Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server の自動初期設定の開始

2023年8月21日

ID 67381

Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server の初期設定は、自動で実行できます。

製品の初期設定スクリプトの実行時に --create-auto-install=<設定ファイルの完全パス> を使用することにより、コマンドに対する応答を保存する設定ファイルを作成できます。

設定値は、小文字で入力する必要があります。

Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server の自動初期設定を開始するには、次のコマンドを実行します:

  • Linux の場合:

/opt/kaspersky/klms/bin/klms-setup.py \

--auto-install=<応答が保存された設定ファイルの完全パス>

  • FreeBSD の場合:

/usr/local/bin/klms-setup.py \

--auto-install=<応答が保存された設定ファイルの完全パス>

応答を含む設定ファイルは、次の表に従って設定します。

Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server の初期設定の応答を使用した設定ファイルの設定

設定

説明

設定可能な値

EULA_AGREED

必須設定。

使用許諾契約書の条項への同意。

yes

PRIVACY_POLICY_AGREED

必須設定。

プライバシーポリシーの条項への同意。

yes

KSN_AGREED

必須設定。

Kaspersky Security Network に関する声明の条項への同意。

yes | no

KSN_STATISTICS_AGREED

必須設定。

Kaspersky Security Network に関する追加声明の条項への同意。

yes | no

KEY_FILE

オプション設定。

ライセンス情報ファイルのパス。

<パス>

大文字と小文字が区別されます。

BACKUP_CUSTOM_PATH

オプション設定。

カスタムバックアップのパス。この設定が省略されると、既定のバックアップのパス(/var/opt/kaspersky/klms/backup)が使用されます。

<パス>

大文字と小文字が区別されます。

BACKUP_CUSTOM_DB

オプション設定。

カスタムバックアップデータベースへの接続用のパス。

この設定が省略されると、既定の設定(dbname=backup user=kluser host=/var/run/klms)が使用されます。

Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server は、PostgreSQL バージョン 9.1 以降のデータベースをサポートしています。

<接続用文字列>

大文字と小文字が区別されます。

SCANNER_SOCKET

オプション設定。

スキャナーが使用するソケット。このパラメータが含まれる行が省略されると、既定値(unix:/var/run/klms/klms_scanner_sock)が使用されます。

inet:port@IP | unix:<ソケットのパス>

大文字と小文字が区別されます。

MTA

必須設定。

メールサーバーとの統合種別。

postfix | exim | sendmail | qmail | manual

POSTFIX_INTEGRATION_TYPE

必須設定。

Postfix メールサーバーとの統合種別。

prequeue | afterqueue | milter

POSTFIX_MILTER_SOCKET

オプション設定。

Postfix メールサーバーとの Milter プロトコル経由の統合に使用されるソケット。

この設定が省略されると、値が「inet:10025@127.0.0.1」になります。

次の場合は、設定が無視されます:

  • MTA 設定の値が「postfix」でない。
  • POSTFIX_INTEGRATION_TYPE 設定の値が「milter」でない。

inet:port@IP | unix:<ソケットのパス>

大文字と小文字が区別されます。

POSTFIX_SMTP_PROXY_SOCKET

オプション設定。

Postfix メールサーバーとの after-queue 統合および before-queue 統合に使用するソケット。

この設定が省略されると、値が「inet:10025@127.0.0.1」になります。

次の場合は、設定が無視されます:

MTA 設定の値が「postfix」でない。

  • POSTFIX_INTEGRATION_TYPE 設定の値が「milter」である。

inet:port@IP | unix:<ソケットのパス>

大文字と小文字が区別されます。

POSTFIX_FORWARD_PORT

オプション設定。

Postfix メールサーバーと統合する場合にスキャンしたメッセージを転送する TCP ポート。

この設定が省略されると、値が「10026」になります。

MTA 設定の値が「postfix」でない場合、この設定は無視されます。

<ポート>

POSTFIX_FAILTYPE

オプション設定。

Milter プロトコル経由で Postfix メールサーバーと統合する場合のメッセージに関する既定の処理。

この設定が省略されると、値が「tempfail」になります。

次の場合は、設定が無視されます:

