目次
定義データベースとソフトウェアモジュールの前回のアップデートのロールバック
定義データベースとソフトウェアモジュールの初回アップデート後に、定義データベースとソフトウェアモジュールを旧バージョンにロールバックする(戻す)機能が有効になります。
SVM でアップデートが開始されるたびに、Kaspersky Security は既存の定義データベースとモジュールのバックアップコピーを作成してから、アップデートに進みます。これにより、必要に応じて、定義データベースとソフトウェアモジュールを前のバージョンにロールバックできます。アップデートのロールバック機能は、定義データベースの新しいバージョンに無効なシグネチャが含まれているために安全なアプリケーションがブロックされるような場合に利用できます。
定義データベースとモジュールのアップデートは、次の順序でロールバックされます:
- SVM での定義データベースとソフトウェアモジュールの前回のアップデートのロールバック。1 台または複数の SVM で前回の定義データベースとモジュールのアップデートをロールバックできます:
- Protection Server で、SVM の前回の定義データベースのアップデートのロールバックが[定義データベースのアップデートのロールバックタスク]を使用して実行されます。タスクは Kaspersky Security Center から開始され、SVM で実行されます。
- SVM のソフトウェアモジュールのアップデートのロールバックはスクリプトによって実行されます。
- 保護対象仮想マシンの前回の定義データベースのアップデートをロールバックします。定義データベースのアップデートが SVM でロールバックされた後、この SVM に接続されたすべての保護対象仮想マシンで、前回の定義データベースのアップデートがロールバックされます。保護対象仮想マシンが無効化、または一時停止されている場合、前回の定義データベースのアップデートは、Light Agent のアップデートタスクのスケジュールに基づいて、有効化された後にこのマシンで実行されます。既定では、自動タスク起動モードが選択されています。タスクは 2 時間ごとに開始されます。
管理グループのすべての仮想マシンに適用されるポリシーによって設定がブロックされていない場合、Light Agent for Windows がインストールされている保護対象仮想マシンで、ローカルインターフェイスでアップデートタスクの実行スケジュールを設定したり、アップデートタスクを手動で開始したりできます。
Light Agent for Linux がインストールされている保護対象仮想マシンでは、手動でコマンドラインからアップデートタスクを開始できます。
- 保護対象仮想マシンのソフトウェアモジュールのアップデートをロールバックします。
前回の定義データベースとモジュールのアップデートをロールバックするには:
- 定義データベースのアップデートをロールバックする SVM に対して、Protection Server の定義データベースのアップデートのロールバックタスクを作成します。
- Protection Server 定義データベースのアップデートのロールバックタスクを開始します。
- 必要に応じて、SVM と保護対象仮想マシンのソフトウェアモジュールのアップデートをロールバックします。
Protection Server 定義データベースのアップデートのロールバックタスクを作成するには
アップデートのロールバックタスクを、管理コンソールまたはWeb コンソールを使用して作成できます。Web コンソールでは、タスクは既定の設定で作成されます。タスクの開始スケジュールを、タスクのプロパティウィンドウで設定できます。
管理コンソールで、Protection Server 定義データベースのアップデートのロールバックタスクを作成するには:
- Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
- 次のいずれかの手順を実行します:
- 選択した管理グループ内の SVM のタスクを作成するには、この管理グループの名前のフォルダーをコンソールツリーで開き、ワークスペースで[タスク]タブを選択します。
- 1 台以上の SVM のタスク(デバイスのセット向けのタスク)を作成するには、コンソールツリーで[タスク]を選択します。
- [新規タスク]をクリックして、新規タスクウィザードを実行します。
- ウィザードの最初のステップで、タスクの種別を選択します。これを行うには、[Kaspersky Security for Virtualization 5.2 Light Agent – Protection Server]リストで、[ロールバック]を選択します。
新規タスクウィザードの次のステップに進みます。
- [タスク]フォルダーから新規タスクウィザードを開始した場合、タスク作成の対象となる SVM を選択する方法を指定します。管理サーバーが検出した SVM のリストからの仮想マシンの選択、SVM アドレスの手動指定、SVM リストのファイルからのインポート、または以前設定したデバイスの抽出の指定が可能です(詳細は、Kaspersky Security Center のオンラインヘルプを参照してください)。指定した SVM 選択方法に応じて、表示されたウィンドウで、次のいずれかの操作を実行します:
- 検出された仮想マシンのリストで、タスクを作成する SVM を指定します。これを行うには、リストの該当する SVM 名の左にあるチェックボックスをオンにします。
- [追加]または[IP アドレス範囲の追加]をクリックし、SVM のアドレスを手動で入力します。
- [インポート]をクリックして表示されたウィンドウで、SVM のアドレスのリストの入った TXT ファイルを選択します。
- [参照]をクリックして表示されたウィンドウで、タスクを作成する SVM を含む抽出の名前を指定します。
新規タスクウィザードの次のステップに進みます。
- [実行予定]フィールドで[手動]を選択します。他のタスク起動スケジュール設定を指定します。タスク起動スケジュール設定の詳細は、Kaspersky Security Center のオンラインヘルプを参照してください。
新規タスクウィザードの次のステップに進みます。
- [名前]にアップデートのロールバックタスクの名前を入力します。
新規タスクウィザードの次のステップに進みます。
- 新規タスクウィザード終了後すぐにタスクを開始したい場合は、[ウィザード完了後にタスクを実行する]をオンにします。新規タスクウィザードを終了します。
作成したオブジェクトスキャンタスクがタスクのリストに表示されます。手動でタスクを開始、停止できます。
ページのトップに戻るSVM と仮想マシンでのソフトウェアモジュールのアップデートのロールバック
Light Agent for Linux がインストールされている SVM と仮想マシンでソフトウェアモジュールのアップデートのロールバックを実行するには、スクリプトを使用します。
Light Agent for Windows がインストールされている仮想マシンでは、オペレーティングシステム標準のアプリケーション削除ツールを使用してモジュールのアップデートをロールバックできます。
Light Agent for Windows にインストールされたソフトウェアモジュールのアップデートの一部は、削除できるアプリケーションのリストに表示されません。削除できないソフトウェアモジュールのアップデートをロールバックする必要がある場合は、カスペルスキーのテクニカルサポートにお問い合わせください。
SVM 上のアプリケーションモジュールのアップデートをロールバックします:
SVM 上でコマンドラインを使用して、ディレクトリ「/opt/kaspersky/la/patching/」のスクリプト patch_rollback.pl をコマンドラインで実行します。
このスクリプトは、最後にインストールされたソフトウェアモジュールのアップデートのみをロールバックします。コマンドラインでディレクトリ「/opt/kaspersky/la/patching/」のスクリプト patch_list.pl を実行して、インストール済みのすべてのモジュールアップデートのリストを表示できます。
Light Agent for Linux がインストールされている仮想マシンでソフトウェアモジュールのアップデートをロールバックします:
仮想マシン上でコマンドラインを使用して、ディレクトリ「/opt/kaspersky/lightagent/patching/」のスクリプト patch_rollback.pl をコマンドラインで実行する。
このスクリプトは、最後にインストールされたソフトウェアモジュールのアップデートのみをロールバックします。コマンドラインでディレクトリ「/opt/kaspersky/lightagent/patching/」のスクリプト patch_list.pl を実行して、インストール済みのすべてのモジュールアップデートのリストを表示できます。
ソフトウェアモジュールのアップデートのロールバック時には、仮想マシンの保護と実行中のタスクは一時停止されます。
ページのトップに戻る