Kaspersky Endpoint Security for Linux

コマンドラインでのファイアウォール管理

コマンドラインでは、ファイアウォール管理の事前定義済みタスク(Firewall_Management)を使ってファイアウォール管理を設定できます。

既定では、ファイアウォール管理は実行されません。このタスクは、手動で開始および停止できます。

ファイアウォール管理の定義済みタスクの設定を編集することで、ファイアウォール管理設定を構成できます。

ファイアウォール管理コマンドを使用して、ファイアウォール管理の設定を構成できます:

  • ネットワークパケットルールの作成と削除、実行優先度の変更。
  • ネットワークゾーンのIPアドレスまたはサブネットのリストを作成します
  • Kaspersky Endpoint Security で作成されたファイアウォールルールを表示するには、kesl-control -F --query コマンドを使用します。

    ファイアウォール管理タスクの設定

    設定

    説明

    DefaultIncomingAction

    この接続種別に適用するネットワークルールがない場合、受信接続に対して実行する既定の処理。

    Allow(既定値)– 受信接続を許可します。

    Block – 受信接続をブロックします。

    DefaultIncomingPacketAction

    この接続種別に適用するネットワークパケットルールがない場合、受信パケットに対して実行する既定の処理。

    Allow(既定値)– 受信パケットを許可します。

    Block – 受信パケットをブロックします。

    OpenNagentPorts

    ネットワークエージェントの動的ルールをネットワークパケットルールに追加するかどうかを指定します。

    Yes(既定値)– ネットワークエージェントの動的ルールをネットワークパケットルールに追加します。

    No – ネットワークエージェントの動的ルールをネットワークパケットルールに追加しません。

    [PacketRules.item_#] セクションには、ファイアウォール管理タスクのネットワークパケットルールが含まれます。複数の [PacketRules.item_#] セクションを、任意の順序で指定できます。範囲はインデックスの昇順で処理されます。

    [PacketRules.item_#] の各セクションには、次の設定が含まれています:

    Name

    ネットワークパケットルールの名前。

    既定値:Packet rule #<n>(n はインデックス)

