- このヘルプの概要
- Kaspersky Security for Virtualization 5.2 Light Agent の概要
- 新機能
- 製品のアーキテクチャ
- アプリケーションのインストールの準備
- 製品のインストール
- Kaspersky Security Center 15 Linux を使用する場合のアプリケーション導入に関する注意事項
- Kaspersky Security 管理 MMC プラグインと Integration Server のインストール
- 本製品のタスクと Protection Server の既定のポリシーの自動作成
- Integration Server コンソールの起動
- Protection Server のインストール
- 処理の選択
- SVM 導入のためのインフラストラクチャの選択
- SVM イメージの選択
- 導入する SVM の数の選択(OpenStack ベースのインフラストラクチャ)
- SVM 設定の指定
- SVM 設定の指定(OpenStack ベースのインフラストラクチャ)
- SVM のネットワーク設定(OpenStack ベースのインフラストラクチャ)
- SVM のための IP アドレス設定の配置
- Kaspersky Security Center 接続設定の指定
- 設定パスワードと root アカウントパスワードの作成
- SVMの 導入の開始
- SVM の導入の開始(OpenStack ベースのインフラストラクチャ)
- SVM の導入
- SVM の導入の終了
- Protection Server の動作準備
- 仮想マシンでの Kaspersky Security Center ネットワークエージェントのインストール
- Light Agent for Windows のインストール
- Kaspersky Security Center による Light Agent for Windows のインストール
- インストールウィザードを使用した Light Agent for Windows のインストール
- コマンドラインによる Light Agent for Windows のインストール
- Active Directory グループポリシーを使用した Light Agent for Windows のインストール
- 仮想マシンテンプレートでの Light Agent for Windows のインストール
- Citrix App Layering との互換性
- Citrix Provisioning(Citrix Provisioning Services)との互換性
- VMware App Volumes 技術との互換性
- インストール済み Light Agent for Windows コンポーネントの構成の変更
- Light Agent for Linux のインストール
- Light Agent の動作準備
- Kaspersky Security インストール後の Kaspersky Security Center 管理コンソールの変更点
- Kaspersky Security Web プラグインのインストール
- Integration Server に接続している SVM のリストの表示
- SVM に接続されている Light Agent のリストの表示
- 本アプリケーションの旧バージョンからのアップグレード
- 本製品の削除
- 製品管理のコンセプト
- Kaspersky Security Center からの本製品の管理の概要
- Light Agent for Windows のローカルインターフェイスを使用した本製品の管理の概要
- Kaspersky Security Center ポリシーを使用した本製品の管理
- タスクを使用しての本製品の動作の管理
- Kaspersky Security Web コンソールを使用した本製品の管理
- Kaspersky Security Center でのポリシーとタスクの設定へのアクセス権の概要
- Integration Server コンソールの概要
- 本製品のライセンス管理
- 本製品の起動と終了
- 仮想マシンの保護ステータス
- Integration Server 接続設定の指定
- SVM に対する Light Agent の接続を設定する
- 全般的なプロテクションの設定
- 仮想マシンのファイルシステムの保護:ファイルアンチウイルス
- AMSI 保護
- メール保護メールアンチウイルス
- 仮想マシンの Web トラフィックの保護:ウェブアンチウイルス
- ネットワークトラフィックの監視
- ファイアウォール
- ネットワーク攻撃防御
- システムウォッチャー
- アプリケーション起動コントロール
- アプリケーション権限コントロール
- デバイスコントロール
- ウェブコントロール
- システム変更監視
- ネットワークモニター
- 仮想マシンのスキャン
- 他のカスペルスキーソリューションとの対話
- 定義データベースとソフトウェアモジュールのアップデート
- Kaspersky Security Network への参加
- 本製品の詳細設定
- バックアップ
