Klmover.exeユーティリティは、クライアントコンピューター上で、ネットワークエージェントの設定内にある管理サーバーのパラメータを変更するよう設計されています。このユーティリティは、クライアントコンピューター上のネットワークエージェントのインストール先フォルダーにあります。
ネットワークエージェントのインストール先フォルダパス:
- 32bit
C:\Program Files\Kaspersky Lab\NetworkAgent
- 64bit
C:\Program Files (x86)\Kaspersky Lab\NetworkAgent
このユーティリティは、各クライアントコンピューター上でローカル管理者アカウントを使用して実行する必要があります。
このユーティリティはコマンドプロンプトから次の構文を使用して起動できます:
Klmover [-logfile LOGFILE][-address SERVER_ADDRESS][-pn NON_SSL_PORT][-ps SSL_PORT][-nossl][-cert CERTIFICATE][-silent][-dupfix]
例:klmover –address [サーバーアドレス]
- -logfile LOGFILE – ユーティリティの実行ログファイルを作成します。既定では、情報がファイルstdout.txに保管されています。このスイッチを使用しない場合、エラーメッセージは画面に表示されます。
- -address SERVER_ADDRESS – 新しい管理サーバ―名。IPアドレス、NetBIOS名またはDNS名を指定できます。
- -pn NON_SSL_PORT – 管理サーバーへの保護されていない接続で使用されるポートの番号をネットワークエージェントに通知します。このスイッチは省略できます。既定のポート番号は 14000 です。
- -ps SSL_PORT - 管理サーバーへの保護された接続で使用されるポートの番号をネットワークエージェントに通知します。このスイッチは省略できます。既定のポート番号は 13000 です。
- -nossl - 保護されていない接続を使用して管理サーバーに接続します。このスイッチを指定しない場合、ネットワークエージェントは安全な SSL プロトコルを使用して管理サーバーに接続します。
- -cert CERTIFICATE - 管理サーバーの新しい証明書ファイルのパス。このスイッチは省略できます。
- -silent - サイレントモード。
- -dupfix - ネットワークエージェントのインストールに配布パッケージ以外の方法を使用した場合(たとえばシステムイメージから復元した場合など)、このスイッチが必須となります。
klmover ユーティリティを使用して、プロキシサーバーの使用を有効にしたり、プロキシサーバーの設定を変更したりすることはできません。これらの操作を行うには、ネットワークエージェントのインストールパッケージのプロパティを変更します。
このユーティリティは、問題のある 1 台のホストで 1 回のみ実行してください。同じホスト上で繰り返し実行すると、Kaspersky Security Center 10 コンソールでコンピューター名が重複します。
コマンド入力例:
新しい管理サーバー、172.16.1.1へ移動する場合、下記コマンドを実行します。
klmover –address 172.16.1.1 –logfile klmover.log

今回の例の場合、ログファイルはコマンドプロンプトの現在のフォルダ上に作成されますのでネットワークエージェントのインストール先のフォルダパスに格納されます。
