管理サーバー間での暗号化鍵の送信

2023年4月17日

ID 193047

管理対象デバイスでデータ暗号化機能が有効になっている場合、暗号化鍵は管理サーバーに保存されます。暗号化鍵は、暗号化されたデータへのアクセスと暗号化ポリシーの管理に使用します。

次の場合は、暗号化鍵を別の管理サーバーに送信する必要があります:

  • 管理対象デバイスを別の管理サーバーに割り当てるために、このデバイスでネットワークエージェントを再構成する場合。このデバイスに暗号化されたデータが含まれる場合は、暗号化鍵を対象の管理サーバーに送信する必要があります。これを行わないと、データを復号できません。
  • 管理サーバー S1 で管理されているデバイス D1 に接続されたリムーバブルドライブを暗号化した後に、このリムーバブルドライブを管理サーバー S2 で管理されているデバイス D2 に接続する場合。リムーバブルドライブのデータにアクセスするには、管理サーバー S1 から管理サーバー S2 に暗号化鍵を送信する必要があります。
  • 管理サーバー S1 で管理されているデバイス D1 上のファイルを暗号化した後に、管理サーバー S2 で管理されているデバイス D2 上のファイルにアクセスしようとする場合。ファイルにアクセスするには、管理サーバー S1 から管理サーバー S2 に暗号化鍵を送信する必要があります。

暗号化鍵を送信するには、次の方法があります:

  • 暗号化鍵の送信が必要な 2 つの管理サーバーのプロパティで、[管理サーバーの階層を使用して暗号化キーを取得する]を有効にすると、自動的に送信されます。管理サーバーのいずれか一方でこのオプションが無効になっていると、暗号化鍵は自動的に送信されません。

    管理サーバーのプロパティで[管理サーバーの階層を使用して暗号化キーを取得する]をオンにすると、管理サーバーは、独自のリポジトリに保存されているすべての暗号化鍵を、階層の 1 つ上のレベルのプライマリ管理サーバー(存在する場合)に送信します。

    暗号化されたデータにアクセスしようとすると、管理サーバーは最初に独自のリポジトリで暗号化鍵を検索します。[管理サーバーの階層を使用して暗号化キーを取得する]がオンになっていて、必要な暗号化鍵がリポジトリで見つからなかった場合、管理サーバーはさらにプライマリ管理サーバーにリクエストを送信して、必要な暗号化鍵を提供します。リクエストは、階層の最上位レベルまでのすべてのプライマリ管理サーバーに送信されます。

  • 暗号化鍵を含むファイルをエクスポートおよびインポートすることで、ある管理サーバーから別の管理サーバーへ手動で送信します。

階層内の管理サーバー間で暗号化鍵の自動送信を有効にするには:

  1. コンソールツリーで、暗号化鍵の自動送信を有効にする管理サーバーを選択します。
  2. 管理サーバーのコンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。
  3. プロパティウィンドウで[暗号化アルゴリズム]セクションを選択します。
  4. 管理サーバーの階層を使用して暗号化キーを取得する]をオンにします。
  5. OK]をクリックして変更を適用します。

暗号化鍵は、次回の同期(ハートビート)でプライマリ管理サーバー(存在する場合)に送信されます。また、この管理サーバーは、リクエストに応じて、独自のリポジトリからセカンダリ管理サーバーに暗号化鍵を提供します。

管理サーバー間で暗号化鍵を手動で送信するには:

  1. 管理サーバーのコンソールツリーで、暗号化鍵を送信するセカンダリ管理サーバーを選択します。
  2. 管理サーバーのコンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。
  3. プロパティウィンドウで[暗号化アルゴリズム]セクションを選択します。
  4. 暗号化キーを管理サーバーからエクスポート]をクリックします。
  5. 暗号化キーのエクスポート]ウィンドウで、以下を行います:
    • 参照]をクリックし、ファイルの保存場所を指定します。
    • パスワードを指定して、不正アクセスからファイルを保護します。

      パスワードは忘れないように注意してください。パスワードを忘れた場合、復元することはできません。パスワードを紛失した場合は、エクスポートの手順を繰り返す必要があります。そのため、パスワードはメモして手元に保管しておいてください。

  6. たとえば、共有フォルダーまたはリムーバブルドライブを使用して、ファイルを別の管理サーバーに送信します。
  7. 対象の管理サーバーで、Kaspersky Security Center 管理コンソールが実行中であることを確認します。
  8. 管理サーバーのコンソールツリーで、暗号化鍵を送信する対象の管理サーバーを選択します。
  9. 管理サーバーのコンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。
  10. プロパティウィンドウで[暗号化アルゴリズム]セクションを選択します。
  11. 暗号化キーを管理サーバーへインポート]をクリックします。
  12. 暗号化キーのインポート]ウィンドウで、以下を行います:
    • 参照]をクリックし、暗号化鍵を含むファイルを選択します。
    • パスワードを指定します。
  13. OK]をクリックします。

暗号化鍵は、対象の管理サーバーに送信されます。

関連項目:

データ暗号化と保護機能

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