Kaspersky Security Center Linux への移行
このシナリオに従うと、Kaspersky Security Center Linux の管理下で Kaspersky Security Center Windows から、管理対象デバイスとその他のグループオブジェクト(ポリシー、タスク、グローバルタスク、タグ、およびデバイスの抽出)を含む管理グループ構造を転送できます。
制限事項:
- Kaspersky Security Center 14.2 Windows から Kaspersky Security Center Linux への移行は、バージョン 15 以降のみ可能です。
- このシナリオは、Kaspersky Security Center Web コンソールを使用してのみ実行できます。
始める前に、Kaspersky Security Center Linux の機能と制限事項について確認してください:
- Kaspersky Security Center Windows と Kaspersky Security Center Linux の機能の違い
- Kaspersky Security Center Linux がサポートするカスペルスキー製品のリスト
実行するステップ
移行シナリオは段階的に進行します:
- 移行方法を選択します
Kaspersky Security Center Linux への移行は、移行ウィザードを使用して行います。移行ウィザードの手順は、Kaspersky Security Center Windows および Kaspersky Security Center Linux の管理サーバーが階層に配置されているかどうかによって異なります:
- 管理サーバーの階層を使用した移行
Kaspersky Security Center Windows の管理サーバーが Kaspersky Security Center Linux の管理サーバーのセカンダリとして機能する場合は、このオプションをオンにします。移行プロセスの管理とサーバーの切り替えは、Kaspersky Security Center Web コンソールの単一インスタンス内で行います。このオプションを使用する場合は、管理サーバーを階層構造にまとめて、移行手順を簡素化できます。これを行うには、移行を開始する前に階層を作成します。
- エクスポートファイル(ZIP アーカイブ)を使用した移行
Kaspersky Security Center Windows と Kaspersky Security Center Linux の管理サーバーが階層化されていない場合は、このオプションをオンにします。移行プロセスの管理には、Kaspersky Security Center Web コンソールの 2 つのインスタンス (Kaspersky Security Center Windows 用のインスタンスと Kaspersky Security Center Linux 用のインスタンス)を使用します。この場合、Kaspersky Security Center Windows からのエクスポート中に作成およびダウンロードしたエクスポートファイル(ZIP アーカイブ)を使用し、このファイルを Kaspersky Security Center Linux にインポートします。
- 管理サーバーの階層を使用した移行
- Kaspersky Security Center Windows からのデータのエクスポート
Kaspersky Security Center Windows を開き、移行ウィザードを実行します。
- Kaspersky Security Center Linux へのデータのインポート
移行ウィザードを続行して、エクスポートされたデータを Kaspersky Security Center Linux にインポートします。サーバーが階層に配置されている場合、同じウィザード内でエクスポートが成功する時、インポートが自動的に開始されます。サーバーが階層に配置されていない場合は、Kaspersky Security Center Linux に切り替えた後、移行ウィザードを続行します。
- 追加の操作を実行することで、Kaspersky Security Center Windows から Kaspersky Security Center Linux にオブジェクトと設定を手動で転送します(任意のステップ)
移行ウィザードによる転送できないオブジェクトと設定も転送したい場合があります。たとえば、さらに次のことを実行できます:
- 管理サーバーと管理対象製品で使用されるライセンスの転送
- 管理サーバーのグローバルタスクの設定
- ネットワークエージェントのポリシー設定のこと
- 製品のインストールパッケージの作成
- 仮想サーバーの作成
- ディストリビューションポイントの割り当てと設定
- デバイス移動ルールの設定
- デバイスの自動タグルールの設定
- アプリケーションカテゴリの作成
- インポートされた管理対象デバイスを Kaspersky Security Center Linux の管理下に移動する
移行を完了するには、インポートされた管理対象デバイスを Kaspersky Security Center Linux の管理下に移動します。Kaspersky Security Center Linux の現在のバージョンでは、次のいずれかの方法でこれを行うことができます:
- klmover ユーティリティを使用します
klmover ユーティリティを使用して、新しい管理サーバーの接続設定を指定します。
- 管理対象デバイスにネットワークエージェントをインストールまたは再インストールします。
新しいネットワークエージェントインストールパッケージを作成し、インストールパッケージのプロパティで新しい管理サーバーの接続設定を指定します。インストールパッケージを使用して、リモートインストールタスク経由でインポートされた管理対象デバイスにネットワークエージェントをインストールします。詳細については、管理対象デバイスを Kaspersky Security Center Linux の管理下に切り替えるを参照してください。
スタンドアロンインストールパッケージを作成および使用して、ネットワークエージェントをローカルにインストールすることもできます。
- klmover ユーティリティを使用します
- ネットワークエージェントを最新バージョンにアップデートします
Network Agent for Linux を Kaspersky Security Center と同じバージョンにアップグレードすることを推奨します。
- 管理対象デバイスが新しい管理サーバーに表示されることを確認します
Kaspersky Security Center Linux 管理サーバーで、管理対象デバイスのリスト([アセット(デバイス)]→[管理対象デバイス])を開き、 [可視]、[ネットワークエージェントがインストール済み]および[前回の管理サーバーへの接続]列の値を確認します。
データ移行のその他の方法
移行ウィザード以外にも、現在のオブジェクトを転送する別の方法がありますが、この方法ではポリシーとタスクのみを転送できます:
- Kaspersky Security Center Windows からのタスクをエクスポートして、Kaspersky Security Center Linux にそのタスクをインポートします。
- Kaspersky Security Center Windows から特定のポリシーをエクスポートして、Kaspersky Security Center Linux にそのポリシーをインポートします。関連するポリシープロファイルは、選択したポリシーとともにエクスポートおよびインポートされます。