EAS デバイスと iOS MDM デバイスの管理用グループポリシーの概要

2023年4月17日

ID 89392

iOS MDM および EAS デバイスを管理するには、Kaspersky Device Management for iOS 管理プラグインを使用できます。これは Kaspersky Security Center の配布キットに含まれます。Kaspersky Device Management for iOS によって、iPhone 構成ユーティリティと Exchange ActiveSync 管理プロファイルを使用せずに、iOS MDM および EAS デバイスの設定を指定するためのグループポリシーを作成できます。

EAS デバイスと iOS MDM デバイスの管理用グループポリシーによって、次の操作を実行できます。

  • EAS デバイスの管理向け:
    • デバイスのロックを解除するパスワードの設定
    • 暗号化されたフォームにおけるデバイスのデータ保管領域の設定
    • 企業メールの同期設定
    • リムーバブルメディア、カメラ、または Bluetooth の使用などのモバイルデバイスのハードウェア機能の設定
    • デバイスのモバイルアプリケーションの使用を制限する設定
  • iOS MDM デバイスの管理向け:
    • デバイスのパスワードのセキュリティ設定
    • デバイスのハードウェア機能の使用を制限し、モバイルアプリのインストールと削除を制限する設定
    • YouTube、iTunes Store、Safari など、事前にインストール済みのモバイルアプリの使用を制限する設定
    • デバイスがある地域ごとにメディアコンテンツ(映画や TV 番組など)の表示を制限する設定
    • プロキシサーバー(グローバル HTTP プロキシ)を使用してインターネットに接続するデバイスの設定
    • ユーザーが企業アプリケーションや企業サービス(シングルサインオン技術)にアクセスできるアカウントの設定
    • モバイルデバイスでのインターネット使用(Web サイトへのアクセス)の監視
    • 異なる認証メカニズムとネットワークプロトコルを使用する無線ネットワーク(Wi-Fi)、アクセスポイント(APN)、および仮想プライベートネットワーク(VPN)の設定
    • 写真、音楽、映像をストリーミングする AirPlay デバイスへの接続の設定
    • デバイスからドキュメントをワイヤレス印刷する AirPrint プリンターへの接続の設定
    • デバイスで会社のメールを使用するためのユーザーアカウントと Microsoft Exchange サーバーを同期させる設定
    • LDAP ディレクトリサービスと同期させるユーザー認証情報の設定
    • ユーザーが会社のカレンダーや連絡先のリストにアクセスできるようになる、CalDAV および CardDAV サービスに接続するためのユーザー認証情報の設定
    • ユーザーのデバイスでのお気に入り Web サイトのフォントやアイコンなど、iOS インターフェイスの設定
    • デバイスでの新しいセキュリティ証明書の追加
    • 認証局からデバイスで証明書を自動的に受領するための SCEP(Simple Certificate Enrollment Protocol)サーバーの設定
    • モバイルアプリを操作するカスタム設定の追加

EAS デバイスと iOS MDM デバイスの管理用ポリシーは、iOS MDM サーバーおよび Exchange ActiveSync モバイルデバイスサーバー(集合的にまとめて「モバイルデバイスサーバー」)が含まれる管理グループに割り当てられるという点が特徴です。このポリシーで指定されたすべての設定は、最初にモバイルデバイスサーバーに適用され、その後サーバーによって管理されるモバイルデバイスに適用されます。管理グループが階層構造を持つ場合は、セカンダリのモバイルデバイスサーバーがプライマリのモバイルデバイスサーバーからポリシー設定を受け取り、それらをモバイルデバイスに配信します。

Kaspersky Security Center 管理コンソールで EAS デバイスと iOS MDM デバイスの管理用グループポリシーを使用する方法についての詳細は、Kaspersky Security for Mobile のヘルプを参照してください。

関連項目:

シナリオ:モバイルデバイス管理の導入

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