Kaspersky Security for Virtualization 5.2 Light Agent

Kaspersky Security Center による Light Agent for Linux のインストール

Kaspersky Security Center を使用して、管理者のワークステーションからリモートで Light Agent for Linux をインストールできます。

インストールは、リモートインストールウィザードまたはリモートインストールタスクを使用して実行されます(詳細は、Kaspersky Security Center のオンラインヘルプを参照してください)。

Light Agent for Linux をインストールする仮想マシンのオペレーティングシステムで fanotify 機能がサポートされていない場合、インストールを開始する前に、オペレーティングシステムカーネルのソースコードが既定のフォルダーに保存されていることと、コンパイルパッケージ(gcc、binutils、glibc、glibc-devel、make、ld)がインストールされていることを確認してください。

Light Agent for Linux とネットワークエージェントのインストール前に、仮想マシンで次の操作を実行する必要があります:

  1. クライアントアプリケーション(例:PuTTY など)を SSH プロトコル経由で仮想マシンに接続できるかどうかを確認する。

    仮想マシンに接続できない場合は、/etc/ssh/sshd_config ファイルで、次の設定が次のように指定されていることを確認します:

    PasswordAuthentication no

    ChallengeResponseAuthentication yes

    必要に応じて、/etc/ssh/sshd_config ファイルの設定の値を編集して保存し、「sudo service ssh restart」コマンドを使用して SSH サービスを再起動しました。

  2. 仮想マシンへの接続に使用するユーザーアカウントを指定して、そのアカウントに対して sudo のパスワードの入力が要求されないようにする。設定するには、次の操作を実行します:
    1. sudo visudo」コマンドを使用して、sudoers 設定ファイルを開きます。
    2. ファイルで次のように指定します:<ユーザー名> ALL = (ALL) NOPASSWD: ALL

      <ユーザー名> は、SSH プロトコル経由で仮想マシンに接続する時に使用するユーザーアカウントです。

    3. sudoers ファイルを保存して閉じます。
    4. 仮想マシンに SSH 経由で再接続し、「sudo whoami」コマンドを実行して、sudo サービスの実行でパスワードの入力が要求されないことを確認します。

リモートインストールでは、Light Agent for Linux と Kaspersky Security Center ネットワークエージェントのインストールに必要なパラメータを含んだインストールパッケージを使用します。このインストールパッケージは、Kaspersky Security コンポーネントのインストールウィザードで、Kaspersky Security MMC プラグインと Integration Server のインストール中に自動的に作成されます。インストールパッケージは、Kaspersky Security Center 管理コンソールツリーの[詳細] → [リモートインストール] → [インストールパッケージ]フォルダーに、「Kaspersky Security for Virtualization 5.2 Light Agent for Linux (5.2.X.X)」という名前で保存されます(「5.2.X.X」は製品のバージョン番号)。

Kaspersky Security コンポーネントのインストールウィザードで自動的に作成されたインストールパッケージを使用することも、手動でインストールパッケージを作成することもできます。

Light Agent for Linux と Kaspersky Security Center 配布キットに含まれているネットワークエージェントの同時インストールはサポートされていません。リモートインストールタスクを使用して Light Agent for Linux をインストールする場合は、タスク設定で[このアプリケーションと同時にネットワークエージェントをインストールする]を必ずオフにします。サポート対象のバージョンのネットワークエージェントは、Light Agent for Linux のインストールパッケージに含まれており、Light Agent for Linux のリモートインストールによって自動的にインストールされます。

仮想マシンにネットワークエージェントが存在するかどうかは、インストール前にチェックされます。Light Agent for Linux と互換性のないバージョンのネットワークエージェントがインストールされている場合、インストールはエラーで終了します。仮想マシンでネットワークエージェントを削除してから、Light Agent for Linux のリモートインストールをもう一度実行できます。

このセクションの内容:

Light Agent for Linux のインストールパッケージの作成

Light Agent for Linux のインストールパッケージのプロパティでのネットワークエージェントの設定の編集

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Light Agent for Linux のインストールパッケージの作成

インストールパッケージを作成する前に、Kaspersky Security Center 管理サーバーがアクセスできるフォルダーに、Light Agent for Linux の配布パッケージを解凍します。

Light Agent for Linux のインストールパッケージを手動で作成するには:

  1. Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
  2. コンソールツリーで、[詳細] – [リモートインストール] – [インストールパッケージ]の順に選択します。
  3. インストールパッケージの作成]をクリックします。

