製品のアクティベーションについて
製品のアクティベーションとは、ライセンスをアクティベートして、ライセンスの有効期間中に製品の完全機能版を使用する権利を受け取る手順です。
本製品は、現在のシステム日時を設定した SVM 上でアクティベートする必要があります。アクティベーション後にシステム日時を変更すると、ライセンスは無効になります。定義データベースのアップデートができない、さらに Kaspersky Security Network が使用できない動作モードに切り替わります。この場合、SVM を再導入し、SVM 上で本製品をアクティベートする必要があります。
本製品をアクティベートするには、ライセンスをすべての SVM に追加する必要があります。
アプリケーションのアクティベーションタスクは、ライセンスの SVM への追加に使用します。アクティベーションタスクを使用すると、Kaspersky Security Center のライセンス保管領域のライセンスを SVM に追加できます。アクティベーションタスクの作成中、またはそれより前に、ライセンスを Kaspersky Security Center のライセンス保管領域へ追加できます。
次のいずれかの方法で、Kaspersky Security Center のライセンス保管領域へライセンスを追加します:
- ライセンス情報ファイルを使用する
- アクティベーションコードを使用する
SVM で製品がアクティベートされた後、Protection Server コンポーネントが、保護対象仮想マシンにインストールされている Light Agent コンポーネントにライセンスの情報を送信します。ライセンスのステータスが変更されると、SVM は関連する情報を Light Agent に送信します。
本製品のアクティベーションに使用したライセンスの情報は、保護対象仮想マシンで表示できます:
- Light Agent for Windows – Light Agent for Windows のローカルインターフェイスの[ライセンス管理]ウィンドウ
- Light Agent for Linux – license コマンドを使用
SVM に追加されるライセンスに関する情報は、Kaspersky Security Center 管理コンソールまたは Web コンソールで表示できます。
Light Agent for Windows コンポーネントをホストする保護対象仮想マシンにライセンスの情報が転送されていない場合、Light Agent for Windows は機能制限モードで実行します:
- Light Agent のファイルアンチウイルスとファイアウォールのみが使用可能です。
- 完全スキャンタスク、オブジェクトスキャンタスク、簡易スキャンタスクのみが実行されます。
- Light Agent の動作に必要な定義データベースとソフトウェアモジュールが 1 度だけアップデートされます。
Light Agent for Linux コンポーネントをホストする保護対象仮想マシンにライセンスの情報が転送されていない場合、Light Agent for Linux は機能制限モードで実行します:Light Agent の操作に必要な定義データベースが 1 度だけアップデートされます。
インフラストラクチャに、1 つの階層に組み合わされていない複数の Kaspersky Security Center 管理サーバーにより管理される複数の Kaspersky Security インスタンスが含まれる場合、同じライセンスを追加することによって、Kaspersky Security の異なるインスタンスをアクティベートできます。単一の Kaspersky Security Center 管理サーバーによって管理される SVM に以前に追加されたライセンスは、そのライセンスの有効期間がまだ残っている場合、別の Kaspersky Security Center 管理サーバーによって管理される SVM に追加できます。
ライセンス制限がチェックされる時に、すべての Kaspersky Security Center 管理サーバーで使用されているライセンス単位の合計数が考慮されます。
ライセンス制限に違反せずに以前に追加されたライセンスを使用するには:
- 同じ Kaspersky Security Center 管理サーバーでこのライセンスを使用してアクティベートされた製品で、SVM を削除します。
- 別の Kaspersky Security Center 管理サーバーでアプリケーションのアクティベーションタスクを作成し、実行します。Kaspersky Security Center ライセンス保管領域に追加したライセンスは、ある Kaspersky Security Center 管理サーバーから別の管理サーバーに事前にエクスポートできます(詳細は Kaspersky Security Center のオンラインヘルプを参照)。
