Kaspersky Security Center でコンピューター名に「~1」(~2、~3 など)が付く理由
本記事の対象となるアプリケーションとバージョンを表示する
- Kaspersky Security Center 14.2 (バージョン 14.2.0.26967)
- Kaspersky Security Center 14 (バージョン 14.0.0.10902)
- Kaspersky Security Center 13.2 (バージョン 13.2.0.1511)
- Kaspersky Security Center 13.1 (バージョン 13.1.0.8324)
- Kaspersky Security Center 13 (バージョン 13.0.0.11247)
Kaspersky Security Center の管理サーバーに 同じデバイス名 を持つオブジェクトが複数ある場合、デバイス名にチルダ 2 つとランダムな数字が追加されることがあります(例:<デバイス名>~~10281)。このようなデバイスのプロパティには、「Windows ネットワーク上に同じ名前のデバイスがあります」という警告が表示されます。
同じ名前を持つデバイスは、アクティブの場合も非アクティブの場合もあります。非アクティブなデバイスは、通常のデバイスの重複としては存在していません。それらのデバイスはライセンスを使用しています。
同じ名前のデバイスが表示される原因と、この問題を解決する方法を以下に示します。
ネットワーク上に同じ名前のデバイスがある
この問題が起きる原因として、別のドメインまたはワークグループに同じ名前のデバイスがある、または複数のオペレーティングシステムを同じ名前で実行するデバイスがある場合があります。
ネットワーク上のすべてのデバイスに一意の名前を割り当てるか、重複している名前を処理します。重複するデバイスは、オブジェクトのプロパティ、説明フィールドの値、デバイスの静的 IP アドレス、アクティブなユーザーセッション、機器、割り当てられたタグ、管理グループ内の配置、その他の属性で判断できます。
機器の構成に変更があった
ネットワークカードを交換した、またはその他の変更をデバイスの物理ハードウェアに加えたことで、この問題が発生した可能性があります。
ハードウェア構成を変更すると、デバイス ID がリセットされる場合があります。管理サーバー上の古いデバイスオブジェクトは非アクティブになります。こちらの 手順 に従って削除してください。
古いデバイスまたはオペレーティングシステムからネットワークエージェントが削除されていない
この問題が起きる原因は、デバイスの使用を停止した、あるいはネットワークエージェントを削除せずにオペレーティングシステムを再インストールしたことである場合があります。新しいオペレーティングシステムをデバイスにインストールし、ネットワークエージェントを再導入すると、管理サーバー上に新しいデバイスオブジェクトが作成されます。
ネットワークエージェントをデバイスから削除すると、ネットワークエージェントは管理サーバーに情報を送信し、削除が成功すると、デバイスで使用されていたライセンスとデバイスにインストールされていたカスペルスキー製品に関する情報が管理サーバーから削除されます。
管理サーバーに接続されていない時にネットワークエージェントが削除された場合、デバイスオブジェクトは管理サーバーから削除されません。
この 手順 に従って、管理サーバーから古いデバイスのオブジェクト情報を完全に削除します。
一時的な仮想マシンで VDI 向け動的モードが設定されていない
一時的な仮想マシンのオブジェクトがシャットダウン後に管理サーバー上に残っている場合、これは、仮想デスクトップインフラストラクチャ 環境のネットワークエージェントが、VDI 向けのインストール要件を考慮せずにインストールされたことを意味します。
- 管理コンソールでデバイスを検索して、ネットワークエージェントのインストールモードを確認します:
- Kaspersky Security Center のコンソールを開きます。
- 管理サーバーを右クリックして [ 検索 ] を選択します。
- [検索]画面で、[仮想マシン]タブに移動し、[仮想デスクトップインフラストラクチャの一部]パラメータに対して[はい]を選択します。
- [今すぐ検索]をクリックします。
- ネットワークエージェントを VDI 参照デバイスイメージに埋め込むか、または[VDI 向け動的モードを有効にする]オプションを選択してデバイスにネットワークエージェントを一括インストールします。
- 管理サーバーから非アクティブなデバイスを削除します。こちらの 手順 に従って、表示される古いデバイスオブジェクトを削除します。
非アクティブなデバイスを手動で削除する方法
管理サーバー と定期的にやり取りする既存のアクティブなデバイスを削除すると、次回ネットワークエージェントを同期するときに、それらのデバイスは自動的にサーバーに再接続されます。既定では、同期は 15 分ごとに行われます。このような方法で削除された場合、デバイスのライセンスは保持され、アンチウイルス保護は引き続き機能します。
[未割り当てデバイス]グループ内のデバイスは、ライセンスの自動配信 を通じてライセンスを受け取ることはなく、以前に取得した有効なライセンスを保持し続けます。アクティブなオブジェクトを[未割り当てデバイス]グループから[管理対象デバイス]に移動するか、これらのデバイスにアンチウイルス保護が必要ない場合は、デバイスから 有効なライセンス を削除します。
管理サーバー上の非アクティブなデバイスを検索して削除します:
- Kaspersky Security Center のコンソールを開きます。
- 管理サーバーを右クリックして [ 検索 ] を選択します。
ルートノードからのオブジェクト検索では、管理対象デバイスと管理対象外デバイスのグループを同時に検索します。
- [検索]画面で、[ネットワーク活動]タブに移動します。[前回の管理サーバーへの接続]セクションで、非アクティブなデバイスの前回のネットワーク活動の期間を設定します。
必要に応じて、デバイス名や IP アドレスなどの他の検索オプションを適用します。 - [今すぐ検索]をクリックします。
- 非アクティブなデバイスを右クリックし、[削除]をクリックします。
- [今すぐ検索]を再度クリックし、[未割り当てデバイス]からオブジェクトを再度削除します。
- 管理サーバー上にデバイスがないことを確認するために、[今すぐ検索]をクリックするか、[未割り当てデバイス]グループ内のデバイスを確認します。
- 必要に応じて、有効なライセンスを再計算 します。
- こちらの 手順 に従って、非アクティブなデバイスを自動的に削除するためのパラメータを設定します。
非アクティブなデバイスを自動的に削除する方法
- [管理対象デバイス]グループから非アクティブなデバイスを自動的に削除するように設定します。
非アクティブなデバイスには、長期間電源がオフになっている既存のデバイスが含まれる場合があります。このようなデバイスは、次にネットワークエージェントが同期する際に自動的に再接続されます。
- 管理対象デバイスの非アクティブなオブジェクトの削除対象期間を確認して設定します:
サブグループの継承パラメータには特に注意してください。
すべてのサブグループの値を確認して設定するか、親グループパラメータの[子グループへ強制的に継承する]オプションを使用します。 - 必要に応じて、管理サーバーによる ライセンスの再計算 を強制的に適用します。
- [長期間接続されていません]の状態のデバイスを監視し、削除予定であることを認識できるように、ステータスの適用期間をオブジェクトの削除対象期間よりも短く設定します。
解決しない場合
問題が解決しない場合は、カスペルスキーカンパニーアカウント 経由でカスペルスキーテクニカルサポートへお問い合わせください。問題の詳細を記載し、問題のスクリーンショットを添付し、どの診断手順を実行したかを明示してください。以下の情報を含む GetSystemInfo レポートを添付します:
- 管理サーバー上のオペレーティングシステムイベント
- 問題の影響を受ける管理対象デバイスのオペレーティングシステムイベント