特別な駆除
この特別な駆除技術の目的は、メモリでプロセスを既に開始しており、Kaspersky Security が他の方法では除去できないプログラムを、Windows オペレーティングシステムから除去することです。特別な駆除は、高度な駆除の手順を実行して脅威を無害化します。
特別な駆除を実行している間は、新しいプロセスの起動や Windows オペレーティングシステムレジストリの修正は実行しないでください。
特別な駆除の手順の完了後、保護対象仮想マシンが再起動されます。再起動後、マルウェアファイルを削除し、保護対象仮想マシンで「簡易版」の完全スキャンを開始します。
特別な駆除は、Windows のワークステーション向け OS の保護対象仮想マシンで使用可能です。
特別な駆除には大量の Windows オペレーティングシステムリソースが必要になるため、他のアプリケーションの処理速度が低下する可能性があります。
Light Agent for Windows ポリシーのプロパティおよびLight Agent for Windows のローカルインターフェイスで、高度な駆除を有効または無効に設定できます。
サーバー向けオペレーティングシステムの予定外の再起動が問題を引き起こし、サーバー向けオペレーティングシステムのデータにアクセスできなくなったり、保存されていないデータが失われたりする原因となることがあります。このため、特別な駆除技術は、Windows サーバーオペレーティングシステムの保護対象仮想マシンでは使用されません。
Light Agent を一時仮想マシンで実行している場合、特別な駆除は使用されません。この一時仮想マシンで活動中の感染が検知された場合、その作成に使用された仮想マシンテンプレートにウイルスなどのマルウェアがないかスキャンし、一時仮想マシンを新たに作成してください。
Kaspersky Security Center からの特別な駆除の設定
Light Agent for Windows のポリシーでは、特別な駆除が既定で無効になっています。必要に応じて、感染の検知後すぐに特別な駆除の手順を実行し、ユーザーに確認を要求せずに保護対象仮想マシンを再起動するよう設定します。
ユーザーの確認なしで特別な駆除を実行するよう設定するには:
- Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
- コンソールツリーの[管理対象デバイス]フォルダーで、対象とする保護対象仮想マシンが所属する管理グループのフォルダーを開きます。
- 作業領域で、[ポリシー]タブを選択します。
- ポリシーのリストから Light Agent for Windows ポリシーを選択し、ダブルクリックしてポリシーのプロパティウィンドウを開きます。
- ポリシーのプロパティウィンドウで、左のリストから[全般プロテクション設定]を選択します。
- ウィンドウの右側で、[特別な駆除を有効にする]をオンにします。
- ポリシーのプロパティウィンドウで[OK]をクリックします。
- 作業領域の[タスク]タブを選択します。
- タスクのリストで Light Agent for Windows のウイルススキャンタスクを選択し、ダブルクリックしてタスクの設定ウィンドウを開きます。
- Light Agent for Windows ウイルススキャンタスクのプロパティウィンドウで、左のリストから[設定]を選択します。
- ウィンドウの右側で、[脅威の検知時の処理]設定グループの[すぐに特別な駆除を実行する]をオンにします。
- [設定:<タスク名>]ウィンドウで[適用]をクリックします。
高度な駆除技術の使用をローカルインターフェイスで設定
Light Agent for Windows のローカルインターフェイスでは、特別な駆除が既定で有効になっています。必要に応じて、特別な駆除を無効に設定できます。
保護対象仮想マシンでの特別な駆除の使用を設定するには:
- 本製品の設定ウィンドウを開きます。
- ウィンドウの左側の[プロテクション]セクションを選択します。
- ウィンドウの右側で、[特別な駆除を有効にする]を使用して特別な駆除の使用を設定します。
既定では、[特別な駆除を有効にする]がオンになっています。
このチェックボックスが使用できない場合、特別な駆除を有効または無効に設定できません。管理グループ内の保護対象仮想マシンすべてに適用されたポリシーによって、この操作が禁止されているためです。
- 変更内容を保存するには[保存]をクリックします。