Kaspersky Endpoint Security 11.4.0 for Windows (バージョン 11.4.0.233) リリース情報
Kaspersky Endpoint Security 11.4.0 for Windows は、2020 年 7 月 21 日にリリースされました。
完全バージョンは 11.4.0.233 です。
新機能
- 機能拡張:
- Microsoft Windows 10 May 2020 Update(20H1)のサポートが追加されました。
- Kaspersky Endpoint Security コンポーネント用のステータス「ライセンスが対応していない」がローカルユーザーインターフェイスに追加されました。
- コンピューターのハードドライブの暗号化が開始されたときに、Kaspersky Disk Encryption のドライバーが Windows Recovery Environment(WinRE)に追加されるようになりました。
- 脆弱性攻撃ブロック の レポート の内容がより詳細になりました。
- Kaspersky Endpoint Security の配布キットに含まれている Kaspersky Endpoint Agent がアップデートされました。Kaspersky Endpoint Agent 3.9 は次のカスペルスキーのソリューションとの統合をサポートします:
Endpoint Sensor は Kaspersky Endpoint Security から削除されました。しかし、Kaspersky Endpoint Security 11.4.0 for Windows の管理プラグインを使用して Kaspersky Endpoint Security のバージョン 11.0.0 から 11.3.0 に統合された Endpoint Sensor コンポーネントを管理することが可能です。
インストールとアップグレード
配布パッケージによるインストール
本製品をローカル環境にインストールするには、配布パッケージに含まれる setup_kes.exe ファイルを実行し、セットアップウィザードの指示に従います。本製品のインストールに関する詳細は、オンラインヘルプ をご参照ください。
本製品と共存させて使用するとコンピューターのパフォーマンス低下やその他の互換性の問題(操作が不可能な状態になるなどの問題も含む)が発生する可能性があるアプリケーションがインストールされている場合は、インストール中に検出されます。互換性のないソフトウェアの全リストは、こちらのサポートページ をご参照ください。
アップグレード可能な製品
配布パッケージのインストール中に、次のアプリケーションを Kaspersky Endpoint Security 11.4.0 for Windows にアップグレードできます:
- Kaspersky Endpoint Security 10 Service Pack 1 Maintenance Release 4 for Windows (バージョン 10.2.6.3733) AES 暗号化モジュールがインストールされているコンピューターにアップデートをインストールする場合の注意点について詳しくは、こちら をご参照ください。
- Kaspersky Endpoint Security 10 Service Pack 2 for Windows (10.3.0.6294)
- Kaspersky Endpoint Security 10 Service Pack 2 Maintenance Release 1 for Windows (バージョン 10.3.0.6294)
- Kaspersky Endpoint Security 10 Service Pack 2 Maintenance Release 2 for Windows (バージョン 10.3.0.6294)
- Kaspersky Endpoint Security 10 Service Pack 2 Maintenance Release 3 for Windows (バージョン 10.3.3.275)
- Kaspersky Endpoint Security 11.0.0 for Windows (バージョン 11.0.0.6499)
- Kaspersky Endpoint Security 11.0.1 for Windows (バージョン 11.0.1.90)
- Kaspersky Endpoint Security 11.1.0 for Windows (バージョン 11.1.0.15919)
- Kaspersky Endpoint Security 11.1.1 for Windows (バージョン 11.1.1.126)
- Kaspersky Endpoint Security 11.2.0 for Windows (バージョン 11.2.0.2254)
- Kaspersky Endpoint Security 11.2.0 Critical Fix 1 for Windows (バージョン 11.2.0.2254)
- Kaspersky Endpoint Security 11.3.0 for Windows (バージョン 11.3.0.773)
ディスク全体の暗号化(FDE)またはファイルレベルの暗号化(FLE)がコンピューターにインストールされている場合、本製品を異なる鍵長の配布キットでアップグレードすることはサポートされていません。アップグレードのインストールでは、アップグレード前のバージョンと鍵長が同じ配布パッケージを使用します。例:
