管理サーバー用 DBMS の選択方法

2023年4月17日

ID 92235

管理サーバーで使用するデータベース管理システム(DBMS)を選択する場合は、管理サーバーが対応できるデバイス数を考慮する必要があります。

SQL Server Express Edition は使用するメモリの容量、使用する CPU コアの数、データベースの最大サイズに制限があります。そのため、管理サーバー下に 10,000 台よりも多くのデバイスが配置されている場合、または管理対象デバイスがアプリケーションコントロールを使用している場合、SQL Server Express Edition は使用できません。管理サーバーが Windows Server Update Services(WSUS)サーバーとして使用されている場合、SQL Server Express Edition も使用できません。

管理サーバー下に配置されているデバイスが 10,000 台より多い場合、制限の少ない SQL Server バージョン(SQL Server Workgroup Edition、SQL Server Web Edition、SQL Server Standard Edition、SQL Server Enterprise Edition など)の使用を推奨します。

管理サーバー下に配置されているデバイスが 50,000 台以下で、管理対象デバイスがアプリケーションコントロールを使用していない場合、MySQL 8.0.20 以降のバージョンを DBMS として使用できます。

管理サーバー下に配置されているデバイスが 20,000 台以下で、管理対象デバイスがアプリケーションコントロールを使用していない場合、MariaDB 10.3 を DBMS として使用できます。

管理サーバー下に配置されているデバイスが 10,000 台以下で、管理対象デバイスがアプリケーションコントロールを使用していない場合、MySQL 5.5、5.6、5.7 または MariaDB 5.7 を DBMS として使用できます。

MySQL バージョン 5.5.1、5.5.2、5.5.3、5.5.4、5.5.5 はサポートしていません。

SQL Server 2019 を DBMS として使用しており、累積パッチ CU12 以降をインストールしていない場合、Kaspersky Security Center をインストールした後に次の手順を実行する必要があります:

  1. SQL Management Studio を使用して、SQL Server に接続します。
  2. 次のコマンドを実行します(データベース名に別の名前を選択し、「KAV」の代わりに使用する場合):

    USE KAV

    GO

    ALTER DATABASE SCOPED CONFIGURATION SET TSQL_SCALAR_UDF_INLINING = OFF

    GO

  3. SQL Server 2019 サービスを再起動します。

再起動しないと、SQL Server 2019 の使用時に「There is insufficient system memory in resource pool 'internal’ to run this query」などのエラーが発生する場合があります。

関連項目:

DBMS および管理サーバーのハードウェア要件

DBMS の選択

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