リモートコンピュータから管理サーバへの手動接続:Klmover ユーティリティ
ネットワークエージェントのインストールが完了すると、klmover ユーティリティは、/Library/Application Support/Kaspersky Lab/klnagent/Binaries フォルダに保存されます。
klmover ユーティリティをコマンドラインから実行すると、指定したパラメータに応じて次の操作が実行されます:
- 指定したパラメータでネットワークエージェントを管理サーバに接続する。
- ユーティリティの実行結果をファイルに保存する、または画面に表示する。
ユーティリティを実行する前に、コマンドラインで /Library/Application Support/Kaspersky Lab/klnagent/Binaries に移動してください。
コマンドラインの構文:
sudo ./klmover [-logfile <ファイル名>] [-address <サーバのアドレス>] [-pn <ポート番号>] [-ps <SSL ポート番号>] [-nossl] [-cert <証明書ファイルのパス>] [-silent] [-dupfix]
重要:ユーティリティの実行には管理者権限が必要です。
パラメータの説明
-logfile <ファイル名>
– 実行結果をファイルに保存します。このパラメータが未指定の場合、実行結果とエラーメッセージは画面に表示されます。
-address <サーバのアドレス>
– ネットワークエージェントが管理サーバに接続するときに使用するアドレス。サーバの IP アドレスか DNS 名を指定できます。
注意:このパラメータのコマンドを使用して、リモートコンピュータの接続先の管理サーバのアドレスを変更することもできます。
-pn <ポート番号>
- 管理サーバへの暗号化されていない接続を確立するときに使用されるポートの番号。既定では、ポート 14000 が使用されます。
-ps <SSL ポート番号>
– SSL プロトコルを使用して管理サーバへの暗号化された接続を確立するときに使用されるポートの番号。既定では、ポート 13000 が使用されます。
-nossl
– 管理サーバへの暗号化されていない接続を使用します。このパラメータが未指定の場合、暗号化された SSL プロトコルを使用して管理サーバへの安全な接続を確立します。
-cert <証明書ファイルへのパス>
- 新しい管理サーバへのアクセス認証に、指定された証明書を使用します。このパラメータが指定されていない場合、ネットワークエージェントは最初に管理サーバに接続したときに証明書を取得します。
-silent
- サイレントモードでユーティリティを実行します。
-dupfix
– 管理者用ガイドに記載されている以外の方法でネットワークエージェントがインストールされている場合に、このパラメータを使用します。例:ネットワークエージェントがインストールされているディスクイメージから復元された場合など。ネットワークエージェントの自動的な自己証明が原因で、元のコンピュータや他のコンピュータのアイコンが管理コンソール内に複製される場合は、複製されたコンピュータを再接続してみてください。
注意:klmover ユーティリティを実行する際は、すべてのパラメータに対して値を指定してください。
例: sudo ./klmover -logfile klmover.log -address 192.0.2.12 -ps 13001 |
ネットワークエージェントを使用して管理サーバに接続されているリモートコンピュータは、クライアントコンピュータと呼ばれます。