アクティベーションコードを使用して製品をアクティベートするための条件
Kaspersky Security Center ライセンス保管領域にライセンスを追加し、アクティベーションコードを使用して製品をアクティベートできるようにするには、カスペルスキーのアクティベーションサーバーに接続する必要があります。ライセンス情報の保管ウィザードは、データをカスペルスキーのアクティベーションサーバーに送信し、入力されたアクティベーションコードを検証します。アクティベーションプロキシサービスがアクティベーションサーバーへの接続を確立します。アクティベーションプロキシサービスが無効な場合、アクティベーションコードを使用してライセンスを保管領域に追加することはできません。インターネットアクセスがプロキシサーバーを経由して提供されている場合、Kaspersky Security Center 管理サーバーのプロパティでプロキシサーバーが設定されている必要があります。
アクティベーションプロキシサーバーとプロキシサーバー設定の詳細は、Kaspersky Security Center のオンラインヘルプを参照してください。
ページのトップに戻るライセンス追加時に考慮すべき重要事項
ライセンスを追加する時、次を考慮する必要があります:
- 1 つの SVM で複数の同じ種別の製品版ライセンスを同時に使用することはサポートされていません。SVM に、既に適用済みのライセンスと同じ種別のライセンスを追加すると、新しいライセンスが以前に追加されたライセンスと置き換わります。
- 保護対象仮想マシンの数に基づくライセンスモデルを使用している場合、製品のアクティベーションに使用するライセンス種別が仮想マシンのゲストオペレーティングシステム種別に対応している必要があります:
- サーバー OS 搭載の仮想マシンを保護するには、サーバー用ライセンスを SVM に追加する必要があります。
- デスクトップ OS 搭載の仮想マシンを保護するには、デスクトップ用ライセンスを SVM に追加する必要があります。
- サーバー OS 搭載仮想マシンとデスクトップ OS 搭載仮想マシンの両方を保護する場合は、SVM にサーバー用ライセンスとデスクトップ用ライセンスの両方を追加する必要があります。
プロセッサのコア数に基づくライセンス体系、またはプロセッサの数に基づくライセンス体系を使用している場合、仮想マシンにインストールされているオペレーティングシステムに関係なく、ライセンスが 1 つ必要です(プロセッサのコア数に制限のあるライセンス、またはプロセッサの数に制限のあるライセンス)。
Linux ゲストオペレーティングシステムのある仮想マシンを保護するには、サーバー用ライセンス情報ファイル、プロセッサのコア数に制限のあるライセンス、およびプロセッサ数に制限のあるライセンスのみを使用できます。
- SVM で異なるライセンス体系に対応するライセンスの同時使用はサポートされていません。アクティベーション後に別のライセンス体系に対応するライセンスを追加した場合、以前追加されたライセンスは SVM から削除されます。たとえば、プロセッサのコア数に制限のあるライセンスを追加する時に、デスクトップ用またはサーバー用ライセンスが以前 SVM に追加されていた場合、タスク実行時に、現在および予備(ある場合)のデスクトップ用 / サーバー用ライセンスは削除されます。これらは、現在のライセンスとして追加された、プロセッサのコア数に制限のあるライセンスに置き換えられます。
SVM では、デスクトップ用およびサーバー用ライセンス(仮想マシンの数に基づいたライセンス)など、同じライセンス体系に対応するライセンスのみが同時に使用できます。
1 つの SVM から削除されたライセンスは、ライセンスにバインドされる有効期限が切れていない場合に、別の SVM に追加できます。
- SVM で製品版ライセンスと定額制サービスのライセンスの同時使用はサポートされていません。
たとえば、定額制ライセンスが追加されていた SVM に製品版ライセンスを追加する場合、定額制ライセンスは SVM から削除されます。製品版ライセンスが代わりに追加されます。
- 同一 SVM での種別が異なるライセンス(Standard ライセンス / Enterprise ライセンス)の同時使用はサポートされていません。
たとえば、これまで製品を Standard ライセンスで使用していた状況で Enterprise ライセンスに対応するライセンスを追加すると、Standard ライセンスに対応するすべての現在のライセンスおよび予備のライセンス(予備がある場合)が SVM から削除されます。代わりに、Enterprise ライセンスが追加されます。