ダンプファイル作成の有効化と無効化:KAVSHELL DUMP
KAVSHELL DUMP
コマンドを使用して、Kaspersky Embedded Systems Security が異常終了した場合に Kaspersky Embedded Systems Security のプロセスのスナップショット(ダンプファイル)の作成を有効または無効にできます(以下の表を参照)。また、Kaspersky Embedded Systems Security のプロセス実行のダンプファイルはいつでも作成できます。
ダンプファイルを正常に作成するには、KAVSHELL DUMP
コマンドをローカルシステムアカウント(SYSTEM)で実行する必要があります。
Kaspersky Embedded Systems Security では、暗号化されていない形式でトレースファイルとダンプファイルに情報を書き込みます。
KAVSHELL DUMP コマンドは、64 ビットのプロセスには使用できません。
KAVSHELL DUMP コマンドの構文
KAVSHELL DUMP </ON /F:<ダンプファイルのフォルダー>|/SNAPSHOT /F:<ダンプファイルのフォルダー> / P:<PID> | /OFF>
KAVSHELL DUMP コマンドラインのパラメータとオプション
ライセンス | 説明 |
---|---|
/ON | プロセスが異常終了した場合の、ダンプファイルの作成を有効にします。 |
/F:<ダンプファイルを保存するフォルダーのパス> | これは必須のパラメータです。このパラメータで、ダンプファイルを保存するフォルダーのパスを指定します。保護対象でない他のデバイスのネットワークドライブ上のフォルダーへのパスは許可されません。 ダンプファイルを保存するフォルダーのパスを指定する時にシステム環境変数を使用できます。ユーザー環境変数は使用できません。 |
/SNAPSHOT | 指定した PID を持つ実行中のプロセスのメモリのスナップショットを作成し、ダンプファイルを /F パラメータで指定したフォルダーに保存します。 |
/P | プロセス識別子(PID)が Microsoft Windows タスクマネージャーに表示されます。 |
/OFF | プロセスが異常終了した場合の、ダンプファイルの作成を無効にします。 |
KAVSHELL DUMP コマンドの例
ダンプファイルの作成を有効にするには、ダンプファイルを C:\Dump Folder フォルダーに保存して、次のコマンドを実行します:
KAVSHELL DUMP /ON /F:"C:\Dump Folder"
ID 1234 のプロセスのダンプを「C:/Dumps」フォルダーに作成するには、次のコマンドを実行します:
KAVSHELL DUMP /SNAPSHOT /F:C:\dumps /P:1234
ダンプファイルの生成を無効にするには、次のコマンドを実行します:
KAVSHELL DUMP /OFF