ダンプファイル作成の有効化と無効化:KAVSHELL DUMP

2023年2月20日

ID 146721

KAVSHELL DUMP コマンドを使用して、Kaspersky Embedded Systems Security が異常終了した場合に Kaspersky Embedded Systems Security のプロセスのスナップショット(ダンプファイル)の作成を有効または無効にできます(以下の表を参照)。また、Kaspersky Embedded Systems Security のプロセス実行のダンプファイルはいつでも作成できます。

ダンプファイルを正常に作成するには、KAVSHELL DUMP コマンドをローカルシステムアカウント(SYSTEM)で実行する必要があります。

Kaspersky Embedded Systems Security では、暗号化されていない形式でトレースファイルとダンプファイルに情報を書き込みます。

KAVSHELL DUMP コマンドは、64 ビットのプロセスには使用できません。

KAVSHELL DUMP コマンドの構文

KAVSHELL DUMP </ON /F:<ダンプファイルのフォルダー>|/SNAPSHOT /F:<ダンプファイルのフォルダー> / P:<PID> | /OFF>

KAVSHELL DUMP コマンドラインのパラメータとオプション

ライセンス

説明

/ON

プロセスが異常終了した場合の、ダンプファイルの作成を有効にします。

/F:<ダンプファイルを保存するフォルダーのパス>

これは必須のパラメータです。このパラメータで、ダンプファイルを保存するフォルダーのパスを指定します。保護対象でない他のデバイスのネットワークドライブ上のフォルダーへのパスは許可されません。

ダンプファイルを保存するフォルダーのパスを指定する時にシステム環境変数を使用できます。ユーザー環境変数は使用できません。

/SNAPSHOT

指定した PID を持つ実行中のプロセスのメモリのスナップショットを作成し、ダンプファイルを /F パラメータで指定したフォルダーに保存します。

/P

プロセス識別子(PID)が Microsoft Windows タスクマネージャーに表示されます。

/OFF

プロセスが異常終了した場合の、ダンプファイルの作成を無効にします。

KAVSHELL DUMP コマンドのリターンコード

KAVSHELL DUMP コマンドの例

ダンプファイルの作成を有効にするには、ダンプファイルを C:\Dump Folder フォルダーに保存して、次のコマンドを実行します:

KAVSHELL DUMP /ON /F:"C:\Dump Folder"

ID 1234 のプロセスのダンプを「C:/Dumps」フォルダーに作成するには、次のコマンドを実行します:

KAVSHELL DUMP /SNAPSHOT /F:C:\dumps /P:1234

ダンプファイルの生成を無効にするには、次のコマンドを実行します:

KAVSHELL DUMP /OFF

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