- レポートと通知
- SVM の再設定
- Integration Server 設定の表示と編集
- SVM ステータスの監視
- 製品コンポーネントの変更チェック
- Kaspersky Security for Virtualization 5.2 Light Agent をマルチテナンシーモードで使用する場合
- コマンドラインからの Light Agent for Linux の管理
- コマンドラインによる Light Agent for Windows の管理
- テクニカルサポートへの問い合わせ
- テクニカルサポートのご使用方法
- Kaspersky CompanyAccount によるテクニカルサポート
- テクニカルサポート用の情報の取得
- Protection Server と Light Agent のダンプファイルの概要
- Kaspersky Security コンポーネントのインストールウィザードのトレースファイルの概要
- Light Agent for Windows のインストールウィザードのトレースファイルの概要
- Integration Server と Integration Server コンソールのトレースファイルの概要
- SVM、Light Agent、Kaspersky Security管理プラグインのトレースファイル
- SVM 管理ウィザードのログ
- Kaspersky Security 配布キットに含まれるユーティリティとスクリプトの使用
- 付録
- klconfig スクリプト API を使用した SVM 設定情報の定義
- 設定用のコマンドの実行
- SVM の初回起動用のスクリプトの使用
- SVM の設定の編集
- コマンドの説明
- accept_eula_and_privacypolicy
- apiversion
- checkconfig
- check_viis_infra_accessibility
- connectorlang
- dhcp
- dhcprenew
- dns
- dnslookup
- dnssearch
- dnsshow
- getdnshostname
- gethypervisordetails
- hostname
- listpatches
- manageservices
- nagent
- network
- ntp
- passwd
- permitrootlogin
- productinstall
- reboot
- resetnetwork
- rollbackpatch
- setsshkey
- settracelevel
- test
- timezone
- version
- setup.ini ファイルでの設定
- ScanServer.conf ファイルの設定
- LightAgent.conf ファイルの設定
- SNMP のオブジェクト ID 値
- klconfig スクリプト API を使用した SVM 設定情報の定義
- 製品の情報源
- 用語解説
- Integration Server
- Kaspersky CompanyAccount
- Kaspersky Security Network(KSN)
- Light Agent
- OLE オブジェクト
- OpenStack ドメイン
- OpenStack プロジェクト
- SVM
- SVM 管理ウィザード
- 悪意のある URL のデータベース
- アクティベーションコード
- アップデート元
- アプリケーションのアクティベーション
- 感染したファイル
- 管理サーバー
- キーロガー
- 現在のライセンス
- サーバー用ライセンス
- シグネチャ分析
- 使用許諾契約書
- スタートアップオブジェクト
- 定義データベース
- デスクトップ用ライセンス
- バックアップ
- ヒューリスティック分析
- ファイルのバックアップコピー
- フィッシング
- フィッシングサイトの URL の定義データベース
- 複合ファイル
- プロセッサ数に制限のあるライセンス
- プロセッサのコア数に制限のあるライセンス
- 保護対象仮想マシン
- 予備のライセンス
- ライセンス
- ライセンス情報
- ライセンス情報ファイル
- ライセンス証明書
- サードパーティ製のコードに関する情報
- 商標に関する通知
信頼ゾーンの設定
信頼ゾーンは Kaspersky Security が有効になっている時に監視しないオブジェクトとアプリケーションのカスタムリストです。
信頼ゾーンは、管理するオブジェクトの特徴や、保護対象仮想マシンのゲストオペレーティングシステムにインストールされているアプリケーションの特徴に基づいて作成できます。Kaspersky Security がアクセスをブロックする特定のオブジェクトやアプリケーションが無害であることが確実な場合、オブジェクトやアプリケーションを信頼ゾーンに含める必要が生じることがあります。
保護とスキャンからの除外
除外とは、オブジェクトまたはアプリケーションを指定する条件の組み合わせです。オブジェクトがこれらの条件を満たすと、Kaspersky Security はこのオブジェクトに対して、ウイルスなどのマルウェアのスキャンを実行しません。
