Kaspersky Security Center 11 へ移行時に発生する既知問題
更新日: 2022年9月21日
Article ID: 15122
問題
新規マシンに Kaspersky Security Center 11 をインストールし、旧バージョンの Kaspersky Security Center 10 のバックアップデータからデータをリストアした場合、Kaspersky Security Center 11 で作成した定義データベースのアップデートタスクを実行すると [適用可能なアップデートはありません] の結果となり定義データベースが更新されない場合があります。
原因
Kaspersky Security Center 11 より、共有フォルダである [KLSHARE] のパスが [%Programdata%\KasperskyLab\adminkit\1093\.working\share] に変更されました。旧バージョンの Kaspersky Security Center のバックアップデータをリストアした場合、Kaspersky Security Center にて定義データベースの更新を取得するタスクである [リポジトリへのアップデートのダウンロード] タスクの設定が、旧バージョンの Kaspersky Security Center の設定に変更され、[KLSHARE] 内に定義データベースのアップデートが保存されなくなります。その結果、Kaspersky Security Center へ定義データベースの更新を取得しようとしたクライアントマシン側で定義データベースの更新が取得できなくなります。
解決方法
以下のどちらかの対応を実施いただくことで本事象に対応できます。
- 旧バージョンのバックアップデータからリストアした場合、[リポジトリへのアップデートのダウンロード] タスクを削除した後に、新しく [管理サーバーのリポジトリへのアップデートのダウンロード] タスクを作成します。
タスクを作成し直すことで、正常に定義データベースの更新が行われるようになります。 - Kaspersky Security Center 11 をインストールする際に、共有フォルダのパスの値に Kaspersky Security Center 10 と同じパスを指定します。
旧バージョンと同じパスを設定することで事象の発生を回避できます。Kaspersky Security Center 10 では以下のパスがデフォルト値として設定されます。
32bit マシンの場合:
C:\Program Files\Kaspersky Lab\Kaspersky Security Center\Share
64bit マシンの場合:
C:\Program Files (x86)\Kaspersky Lab\Kaspersky Security Center\Share