- AES256 配布パッケージからインストールされた本製品をアップグレードするには、keswin_11.4.0.233_<言語コード>_aes256 を使用します。
- AES56 配布パッケージからインストールされた本製品をアップデートするには、keswin_11.4.0.233_<言語コード>_aes56 を使用します。
※日本では 256 ビットのインストーラーのみ提供しています。56 ビットについては日本国内で提供していません。
暗号化コンポーネントがコンピューターにインストールされていない場合は、配布キットを使用して、本製品をバージョン 11.4.0 にアップグレードできます。
カスペルスキーのアップデートサービスを使用したアップデート
Kaspersky Endpoint Security 11.4.0 for Windows は、カスペルスキーのアップデートサービスを使用して、次の製品に上書きインストールできます:
- Kaspersky Endpoint Security 11.0.1 for Windows (バージョン 11.0.1.90)
- Kaspersky Endpoint Security 11.0.1 Security Fix 1 for Windows (バージョン 11.0.1.90)
- Kaspersky Endpoint Security 11.1.0 for Windows (バージョン 11.1.0.15919)
- Kaspersky Endpoint Security 11.1.1 for Windows (バージョン 11.1.1.126)
- Kaspersky Endpoint Security 11.2.0 for Windows (バージョン 11.2.0.2254)
- Kaspersky Endpoint Security 11.2.0 Critical Fix 1 for Windows (バージョン 11.2.0.2254)
- Kaspersky Endpoint Security 11.3.0 for Windows (バージョン 11.3.0.773)
Kaspersky Endpoint Security 11.3.0 のバージョンが古いバージョンのアプリケーションと一緒にインフラストラクチャに展開されている場合、Kaspersky Endpoint Security は、Kaspersky Endpoint Securityのバージョン 11.4.0 への 2 つのアップデートをインストールすることができます。1 つは Kaspersky Endpoint Security のバージョン 11.0.1 ~ 11.2.0 Critical Fix 1を更新するためのもので、2 つ目はバージョン 11.3.0 を更新するためのものです。
カスペルスキーのアップデートサービスを使用して本製品をアップデートする場合、以下の点に注意してください:
- アップデートをインストールした後、アプリケーションの以前のバージョンにロールバックすることはできません。
- アップデートは、有効なライセンスのあるアプリケーションにのみ使用可能です。
- ディスク全体の暗号化(FDE)は、アプリケーションのアップデートのインストールが完了するまでブロックされます。
- アップデートのインストールを完了するには、コンピューターを再起動する必要があります。
- ディスク全体の暗号化(FDE)を使用してハードドライブが暗号化されたコンピューターでアップデートを完了するには、コンピューターを 2 回再起動する必要があります。
- 本製品と共存させて使用するとコンピューターのパフォーマンス低下やその他の互換性の問題(操作が不可能な状態になるなどの問題も含む)が発生する可能性があるアプリケーションがインストールされている場合は、インストール中に検出されます。互換性のないソフトウェアの全リストは、こちらのサポートページ をご参照ください。
- カスペルスキーのアップデートサービスを使用した Kaspersky Endpoint Agent のインストールとアップグレードはサポートされていません。
AES 暗号化モジュールとの互換性と、暗号化機能をバージョン 11.4 にアップグレードする方法の詳細
Kaspersky Endpoint Security 10 Service Pack 2 以降では、暗号化モジュールが製品の配布パッケージに含まれています。暗号化モジュールを個別にインストールする必要はありません。
暗号化に必要なすべてのライブラリは、次の場合に自動的にインストールされます:
- 本製品を新規インストールするとき(ディスク全体の暗号化(FDE)またはファイルレベルの暗号化(FLE)をインストール対象として選択した場合)
- 次の環境にあるコンピューターにアップデートをインストールする場合:
- Kaspersky Endpoint Security for Windows バージョン 10 Service Pack 2 以降がインストールされたコンピューター
- ディスク全体の暗号化(FDE)またはファイルレベルの暗号化(FLE)のコンポーネントがインストールされたコンピューター
- バージョン 11.4.0 の適切な鍵長の配布キットがアップグレードに使用される場合
- 次の環境にあるコンピューターにアップデートをインストールする場合:
- Kaspersky Endpoint Security for Windows 10 Service Pack 2 以前のバージョンの製品と AES 暗号化モジュールが既にインストールされているコンピューター
- バージョン 11.4.0 の適切な鍵長の配布パッケージをアップデートに使用し、なおかつアップデート前のバージョンの構成が下記の組み合わせの要件を満たす場合.
