Kaspersky Security for Virtualization 5.2 Light Agent

未処理のオブジェクトの管理

保護対象仮想マシンをスキャンする際に、定義された設定に基づいて感染したファイルに次のいずれかの処理を実行すると、感染したファイルは処理済みと判断されます:

  • 駆除する。
  • 削除する
  • 駆除できない場合は削除する。

感染したファイルが未処理と判断されるのは、保護対象仮想マシンのスキャン時に、定義された設定に基づいてそのファイルを処理しなかった場合です。

このようなケースは、次のような場合に発生します:

  • スキャンされたファイルを使用できない場合。たとえば、スキャンされたファイルが、書き込み権限のないネットワークドライブや外部デバイスに配置されているような場合。
  • 脅威の検知時の処理]セクションで、本製品のスキャンタスクの設定が[通知]と指定されている場合。

未処理のファイルに関する情報は、未処理のオブジェクトの表にイベントとして記録されます。さらに、共有フォルダー内のファイルに対する変更試行に対して[通知する]をシステムウォッチャーの設定で選択している場合、これらの情報も未処理のオブジェクトの表に追加されます。

このセクションでは、未処理のオブジェクトに対して、Light Agent for Windows のローカルインターフェイスで実行可能な処理について説明します。デバイス上で検知された未処理のオブジェクトに関する情報は、Kaspersky Security Center 管理コンソール([保管領域] – [アクティブな脅威]フォルダー)および Web コンソール([操作] – [保管領域] – [アクティブな脅威])にも表示されます。

このセクションの内容:

ローカルインターフェイスでの未処理のオブジェクトに対する操作

未処理ファイルに対するオブジェクトスキャンタスクの開始

未処理ファイルの復元

未処理のオブジェクトのリストからのファイルの削除

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[Topic 65811]

ローカルインターフェイスでの未処理のオブジェクトに対する操作

Light Agent for Windows が搭載されている保護対象仮想マシンで、脅威が検知されたが何らかの理由で処理されなかったファイルに関する情報が登録されます。この情報は、製品のローカルインターフェイスの[未処理のオブジェクト]のテーブルにイベントとして記録されます。

ローカルインターフェイスで、未処理のオブジェクトはテーブル形式で表示されます。テーブルのデータを管理しながら、次の処理を実行できます:

  • 列の値または絞り込み条件によって未処理のオブジェクトの表をフィルタリングする。
  • 未処理のオブジェクトの検索機能を使用する。
  • 未処理のオブジェクトを並べ替える。
  • 未処理のオブジェクトをグループ化する。
  • 未処理のオブジェクトのテーブルに表示される列とその順番を変更する。
  • 未処理のオブジェクトに関して選択されたエントリをクリップボードにコピーする。
  • 未処理ファイルが保存されていた元のフォルダーを開く。

未処理のファイルに次の操作を実行できます:

  • 現在のバージョンの定義データベースを使用して、または定義データベースをアップデートした後で未処理ファイルをスキャンする

    スキャンの後、ファイルのステータスが変わることがあります。ファイルのステータスに応じて、必要な処理を実行できます。

  • 駆除しました]および[感染していません]のステータスを持つファイル、または重要な情報を含む感染したファイルを復元します

    未処理のオブジェクトのテーブルにあるファイルを元のフォルダーまたは選択した別のフォルダー(元のフォルダーに書き込めない場合)に復元できます。

  • 感染しました]のステータスを持つファイルを削除します
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[Topic 177563]

未処理ファイルに対するオブジェクトスキャンタスクの開始

何らかの理由でスキャンが中断した場合や、定義データベースのアップデート後にファイルをスキャンするような場合に、未処理ファイルに対するオブジェクトスキャンタスクを手動で開始できます。

未処理ファイルに対するオブジェクトスキャンタスクを開始するには:

  1. 保護対象仮想マシンでメインウィンドウを開きます。
  2. メインウィンドウの上部にある[レポート]をクリックして、[レポートと保管領域]ウィンドウを開きます。
  3. 未処理のオブジェクト]タブを選択します。
  4. 未処理のオブジェクト]タブの表で、スキャンするファイルを 1 つ以上選択します。複数のファイルを選択するには、CTRL キーを使用します。
  5. 次のいずれかの方法で、オブジェクトスキャンタスクを開始します:
    • 再スキャン]をクリックします。
    • コンテキストメニューを開き、[再スキャン]を選択します。

スキャンの完了後、スキャンされたファイルの数、および検知された脅威の数を示す通知が表示されます。

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[Topic 65809]

未処理ファイルの復元

必要に応じて、未処理のオブジェクトの表から、ファイルが元々あった場所にファイルを復元できます。

駆除しました]または[感染していません]のステータスがファイルに割り当てられた場合にのみ、未処理のファイルのリストからファイルを復元することを推奨します。

未処理のファイルを復元するには:

  1. 保護対象仮想マシンでメインウィンドウを開きます。
  2. メインウィンドウの上部にある[レポート]をクリックして、[レポートと保管領域]ウィンドウを開きます。
  3. 未処理のオブジェクト]タブを選択します。
  4. すべてのファイルを復元するには:
    1. 未処理のオブジェクト]タブのテーブルの任意の場所でコンテキストメニューを開き、[すべて復元]を選択します。

      フォルダーが書き込み可能な場合、未処理のオブジェクトの表からすべてのファイルが元のフォルダーに移動されます

    2. 復元されたファイルの元のフォルダーが書き込み可能でない場合は、Microsoft Windows 標準の[名前を付けて保存]ウィンドウが表示されます。このウィンドウで、ファイルの保存先フォルダーを選択できます。
  5. 1 つ以上のファイルを復元するには:
    1. 未処理のオブジェクト]タブの表で、復元する未処理ファイルを 1 つ以上選択します。複数のファイルを選択するには、CTRL キーを使用します。
    2. 復元]をクリックするかコンテキストメニューを開き、[復元]を選択します。

      フォルダーが書き込み可能であれば、選択されたファイルが元のフォルダーへ移動されます。

    3. 復元されたファイルの元のフォルダーが書き込み可能でない場合は、Microsoft Windows 標準の[名前を付けて保存]ウィンドウが表示されます。このウィンドウで、ファイルの保存先フォルダーを選択できます。
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[Topic 65814]

未処理のオブジェクトのリストからのファイルの削除

未処理のオブジェクトの表から、感染したファイルを削除できます。

未処理のオブジェクトの表から、ファイルを削除するには:

  1. 保護対象仮想マシンでメインウィンドウを開きます。
  2. メインウィンドウの上部にある[レポート]をクリックして、[レポートと保管領域]ウィンドウを開きます。
  3. 未処理のオブジェクト]タブを選択します。
  4. 未処理のオブジェクト]タブの表で、削除するファイルを 1 つ以上選択します。複数のファイルを選択するには、CTRL キーを使用します。
  5. 削除]をクリックするかコンテキストメニューを開き、[削除]を選択します。

ファイルを削除する前に、後から復元する必要が生じた場合に備えて、そのファイルのバックアップコピーが作成され、バックアップに保存されます。その後、未処理のオブジェクトの表から、選択したファイルが削除されます。

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[Topic 65813]