    新規パッケージウィザードが起動します。

  4. ウィザードのウィンドウで、[カスペルスキー製品のインストールパッケージを作成する]をクリックします。
  5. インストールパッケージの名前を入力し、ウィザードの次のステップに進みます。
  6. Kaspersky Security の配布キットを選択します。そのためには、[参照]をクリックし、Microsoft Windows 標準のファイルの選択ウィンドウで lightagent.kud ファイルのパスを指定します。

    ウィザードウィンドウにアプリケーション名が表示されます。

    ウィザードの次のステップに進みます。

  7. お客様とカスペルスキーとの間で締結する使用許諾契約書およびデータの処理と転送を記述したプライバシーポリシーを読みます。

    インストールパッケージの作成を続行するには、使用許諾契約書とプライバシーポリシーをよく読んで、それらの条件に同意します。同意するには、ウィザードのウィンドウで両方のチェックボックスをオンにします。

    ウィザードの次のステップに進みます。

  8. ウィザードは、製品のインストールに必要なファイルを Kaspersky Security Center の管理サーバーにダウンロードします。ダウンロードが完了するまでお待ちください。
  9. ウィザードを終了します。

作成されたインストールパッケージが、Kaspersky Security Center 管理コンソールツリーの[詳細]→[リモートインストール]→[インストールパッケージ]フォルダーに保存されます。同じインストールパッケージを何度でも使用できます。

Light Agent for Linux のインストールパッケージの作成が完了したら、インストールパッケージの設定を指定する必要があります。インストールパッケージのプロパティウィンドウで、Light Agent for Linux とともに仮想マシンにインストールされるネットワークエージェントの Kaspersky Security Center 管理サーバーへの接続設定を編集できます。

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Light Agent for Linux のインストールパッケージのプロパティでのネットワークエージェントの設定の編集

Light Agent for Linux のインストールパッケージのプロパティで、Light Agent for Linux とともに仮想マシンにインストールされるネットワークエージェントの Kaspersky Security Center 管理サーバーへの接続設定を編集できます。

ネットワークエージェントの設定を編集するには:

  1. Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
  2. コンソールツリーで、[詳細] – [リモートインストール] – [インストールパッケージ]の順に選択します。
  3. インストールパッケージのリストから Light Agent for Linux のインストールパッケージを選択し、次のいずれかの方法でインストールパッケージの設定ウィンドウをダブルクリックして開きます:
  4. 表示されるウィンドウの左側のリストで[設定]セクションを選択し、ネットワークエージェントと Kaspersky Security Center 管理サーバーの接続に関する次の設定を編集します:
    • 管理サーバーのアドレス

      Kaspersky Security Center 管理サーバーがインストールされているコンピューターの IPv4 形式による IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名(FQDN)。

    • ポート番号

      ネットワークエージェントを Kaspersky Security Center 管理サーバーに接続するために使用するポート番号。

      既定では、ポート番号 14000 が指定されています。

    • SSL ポート番号

      ネットワークエージェントを SSL プロトコルで管理サーバーに接続するために使用するポート番号。

      既定では、ポート番号 13000 が指定されています。

    • 管理サーバーの証明書を使用する

      チェックボックスがオンの場合、指定した証明書が、管理サーバーへのアクセスの認証に使用されます。Kaspersky Security Center 12 および 13 では、管理サーバーの証明書が既定の証明書です。[参照]をクリックし、証明書ファイルを選択して指定することもできます。

      このチェックボックスをオフにすると、[管理サーバーのアドレス]で指定したアドレスで管理サーバーに最初に接続する時に証明書が取得されます。

      管理サーバーへの接続時に証明書を自動的に取得する方法ではセキュリティが確保されないため、チェックボックスをオフにすることは推奨されません。

      既定では、このチェックボックスはオンです。

    • SSL 接続を使用する

      このチェックボックスをオンにすると、Kaspersky Security Center 管理サーバーへの接続で SSL プロトコルのセキュアなポートが使用されます。

      既定では、このチェックボックスはオンです。

    設定]セクションを除いて、インストールパッケージの設定ウィンドウのすべてのセクションは Kaspersky Security Center の標準的なセクションと同一です。これらの標準セクションの詳細は、Kaspersky Security Center のオンラインヘルプを参照してください。

  5. インストールパッケージの設定ウィンドウで[OK]をクリックします。
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