Kaspersky Security for Virtualization 5.2 Light Agent

バックアップ

Kaspersky Security が保護対象仮想マシンのスキャン中に、ファイルに悪意のあるコードを検知した場合は、ファイルをブロックして「感染」ステータスを割り当て、バックアップ内にコピーを配置してファイルの駆除を試行します。

バックアップ保管領域は、感染駆除のプロセスで削除または修正されたファイルのバックアップコピーのリストです。バックアップコピーとは、ファイルの感染駆除または削除の前に作成されるファイルコピーのことです。ファイルのバックアップコピーは特別な形式で保存され、脅威となることはありません。

Windows 圧縮アプリの一部であるファイルに悪意のあるコードが検知されると、Kaspersky Security はそのファイルをバックアップにコピーせずに、即座に削除します。Windows 圧縮アプリの整合性を復元するには、Microsoft Windows オペレーティングシステムのツールを使用します。

ファイルの駆除が成功すると、ファイルのバックアップコピーのステータスが「駆除しました」に変更されます。駆除されたバックアップコピーから元のフォルダーにファイルを復元できます。

Kaspersky Security Center のバックアップ保管領域には、各デバイス上のカスペルスキー製品によってバックアップ保管領域に移動されたファイルを集約したリストが表示されます。保護対象仮想マシンのバックアップ保管領域にあるファイルのプロパティの表示、バックアップ保管領域にあるファイルに対するスキャン、Web コンソールを使用してのバックアップ保管領域からのファイルの削除を実行できます。各デバイス上の保管領域から Kaspersky Security Center 管理サーバーにファイルがコピーされることはありません。すべてのファイルは、保護対象仮想マシンのバックアップ保管領域に保存されます。ファイルは保護対象仮想マシン上で復元されます。

Light Agent for Windows のローカルインターフェイスまたはLight Agent for Linux のコマンドラインから、保護対象仮想マシンのバックアップ保管領域を処理できます。

本製品を削除した場合、バックアップファイルは保護対象仮想マシンから削除されます。

設定した保管期間を過ぎるかバックアップ保管領域の最大容量に達すると、バックアップコピーのステータスに関係なく、ファイルのバックアップコピーはバックアップ保管領域から自動的に削除されます。

また、復元済みのファイルまたは未復元のファイルのバックアップコピーを手動で削除することもできます。

このヘルプセクションの内容

バックアップの設定

ローカルインターフェイスでのバックアップの処理

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バックアップの設定

次のバックアップの設定を設定できます:

  • ファイルのバックアップコピーをバックアップする最長保管期間。

    既定では、ファイルのバックアップコピーをバックアップに保管する期間は最長で 30 日です。最長保管期間が経過すると、バックアップから最も古いファイルが自動的に削除されます。ファイルの最長保管期間は変更できます。また、期間の上限を無効にすることもできます。

  • バックアップ保管領域の最大サイズ。

    既定では、バックアップの最大サイズは 100 MB です。最大サイズに到達すると、最大サイズを超えないように、最も古いファイルがバックアップ保管領域から自動的に削除されます。

バックアップの設定は、管理コンソールの Light Agent for Windows ポリシーのプロパティ、Light Agent for Windows のローカルインターフェイスで編集できます。また、Web コンソールでの Light Agent for Windows ポリシー設定([アプリケーション設定]→[その他の設定]→[レポートと保管領域])、Light Agent for Linux ポリシー ([アプリケーション設定]→[その他の設定])の作成、編集時にも設定できます。

管理コンソールで、仮想マシンのバックアップを設定するには:

  1. Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
  2. コンソールツリーの[管理対象デバイス]フォルダーで、対象とする保護対象仮想マシンが所属する管理グループのフォルダーを開きます。
  3. 作業領域で、[ポリシー]タブを選択します。
  4. ポリシーのリストで、Light Agent for Windows ポリシー、または Light Agent for Linux ポリシーを選択して設定を編集し、ポリシーの設定ウィンドウをダブルクリックして開きます。
  5. ポリシーのプロパティウィンドウで、左のリストから[レポートと保管領域]を選択します。
  6. バックアップでバックアップコピーを保持する保管期間を設定する場合は、ウィンドウの右側の[バックアップの設定]セクションで、次のいずれかの操作を実行します:
    • バックアップでファイルのバックアップコピーを保管する期間を制限するには、[保存期間]をオンにして、チェックボックスの右側にあるフィールドで最長バックアップコピー保管期間を指定します。

