管理プラグインリスト]
KSC のアップグレード手順
手順 1
弊社サイトより、KSC 10 SP3 のインストーラーをダウンロードして実行します。 インストーラーは こちら より入手可能です。(日本語版の「 Full Package 」をダウンロードしてください)
手順 2
インストールの画面が表示されるので、「 Kaspersky Security Center 10 管理サーバーのインストール 」をクリックします。

手順 3
「 Kaspersky Security Center 10 管理サーバーのセットアップウィザードへようこそ。」画面が表示されるので、「 次へ 」をクリックします。

手順 4
「 使用許諾契約書とプライバシーポリシー 」画面にて、「 使用許諾契約書の諸条件 」と「 データの取り扱い方法を記載しているプライバシーポリシー 」の双方にチェックを入れ、「 次へ 」をクリックします。
※ 双方のチェックボックスにもチェックが必要です。片方だけではインストールを進められません。

手順 5
今回は事前にバックアップを収集済みということを前提としているため「 管理サーバーのバックアップ 」画面では「 データのバックアップコピーを既に生成済み 」が選択されていることを確認して「 次へ 」をクリックします。
(バックアップの取得方法に関しましては、本手順の一番下にある付録を参照してください)

手順 6
「 Kaspersky Security Center 10 管理サーバーのアップグレード準備が完了しました 」画面にて、「 アップグレード 」をクリックします。

手順 7
アップグレードインストールが開始されます。

手順 8
「 Kaspersky Security Center 10 管理サーバーのセットアップウィザードが完了しました 」と表示されることを確認し、「 終了 」をクリックします。

手順 9
KSC 管理コンソールが起動すると、「 管理サーバークイックスタートウィザード 」画面が表示されるので、「 キャンセル 」をクリックします。
※「 Kaspersky Vulnerability and Patch Management 」または「 Mobile Device Management 」を利用している場合は「 次へ 」をクリックして KSC の設定のご確認をお願いします。

手順 10
「 ポリシーとタスクの変換 」画面にて、"変換先" となる「 Kaspersky Endpoint Security for Windows (11.0.0) 」を選択し、「 次へ 」をクリックします。
※ ここで「 キャンセル 」を選択した場合でも、このウィザードは後で実施することが可能です。実施手順は KSC 10 オンラインヘルプ の「 ポリシーの変換 」ならびに「 タスクの変換 」を参照してください。

手順 11
「 ポリシーの変換 」画面にて、"変換元" となるポリシーにチェックを入れ、「 次へ 」をクリックします。

手順 12
「 Kaspersky Security Network 」画面にて、「 同意する 」/「 同意しない 」いずれかにチェックを入れ、「 次へ 」をクリックします。

手順 13
「 タスクの変換 」画面にて、"変換元" となるタスクにチェックを入れ、「 次へ 」をクリックします。

手順 14
「 ポリシーとタスクの変換ウィザードが完了しました 」と表示されることを確認し、「 完了 」をクリックします。

手順 15
KSC 10 SP3 にアップグレードした際、「 アプリケーション管理プラグイン 」のバージョンアップが行われた場合、以下の画面が表示されます。「 OK 」をクリックし該当製品のポリシーやタスクの設定を確認します。必要に応じて設定変更を行います。

手順 16
変換済みのポリシー、タスクは以下のように元の名前に「 (変換済み) 」が追記された形で作成されます。


以上で KSC のアップグレードは完了です。