Kaspersky Security Center のトレースファイルを収集する方法
本記事の対象となるアプリケーションとバージョンを表示する
- Kaspersky Security Center 14.2 (バージョン 14.2.0.26967)
- Kaspersky Security Center 14 (バージョン 14.0.0.10902)
- Kaspersky Security Center 13.2 (バージョン 13.2.0.1511)
- Kaspersky Security Center 13.1 (バージョン 13.1.0.8324)
- Kaspersky Security Center 13 (バージョン 13.0.0.11247)
カスペルスキーテクニカルサポートへのお問い合わせの際、トレースファイルを収集して添付するよう依頼される場合があります。トレースファイルにはアプリケーションコマンドの実行の全ステップが記録されているため、問題が発生したステップの特定に役立ちます。
トレースファイルの収集は以下のいずれかの方法で実行できます:
- .reg ファイル を使用する
- klactgui.exe ツールを使用する
このツールを使用すると、GUI を介してトレースファイルを収集できます(管理コンソール (MMC) のトレースを除く)。
.reg ファイルを使用してトレースファイルを収集する方法
以下の表中の .reg ファイルでは、管理コンソール (MMC) のトレースを除き、トレースファイルのサイズが 10GB に制限され、ファイルローテーションが有効になっています。ローテーションが有効である場合、トレースファイルは複数個に分割されます。トレースファイルの合計サイズが 10GB に達すると、最も古いファイルが削除されて新しいファイルが作成されるため、制限を超えることはありません。
.reg ファイルを編集 して、トレースファイルのサイズ制限を無効にしたり、トレースファイルの保存先フォルダーを変更したりできます。
トレースファイルを収集するには:
- 以下の表から互換性のある zip ファイルをダウンロードします。
- 問題が発生しているデバイスでファイルを展開します。
- *_ON.reg ファイルを実行してトレースを開始します。
- 問題を再現します。
- *_OFF.reg ファイルを実行してトレースを停止します。
- 収集したトレースファイルをカスペルスキーテクニカルサポートに送信します。
作成されたトレースファイルは、管理サーバーのインストールフォルダー内にあります:
%ProgramFiles(x86)%\Kaspersky Lab\Kaspersky Security Center
<Kaspersky Security Center Web Console インストールディレクトリ>/logs
コンポーネントおよびタスク | トレースレベルが
4 の .reg ファイル |
トレースレベルが
5 の .reg ファイル |
トレースファイルの
名前と場所 |
---|---|---|---|
管理サーバー | trace_server-4.zip | trace-500-server.zip |
$klserver-1093.log |
ネットワークエージェント | trace_nagent-4.zip | trace-500-nagent.zip |
$klnagent-1103.log ファイルはネットワークエージェントのインストールフォルダー内にあります。 |
管理サーバーのリポジトリに
アップデートをダウンロードするタスク |
trace_nagent-4.zip | trace-500-nagent.zip |
$up2date-1103.log $up2date-1103-eka.log $up2date-1103.log.bak(該当する場合) $up2date-1103-eka.log.bak(該当する場合) トレースファイルは管理エージェントを介して生成されます。
トレースファイルは管理サーバーのインストールフォルダー内にあります。 |
ディストリビューションポイントのリポジトリに
|
trace_nagent-4.zip | trace-500-nagent.zip |
$up2date-1103.log $up2date-1103-eka.log $up2date-1103.log.bak(該当する場合) $up2date-1103-eka.log.bak(該当する場合) トレースファイルはディストリビューションポイントの
トレースファイルはネットワークエージェントのインストールフォルダー内にあります。 |
クラスターにインストールされた
ネットワークエージェント |
trace-4-agent-cluster.zip | - |
$klnagent_cluster-1103.log ファイルはノードの管理サーバーのインストールフォルダー内にあります。 |
管理コンソール (MMC) | trace_console-4.zip | trace-500-console.zip |
klakcon.txt トレースを有効または無効にした後で、管理コンソール (MMC) を再起動します。 |
Kaspersky Security Center(クラスター上) | |||
Microsoft Failover Cluster とそのサービス | trace-4-server-microsoft-failover-cluster.zip | - | $klserver_cluster*.log
$klnagent_cluster*.log $klactprx_cluster*.log $klcsweb_cluster*.log |
Kaspersky Failover Cluster とそのサービス | trace-4-server-kaspersky-failover-cluster.zip | - | $klserver_klfoc*.log
$klnagent_klfoc*.log $klactprx_klfoc*.log $klfoc_klfoc*.log |
.reg ファイルのトレース設定を編集する方法
.reg files のトレース設定を編集できます。設定は以下の表のとおりです。
設定 | 値 | 例 |
---|---|---|
TraceDir | トレースファイルの保存先フォルダーのパス。
設定が指定されていない場合、既定のパスは %ProgramFiles(x86)%\Kaspersky Lab\Kaspersky Security Center です。 |
"TraceDir"="O:\Temp" |
TraceLevel | トレースレベルは「0000000X」という形式で指定します。「X」がトレースレベルです。
この設定は必須です。トレースを無効にするには、値を「00000000」に設定します。 |
"TraceLevel"=dword:00000004 |
TraceMaxSizeMB | トレースファイルのサイズを制限し、ローテーションを有効にします。
ファイルサイズは MB 単位の 16 進数で指定する必要があります。最大値は「00019000」(102400MB)です。 この設定が指定されていない場合、ファイルサイズは制限されず、ローテーションは無効になっています。 |
"TraceMaxSizeMB"=dword:00002000 |
トレースファイルの保存先フォルダーのパス、トレースレベル、合計ファイルサイズの制限値(10GB)が指定されている .reg ファイルの例:
"TraceDir"="O:\Temp"
"TraceLevel"=dword:00000004
"TraceMaxSizeMB"=dword:00002800