      既定では、ファイルのバックアップコピーをバックアップに保管する期間は最長で 30 日です。

    • バックアップでファイルのバックアップコピーを保管する制限を取り消すには、[保存期間]をオフにします。
  7. バックアップのサイズを設定する場合は、ウィンドウの右側の[バックアップの設定]セクションで、次のいずれかの操作を実行します:
    • バックアップのサイズを制限するには、[最大サイズ]をオンにして、チェックボックスの右側にあるフィールドで最大バックアップサイズを指定します。

      既定では、最大サイズは 100 MB です。

    • バックアップのサイズを制限しない場合は、[最大サイズ]をオフにします。
  8. 適用]をクリックします。

Light Agent for Windows のある仮想マシンのバックアップ設定をローカルインターフェイスで指定するには:

  1. 保護対象仮想マシンで、本製品の設定ウィンドウを開きます。
  2. ウィンドウの左側の[その他の設定]セクションで、[レポートと保管領域]を選択します。
  3. 前述の手順のうち、ステップ 7 ~ 8 を実行します。

    ローカルインターフェイスで設定が編集できない場合は、ポリシーが定義する設定値が、管理グループのすべての保護対象仮想マシンに対して使用されていることを意味します。

  4. 変更内容を保存するには[保存]をクリックします。
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[Topic 65886]

ローカルインターフェイスでのバックアップの処理

Light Agent for Windows のローカルインターフェイスで、バックアップのファイルのバックアップコピーがテーブル形式で表示されます。

ファイルのバックアップコピーに対して、次の処理を実行できます:

テーブルのデータを管理しながら、次の処理も実行できます:

  • 列の値または絞り込み条件によってファイルのバックアップコピーのリストをフィルタリングする。
  • ファイルのバックアップコピーの検索機能を使用する。
  • ファイルのバックアップコピーの並べ替え。
  • ファイルのバックアップコピーのリストに表示される列とその順番を変更する。
  • 選択したファイルのバックアップコピーをクリップボードにコピーする。

このセクションの内容:

ローカルインターフェイスでのバックアップからのファイルの復元

ローカルインターフェイスのバックアップからのファイルのバックアップコピーの削除

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[Topic 65908]

ローカルインターフェイスでのバックアップからのファイルの復元

Light Agent for Windows のローカルインターフェイスで、バックアップコピーから元のフォルダーにファイルを復元できます。

ファイルのバックアップコピーからの復元は、そのファイルのステータスが「駆除しました」の場合に限るようにしてください。

ローカルインターフェイスで、バックアップからファイルを復元するには:

  1. 保護対象仮想マシンでメインウィンドウを開きます。
  2. メインウィンドウの上部にある[レポート]をクリックして、[レポートと保管領域]ウィンドウを開きます。
  3. バックアップ]タブを選択します。
  4. バックアップからすべてのファイルを復元するには、テーブルの任意の場所でコンテキストメニューを開き、[すべて復元]を選択します。

    バックアップコピーのすべてのファイルが元のフォルダーに復元されます。

  5. バックアップから 1 つ以上のファイルを復元するには:
    1. バックアップ]タブのテーブルで、復元するバックアップコピーを 1 つ以上選択します。複数のバックアップコピーを選択するには、CTRL キーを使用します。
    2. 復元]をクリックするかコンテキストメニューを開き、[復元]を選択します。

    選択したバックアップコピーのファイルが元のフォルダーに復元されます。

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[Topic 65909]

ローカルインターフェイスのバックアップからのファイルのバックアップコピーの削除

Light Agent for Windows のローカルインターフェイスで、復元されたファイルと復元されないファイルのバックアップコピーを削除できます。

ローカルインターフェイスのバックアップからファイルのバックアップコピーを削除するには:

  1. 保護対象仮想マシンでメインウィンドウを開きます。
  2. メインウィンドウの上部にある[レポート]をクリックして、[レポートと保管領域]ウィンドウを開きます。
  3. バックアップ]タブを選択します。
  4. ファイルのすべてのバックアップコピーをバックアップから削除するには:
    • 保管領域のクリア]をクリックします。
    • テーブルの任意の場所でコンテキストメニューを開き、[保管領域のクリア]を選択します。
  5. バックアップから 1 つ以上のファイルのバックアップコピーを削除するには:
    1. バックアップ]タブのテーブルで、削除するバックアップコピーを 1 つ以上選択します。複数のバックアップコピーを選択するには、CTRL キーを使用します。
    2. 削除]をクリックするかコンテキストメニューを開き、[削除]を選択します。
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[Topic 65910]