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Kaspersky Security Center による Light Agent for Linux のインストール
Kaspersky Security Center を使用して、管理者のワークステーションからリモートで Light Agent for Linux をインストールできます。
インストールは、リモートインストールウィザードまたはリモートインストールタスクを使用して実行されます(詳細は、Kaspersky Security Center のオンラインヘルプを参照してください)。
Light Agent for Linux をインストールする仮想マシンのオペレーティングシステムで fanotify 機能がサポートされていない場合、インストールを開始する前に、オペレーティングシステムカーネルのソースコードが既定のフォルダーに保存されていることと、コンパイルパッケージ(gcc、binutils、glibc、glibc-devel、make、ld)がインストールされていることを確認してください。
Light Agent for Linux とネットワークエージェントのインストール前に、仮想マシンで次の操作を実行する必要があります:
- クライアントアプリケーション(例:PuTTY など)を SSH プロトコル経由で仮想マシンに接続できるかどうかを確認する。
仮想マシンに接続できない場合は、/etc/ssh/sshd_config ファイルで、次の設定が次のように指定されていることを確認します:
PasswordAuthentication no
ChallengeResponseAuthentication yes
必要に応じて、/etc/ssh/sshd_config ファイルの設定の値を編集して保存し、「
sudo service ssh restart
」コマンドを使用して SSH サービスを再起動しました。 - 仮想マシンへの接続に使用するユーザーアカウントを指定して、そのアカウントに対して sudo のパスワードの入力が要求されないようにする。設定するには、次の操作を実行します:
- 「
sudo visudo
」コマンドを使用して、sudoers 設定ファイルを開きます。 - ファイルで次のように指定します:
<
ユーザー名
> ALL = (ALL) NOPASSWD: ALL
<
ユーザー名
>
は、SSH プロトコル経由で仮想マシンに接続する時に使用するユーザーアカウントです。 - sudoers ファイルを保存して閉じます。
- 仮想マシンに SSH 経由で再接続し、「
sudo whoami
」コマンドを実行して、sudo サービスの実行でパスワードの入力が要求されないことを確認します。
- 「
リモートインストールでは、Light Agent for Linux と Kaspersky Security Center ネットワークエージェントのインストールに必要なパラメータを含んだインストールパッケージを使用します。このインストールパッケージは、Kaspersky Security コンポーネントのインストールウィザードで、Kaspersky Security MMC プラグインと Integration Server のインストール中に自動的に作成されます。インストールパッケージは、Kaspersky Security Center 管理コンソールツリーの[詳細] → [リモートインストール] → [インストールパッケージ]フォルダーに、「Kaspersky Security for Virtualization 5.2 Light Agent for Linux (5.2.X.X)」という名前で保存されます(「5.2.X.X」は製品のバージョン番号)。
Kaspersky Security コンポーネントのインストールウィザードで自動的に作成されたインストールパッケージを使用することも、手動でインストールパッケージを作成することもできます。
Light Agent for Linux と Kaspersky Security Center 配布キットに含まれているネットワークエージェントの同時インストールはサポートされていません。リモートインストールタスクを使用して Light Agent for Linux をインストールする場合は、タスク設定で[このアプリケーションと同時にネットワークエージェントをインストールする]を必ずオフにします。サポート対象のバージョンのネットワークエージェントは、Light Agent for Linux のインストールパッケージに含まれており、Light Agent for Linux のリモートインストールによって自動的にインストールされます。
仮想マシンにネットワークエージェントが存在するかどうかは、インストール前にチェックされます。Light Agent for Linux と互換性のないバージョンのネットワークエージェントがインストールされている場合、インストールはエラーで終了します。仮想マシンでネットワークエージェントを削除してから、Light Agent for Linux のリモートインストールをもう一度実行できます。
Light Agent for Linux のインストールパッケージの作成
インストールパッケージを作成する前に、Kaspersky Security Center 管理サーバーがアクセスできるフォルダーに、Light Agent for Linux の配布パッケージを解凍します。
Light Agent for Linux のインストールパッケージを手動で作成するには:
- Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
- コンソールツリーで、[詳細] – [リモートインストール] – [インストールパッケージ]の順に選択します。
- [インストールパッケージの作成]をクリックします。
新規パッケージウィザードが起動します。
- ウィザードのウィンドウで、[カスペルスキー製品のインストールパッケージを作成する]をクリックします。
- インストールパッケージの名前を入力し、ウィザードの次のステップに進みます。
- Kaspersky Security の配布キットを選択します。そのためには、[参照]をクリックし、Microsoft Windows 標準のファイルの選択ウィンドウで lightagent.kud ファイルのパスを指定します。
ウィザードウィンドウにアプリケーション名が表示されます。
ウィザードの次のステップに進みます。
- お客様とカスペルスキーとの間で締結する使用許諾契約書およびデータの処理と転送を記述したプライバシーポリシーを読みます。
インストールパッケージの作成を続行するには、使用許諾契約書とプライバシーポリシーをよく読んで、それらの条件に同意します。同意するには、ウィザードのウィンドウで両方のチェックボックスをオンにします。
ウィザードの次のステップに進みます。
- ウィザードは、製品のインストールに必要なファイルを Kaspersky Security Center の管理サーバーにダウンロードします。ダウンロードが完了するまでお待ちください。
- ウィザードを終了します。
作成されたインストールパッケージが、Kaspersky Security Center 管理コンソールツリーの[詳細]→[リモートインストール]→[インストールパッケージ]フォルダーに保存されます。同じインストールパッケージを何度でも使用できます。
Light Agent for Linux のインストールパッケージの作成が完了したら、インストールパッケージの設定を指定する必要があります。インストールパッケージのプロパティウィンドウで、Light Agent for Linux とともに仮想マシンにインストールされるネットワークエージェントの Kaspersky Security Center 管理サーバーへの接続設定を編集できます。
ページのトップに戻るLight Agent for Linux のインストールパッケージのプロパティでのネットワークエージェントの設定の編集
Light Agent for Linux のインストールパッケージのプロパティで、Light Agent for Linux とともに仮想マシンにインストールされるネットワークエージェントの Kaspersky Security Center 管理サーバーへの接続設定を編集できます。
ネットワークエージェントの設定を編集するには:
- Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
- コンソールツリーで、[詳細] – [リモートインストール] – [インストールパッケージ]の順に選択します。
- インストールパッケージのリストから Light Agent for Linux のインストールパッケージを選択し、次のいずれかの方法でインストールパッケージの設定ウィンドウをダブルクリックして開きます:
- 表示されるウィンドウの左側のリストで[設定]セクションを選択し、ネットワークエージェントと Kaspersky Security Center 管理サーバーの接続に関する次の設定を編集します:
[設定]セクションを除いて、インストールパッケージの設定ウィンドウのすべてのセクションは Kaspersky Security Center の標準的なセクションと同一です。これらの標準セクションの詳細は、Kaspersky Security Center のオンラインヘルプを参照してください。
- インストールパッケージの設定ウィンドウで[OK]をクリックします。