インストールパッケージ

2023年4月17日

ID 155192

最初に説明するアプリケーションのインストール設定を定義する主な方法は汎用性があり、Kaspersky Security Center のツールおよび多数のサードパーティ製のツールを使用した、すべてのインストール方法に適しています。この方法は、Kaspersky Security Center にアプリケーションのインストールパッケージを作成する処理から構成されています。

インストールパッケージを作成するには、次の方法を使用します:

  • 含まれている記述子を基にして、指定した配布パッケージから自動的に作成(インストールと結果分析のルール、およびその他の情報を含む kud 拡張子のファイル)
  • インストーラーの実行ファイル、または Microsoft Windows インストーラー(MSI)形式のインストーラーから作成(標準またはサポートされているアプリケーション用)

作成されたインストールパッケージは、サブフォルダーとファイルが格納されているフォルダーとして階層的に編成されます。インストールパッケージには元の配布パッケージの他に、編集可能な設定(インストールを完了するために必要なオペレーティングシステムの再起動を処理するための、インストーラーの設定とルールを含む)と小規模な予備モジュールが含まれています。

サポート対象に選択したアプリケーション固有のインストール設定値は、インストールパッケージの作成時に管理コンソールのユーザーインターフェイスで指定できます(さらなる設定は、既に作成済みのインストールパッケージのプロパティで可能です)。Kaspersky Security Center のツールを使用してアプリケーションをリモートインストールする際には、インストールパッケージをターゲットのデバイスに配布します。これで、アプリケーションのインストーラーを実行することにより、すべての管理者定義の設定がアプリケーションで使用できるようになります。カスペルスキー製品のインストールにサードパーティ製のツールを使用する際に必要になるのは、対象デバイスでインストールパッケージ全体(つまり、配布パッケージとその設定)を使用できるようにすることだけです。Kaspersky Security Center によってインストールパッケージが作成され、共有データフォルダーの専用サブフォルダーに保存されます。

インストールパッケージの設定では、特別な権限を持つアカウントを指定しないでください。

サードパーティ製のツールを使用して導入する前にカスペルスキー製品にこの設定方法を使用する方法は、「Microsoft Windows のグループポリシーを使用した導入」を参照してください。

Kaspersky Security Center のインストール直後には、自動的にいくつかのインストールパッケージが作成されます。これらのインストールパッケージはインストールの準備が完了しており、Microsoft Windows 用のネットワークエージェントパッケージとセキュリティ製品パッケージを含んでいます。

一部のケースでは、MSP クライアントネットワーク上でのアプリケーション導入時にインストールパッケージを使用する場合、MSP クライアントに対応する仮想サーバーでインストールパッケージを作成する必要が生じます。仮想サーバーでインストールパッケージを作成することで、MSP クライアントごとに異なるインストール設定を使用できるようになります。これはまず、ネットワークエージェントのインストールパッケージを取り扱う際に有用です。異なる MSP クライアントのネットワークに導入されたネットワークエージェントは、異なるアドレスを使用して管理者サーバーに接続するためです。実際に、ネットワークエージェントの接続先サーバーは、接続アドレスが決定します。

仮想管理サーバーでインストールパッケージをメイン動作モードにすると、仮想管理サーバー上で新しいインストールパッケージがすぐに作成される可能性があるだけでなく、プライマリ管理サーバーから仮想サーバーへインストールパッケージが配布されます。対応する管理サーバータスクを使用して、選択した(あるいはすべての)インストールパッケージを選択した仮想管理サーバー(選択された管理グループ内のすべてのサーバーを含む)に配布できます。また、新しい仮想管理サーバーの作成時に、プライマリ管理サーバーのインストールパッケージのリストを選択できます。選択したパッケージは、新たに作成された仮想管理サーバーへすぐに配布されます。

インストールパッケージが配布される際は、パッケージのコンテンツ全体がコピーされるわけではありません。配布対象のインストールパッケージに対応する仮想管理サーバーのファイルリポジトリで保存されるのは、その仮想サーバー固有の設定ファイルのみです。インストールパッケージの主要部分(インストール対象アプリケーションの配布パッケージを含む)は変更されないまま、プライマリ管理サーバーリポジトリのみに保存されます。これによりシステムのパフォーマンスが大幅に向上し、要求されるディスク容量を減らすことができます。仮想管理サーバーに配布されるインストールパッケージを取り扱う際(リモートインストールタスクの実行時や、スタンドアロンインストールパッケージの作成時など)に、プライマリ管理サーバーの元のインストールパッケージのデータが設定ファイルと「統合」され、これが仮想管理サーバー上の配布対象パッケージに対応したものになります。

アプリケーションのライセンスはインストールパッケージのプロパティ内で設定できますが、このライセンス配布方法は避けるのが適切です。フォルダー内のファイルへの読み取り権限が偶発的に取得される可能性が高いためです。この場合、ライセンスの自動配信またはライセンスのインストールタスクを使用する必要があります。

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