仮想マシンや個人情報に損害を与える目的で合法アプリケーションが悪用される場合もあります。このようなアプリケーションには悪意のある機能は一切ありませんが、マルウェアの補助コンポーネントとして使用される可能性があります。このようなアプリケーションの例としては、リモート管理ツール、IRC クライアント、FTP サーバー、一時停止 / 隠蔽プロセス用の各種ユーティリティ、キーロガー、パスワードクラッカー、オートダイヤラーがあります。このようなアプリケーションは、ウイルスには分類されません。侵入者がユーザーのデバイスや個人データに危害を加える可能性のある正規のソフトウェアについては、Kaspersky Virus Encyclopediaのウェブサイトをご覧ください。
このようなアプリケーションは Kaspersky Security によってブロックされる場合があります。これらがブロックされないようにするには、スキャンと保護の除外を設定します。これを行うには、カスペルスキーのウイルス百科事典に登録されている名前または名前マスクを信頼ゾーンに追加します。たとえば、リモート管理プログラムを使用する頻度が多い場合を考えてみます。これは、リモートデバイスを管理するためのリモートアクセスアプリケーションです。このアプリケーションがブロックされないようにするには、カスペルスキーのウイルス百科事典に登録されている名前または名前マスクによって除外を作成します。
次の種別のオブジェクトをスキャンから除外できます:
- 特定の形式のファイル
- マスクによって選択されたファイルとフォルダー
- SHA-256 アルゴリズムで計算したファイルのハッシュ
- 個別のファイルとフォルダー
- アプリケーション
- アプリケーションプロセス
- カスペルスキーのウイルス百科事典の分類に基づくオブジェクト
既定では、/sys、/proc、および /.snapshots ファイルシステムオブジェクトが Light Agent for Linux による保護とスキャンから除外されます。例外は削除したり使用を停止したりすることができます。
保護の除外を使用できる製品コンポーネントおよびタスクは、次の通りです:
- ファイルアンチウイルス
- メールアンチウイルス
- ウェブアンチウイルス
- AMSI 保護
- システムウォッチャー
- アプリケーション権限コントロール
- スキャンタスク
また、Light Agent for Windows の除外を含むカテゴリを作成できます。そのカテゴリ内のファイルやフォルダー、または指定した名前を持つオブジェクトはスキャンされません。
信頼するアプリケーションのリスト
「信頼するアプリケーションのリスト」は、ファイルおよびネットワークの活動(疑わしい活動を含む)やシステムレジストリへのアクセスを監視しないアプリケーションのリストです。既定では、Kaspersky Security はすべてのプログラムプロセスによってオープン、実行、保存されるオブジェクトをスキャンし、すべてのアプリケーションとこのようなオブジェクトが生成するネットワークトラフィックの処理を管理します。信頼するアプリケーションのリストに追加されたアプリケーションはスキャンから除外されます。
たとえば、Microsoft Windows 標準のメモ帳アプリケーションで使用するオブジェクトはスキャンしなくても安全であると考える場合は、Microsoft Windows メモ帳を信頼するアプリケーションのリストに追加できます。これにより、スキャン処理では、このアプリケーションが使用するオブジェクトがスキップされます。
また、特定の処理が Kaspersky Security によって危険な処理に分類された場合でも、多数のアプリケーションの機能を考慮すると安全な場合があります。たとえば、キーボードで入力したテキストの取得は、自動キーボードレイアウト切り替えプログラム(Punto Switcher など)では通常の処理です。このようなアプリケーションの特性を考慮して、アプリケーション処理を監視対象から除外するために、このようなアプリケーションを信頼するアプリケーションのリストに追加してください。
信頼するアプリケーションをスキャン対象から除外することで、Kaspersky Security とその他のプログラムの間の競合(Kaspersky Security と他のアンチウイルス製品による、サードパーティ製デバイスのネットワークトラフィックの二重スキャンの問題など)を回避し、仮想マシンのパフォーマンスを高めることができます。この点は、サーバーアプリケーションを使用する上では特に重要です。
ただし、信頼するアプリケーションの実行ファイルとプロセスのウイルスおよびその他のマルウェアスキャンは実行されます。アプリケーションをスキャンおよび保護から完全に除外するには、そのアプリケーションを除外に設定します。
情報を収集して処理のために送信するアプリケーションが仮想マシンにインストールされている場合、Kaspersky Security がそのアプリケーションをマルウェアに分類することがあります。それを避けるには、アプリケーションを除外リストに追加し、スキャンから除外します。
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