    FirewallAction

    このネットワークパケットルールで指定される接続に対して実行する処理。

    Allow(既定値)– ネットワーク接続を許可します。

    Block – ネットワーク接続をブロックします。

    Protocol

    監視するネットワーク活動のデータ転送プロトコルの種別。

    Any(既定値)– ファイアウォール管理タスクはすべてのネットワーク活動を監視します。

    TCP

    UDP

    ICMP

    ICMPv6

    IGMP

    GRE

    RemotePorts

    接続を監視するリモートデバイスのポート番号。この値に対して、整数または範囲を指定できます。

    この設定は、Protocol の設定値が TCP または UDP に設定された場合にのみ指定できます。

    Any(既定値)– すべてのリモートポートを監視します。

    065535

    LocalPorts

    接続を監視するローカルデバイスのポート番号。この値に対して、整数または範囲を指定できます。

    この設定は、Protocol の設定値が TCP または UDP に設定された場合にのみ指定できます。

    Any(既定値)– すべてのローカルポートを監視します。

    065535

    ICMPType

    ICMP パケットの種別。

    この設定は、Protocol の設定値が ICMP または ICMPv6 に設定された場合にのみ指定できます。

    Any(既定値)– すべての ICMP パケット種別を監視します。

    データ転送プロトコルの仕様に応じた整数。

    ICMPCode

    ICMP パケットのコード。

    この設定は、Protocol の設定値が ICMP または ICMPv6 に設定された場合にのみ指定できます。

    Any(既定値)– すべての ICMP パケットコードを監視します。

    データ転送プロトコルの仕様に応じた整数。

    Direction

    ネットワーク活動を監視する通信方向。

    IncomingOutgoing または InOut(既定値)– 受信と送信の両方の接続を監視します。

    Incoming または In – 受信接続を監視します。

    Outgoing または Out – 送信接続を監視します。

    IncomingPacket または InPacket – 受信パケットを監視します。

    OutgoingPacket または OutPacket – 送信パケットを監視します。

    IncomingOutgoingPacket または InOutPacket – 受信と送信の両方の接続を監視します。

    RemoteAddress

    ネットワークパケットを送受信できるリモートデバイスのネットワークアドレス。

    Any(既定値)– すべての IP アドレスのリモートデバイスによって送受信されるネットワークパケットを監視します。

    Trusted – 許可するネットワーク用の事前定義されたネットワークゾーン。

    Local – ローカルネットワーク用の事前定義されたネットワークゾーン。

    Public – パブリックネットワーク用の事前定義されたネットワークゾーン。

    d.d.d.d – IPv4 アドレス、d は 10 進数の 0 – 255。

    dddddddd — IPv4 アドレスの範囲。

    d.d.d.d/p – IPv4 のサブネットアドレス、p は数値 0 – 32。

    x:x:x:x:x:x:x:x – IPv6 アドレス、x は 16 進数の 0 – ffff。

    x:x:x:x:x:x:x:x:xx:x:x:x:x:x:x:x:x — IPv6 アドレスの範囲。

    x:x:x:x:x:x:x:x/p — IPv6 アドレスのサブネット。p は 0 から 128 までの数字です。簡潔にするために :: を使用できます。

    LocalAddress

    Kaspersky Endpoint Security がインストールされており、ネットワークパケットを送受信できるデバイスのネットワークアドレス。

    Any(既定値)– すべての IP アドレスのローカルデバイスによって送受信されるネットワークパケットを監視します。

    d.d.d.d – IPv4 アドレス、d は 10 進数の 0 - 255。

    dddddddd — IPv4 アドレスの範囲。

    d.d.d.d/p – IPv4 のサブネットアドレス、p は数値 0 – 32。

    x:x:x:x:x:x:x:x – IPv6 アドレス、x は 16 進数の 0 – ffff。

    x:x:x:x:x:x:x:x:xx:x:x:x:x:x:x:x:x — IPv6 アドレスの範囲。

    x:x:x:x:x:x:x:x/p — IPv6 アドレスのサブネット。p は 0 から 128 までの数字です。簡潔にするために :: を使用できます。

    LogAttempts

    ネットワークルール処理の記録をレポートに含めます。

    Yes – レポートに処理を記録します。

    No(既定値)- レポートに処理を記録しません。

    [NetworkZonesPublic] セクションには、パブリックネットワークに関連付けられたネットワークアドレスが含まれます。複数の IP アドレスまたは IP アドレスのサブネットを指定できます。

    Address.item_#

    IP アドレスまたは IP アドレスのサブネットを指定します。

    d.d.d.d - IPv4 アドレス、d は 10 進数の 0 - 255。

    d.d.d.d/p – IPv4 のサブネットアドレス、p は数値 0 – 32。

    x:x:x:x:x:x:x:x – IPv6 アドレス、x は 16 進数の 0 – ffff。

    x:x:x:x::0/p - IPv6 のサブネットアドレス、p は数値 0 - 64。

    既定値:""(このゾーンのネットワークアドレスはありません)

    [NetworkZonesLocal] セクションには、ローカルネットワークに関連付けられたネットワークアドレスが含まれます。複数の IP アドレスまたは IP アドレスのサブネットを指定できます。

    Address.item_#

    IP アドレスまたは IP アドレスのサブネットを指定します。

    d.d.d.d - IPv4 アドレス、d は 10 進数の 0 - 255。

    d.d.d.d/p – IPv4 のサブネットアドレス、p は数値 0 – 32。

    x:x:x:x:x:x:x:x – IPv6 アドレス、x は 16 進数の 0 – ffff。

    x:x:x:x::0/p - IPv6 のサブネットアドレス、p は数値 0 - 64。

    既定値:""(このゾーンのネットワークアドレスはありません)

    [NetworkZonesTrusted] セクションには、許可するネットワークに関連付けられたネットワークアドレスが含まれます。複数の IP アドレスまたは IP アドレスのサブネットを指定できます。

    Address.item_#

    IP アドレスまたは IP アドレスのサブネットを指定します。

    d.d.d.d - IPv4 アドレス、d は 10 進数の 0 - 255。

    d.d.d.d/p – IPv4 のサブネットアドレス、p は数値 0 – 32。

    x:x:x:x:x:x:x:x – IPv6 アドレス、x は 16 進数の 0 – ffff。

    x:x:x:x::0/p - IPv6 のサブネットアドレス、p は数値 0 - 64。

    既定値:""(このゾーンのネットワークアドレスはありません)

このセクションの内容

コマンドラインでネットワークパケットルールのリストの設定

コマンドラインでのネットワークゾーンの設定