インストールされている AES 暗号化モジュールを自動的にアップデートするには、Kaspersky Endpoint Security 11.3.0 の適切な配布パッケージを使用する必要があります:
- keswin_11.4.0.233_<言語コード>_aes256 – 鍵長 256 ビットの AES 暗号化モジュールをアップデートする場合
- keswin_11.4.0.233_<言語コード>_aes56 – 鍵長 56 ビットの AES 暗号化モジュールをアップデートする場合
※日本では 256 ビットのインストーラーのみ提供しています。56 ビットについては日本国内で提供していません。
AES 暗号化モジュールの自動アップデートは、以下の構成でサポートされます:
- Kaspersky Endpoint Security 10 Service Pack 1 Maintenance Release 3(ビルド 10.2.5.3201)と暗号化モジュール 1.1.0.73
- Kaspersky Endpoint Security 10 Service Pack 1 Maintenance Release 4(ビルド 10.2.6.3733)と暗号化モジュール 1.1.0.73
Kaspersky Endpoint Security および AES 暗号化モジュールの他の設定はサポートされていません。Kaspersky Endpoint Security のアップデートを開始する前に、インストールされている暗号化モジュールを削除するか、バージョン 1.1.0.73 にアップデートする必要があります。
暗号化モジュールの削除またはアップデートの前に、Kaspersky Disk Encryption 技術を使用して暗号化されたすべてのハードディスクを復号化する必要があります。暗号化モジュールの削除後は、ファイルレベルの暗号化(FLE)機能を使用して暗号化されたファイルへアクセスできなくなります。
異なる鍵長の暗号化モジュールに切り替える場合は、本製品をバージョン 11.3.0 にアップデートする前に、暗号化されているオブジェクトをすべて復号化し、既存の AES 暗号化モジュールを削除しておく必要があります。異なる鍵長の暗号化モジュールのインストール後は、過去に暗号化したオブジェクトへアクセスすることができなくなります。
Kaspersky Security Centerとの互換性
製品は、Kaspersky Security Center 11 および 12 と互換性があります。Kaspersky Endpoint Security 11.4.0 for Windows 用 Web 管理プラグイン は、Kaspersky Security Center Web コンソール(バージョン 12)と互換性があります。
Kaspersky Security Center を使用して本製品をリモートで管理するには:
- コンピューターにネットワークエージェントをインストールします。詳細は オンラインヘルプ をご参照ください。
- Kaspersky Security Center 管理コンソール または Kaspersky Security Center Web コンソールで、Kaspersky Endpoint Security 11.4.0 for Windows の管理プラグインをインストールします。
管理プラグインのインストールパッケージは、配布パッケージに含まれています。Kaspersky Security Centerプラグインのリスト からダウンロードすることもできます。
MMC プラグインのインストールパッケージはアプリケーションの配布パッケージに含まれています。
重要:Kaspersky Endpoint Security 11.4.0 for Windows の管理プラグインは Kaspersky Endpoint Security 11.x.x for Windows の管理プラグインを上書きしてインストールされます。以前のバージョンの管理プラグインの仕様を継続するには、バージョン 11.4.0 の管理プラグインを先にアンインストールする必要があります。
Web 管理プラグインのインストールパッケージは、カスペルスキーの Web サイト や、Kaspersky Security Center Web コンソールの管理画面でダウンロード可能です。Web プラグインのバージョン 11.4.0 をインストールするには、初めに以前のバージョンの Web プラグインを削除する必要があります。
Kaspersky Endpoint Agent との互換性
本製品は、Kaspersky Endpoint Agent 3.7、3.8、および 3.9 と互換性があります。Kaspersky Endpoint Agent 3.9 のインストールパッケージは、Kaspersky Endpoint Security 11.4.0 for Windowsの配布キットに含まれています。
Kaspersky Endpoint Security のインストール中に Endpoint Agent コンポーネントが選択された場合:
- Kaspersky Endpoint Agent が自動的にインストールされます。
- Kaspersky Endpoint Agent バージョン 3.7 または 3.8 がコンピューターにインストールされている場合、Kaspersky Endpoint Agent は自動的にバージョン 3.9 に更新されます。