  • MTA 設定の値が「postfix」でない。
  • POSTFIX_INTEGRATION_TYPE 設定の値が「milter」でない。

accept | reject | tempfail

EXIM_INTEGRATION_TYPE

MTA の値が「exim」の場合、必須設定。

Exim メールサーバーとの統合種別。

この設定が省略されると、値が「dlfunc」になります(Exim のバージョンがダイナミックリンクをサポートしてコンパイルされている場合)。

MTA 設定の値が「exim」でない場合、この設定は無視されます。

dlfunc | afterqueue

EXIM_FORWARD_PORT

オプション設定。

Exim メールサーバーと統合する場合にスキャンしたメッセージを転送する TCP ポート。

この設定が省略されると、値が「10026」になります。

MTA 設定の値が「exim」でない場合、この設定は無視されます。

<ポート>

EXIM_FILTER_PORT

オプション設定。

Exim メールサーバーからのメッセージをフィルタリングする際にスキャナーが監視するポート。

この設定が省略されると、値が「10025」になります。

MTA 設定の値が「exim」でない場合、この設定は無視されます。

<ポート>

SENDMAIL_USES_MC

オプション設定。

拡張子が MC のファイルを編集またはコンパイルするオプションを有効にします。有効にしない場合、拡張子が CF のファイルを編集します。

この設定が省略されると、値が「1」になります。

MTA 設定の値が「sendmail」でない場合、この設定は無視されます。

0 | 1

SENDMAIL_MILTER_SOCKET

オプション設定。

Sendmail サーバーとの Milter プロトコル経由の統合に使用されるソケット。

この設定が省略されると、値が「inet:10025@127.0.0.1」になります。

次の場合は、設定が無視されます:

  • MTA 設定の値が「sendmail」でない。
  • SENDMAIL_USES_MC 設定の値が「1」でない。

inet:port@IP | unix:<ソケットのパス>

大文字と小文字が区別されます。

SENDMAIL_FAILTYPE

オプション設定。

Milter プロトコル経由で Sendmail サーバーと統合する場合のメッセージに関する既定の処理です。

この設定が省略されると、値が「tempfail」になります。

次の場合は、設定が無視されます:

  • MTA 設定の値が「sendmail」でない。
  • SENDMAIL_USES_MC 設定の値が「1」でない。

accept | reject | tempfail

QMAIL_BIN_DIR

オプション設定。

Qmail のディレクトリのパス。

この設定が省略されると、値が「var/qmail/bin」になります。

MTA 設定の値が「qmail」でない場合、この設定は無視されます。

<パス>

大文字と小文字が区別されます。

QMAIL_USER

オプション設定。既定値は「qmaild」です。

qmaild サービスのユーザー名を定義します。

MTA 設定の値が「qmail」でない場合、この設定は無視されます。

<ログイン情報>

大文字と小文字が区別されます。

USE_UI

オプション設定。

Web インターフェイスを使用して本製品を管理するオプションを有効にします。

この設定が省略されると、値が「no」になります。

yes | no

WEB_UI_PORT

オプション設定。

Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server と Apache Web サーバーの対話のための TCP ポートを定義します。

この設定が省略されると、値が「2711」になります。

USE_UI 設定の値が「no」の場合、この設定は無視されます。

<ポート>

WEB_UI_IFACE_ADDR

オプション設定。

Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server Web インターフェイスがインストールされているホストの IP アドレスを定義します。

USE_UI 設定の値が「no」の場合、この設定は無視されます。

 

WEB_PASSWORD

オプション設定。

本製品の Web インターフェイスにアクセスするための Administrator のパスワード。

この設定が省略されると、Administrator のパスワードは指定されません。

この行で指定したパスワードが検証されない場合、Administrator のパスワードは指定されません。

Web インターフェイスのアクセスパスワードは必須です。パスワードを使用せずに Web インターフェイスにログインすることはできません。

klms-setup.pl スクリプトの実行中にパスワードを指定した場合、このパスワードは応答が含まれる初期設定ファイルに保存されません。

<パスワード>

大文字と小文字が区別されます。

 

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