X-Header 情報について
2024年4月16日
ID 205767
スキャンの結果に基づいて、メッセージのヘッダーに特別な X-Header 情報が追加されます。たとえば、次のような情報があります:
X-KSMG-Rule-ID
– メッセージ処理ルール ID のリスト。X-KSMG-Message-Action
– メッセージに対して本製品が実行した処理と、トリガーされたソフトウェアモジュール。X-KSMG-AntiVirus
– アンチウイルスモジュールが処理したメッセージのヘッダー(アプリケーションの名前とバージョン、およびアンチウイルスデータベースの公開日時を含む)。X-KSMG-AntiVirus-Status
– アンチウイルススキャン結果に基づいてアンチウイルスモジュールがメッセージに割り当てたステータス。X-KSMG-AntiSpam-Lua-Profiles
– アンチスパムデータベースのバージョンと、割り当てられたスパムレートに関する情報。X-KSMG-AntiSpam-Method
– スパムを識別するために使用された方法。X-KSMG-AntiSpam-Rate
- アンチスパムエンジンがメッセージに割り当てたレート。X-KSMG-AntiSpam-Status
- スキャン結果に基づいてアンチスパムエンジンがメッセージに割り当てたステータス。X-KSMG-AntiSpam-Envelope-From
- メッセージの送信者。X-KSMG-AntiSpam-Auth
– SPF、DKIM、DMARC 技術を使用したメール送信ドメイン認証の結果としてメッセージに割り当てられたステータス。X-KSMG-AntiSpam-Version
– アンチスパムモジュールのバージョン。X-KSMG-AntiSpam-Info
– アンチスパムモジュールがメッセージにステータスを割り当てるために適用した基準。X-KSMG-AntiSpam-Moebius-Timestamps
– Moebius サービスの署名に関する情報。X-KSMG-AntiPhishing
– アンチフィッシングモジュールが処理したメッセージのヘッダー(スキャンの結果を含む)。X-KSMG-LinksScanning
– 危険サイト診断モジュールが処理したメッセージのヘッダー(スキャンの結果と定義データベースの公開日を含む)。X-KSMG-KATA-Status
- スキャン結果に基づいて KATA 保護モジュールがメッセージに割り当てたステータス。X-KSMG-AntiSpam-Interceptor-Info
– メッセージスキャンの結果。このヘッダーは次の値を取る可能性があります:
- not scanned – アンチスパムモジュールが無効です。
- timeout expired – タイムアウトに達したため、スキャンが完了しませんでした。
- scan successful – メッセージは正常にスキャンされました。
- fallback – エラーが発生したため、スキャンは完了しませんでした。
アンチウイルスモジュールによるスキャンの結果に基づいて、次のいずれかのステータスを持つメッセージの MIME 部分に X-KSMG-AntiVirus-Status
情報ヘッダーが追加されます:感染、エラー、暗号化済み。
アンチスパムスキャンの結果に基づいて、SCL 評価
を含む X-MS-Exchange-Organization-SCL 情報ヘッダーをメッセージに追加できます。X-Header の情報のメッセージへの追加を管理できます。たとえば、組織外に送信するメッセージのヘッダーへの KSMG 情報 X-Header の追加を無効にして、インフラストラクチャ内の KSMG の存在を開示しないようにすることができます。
KSMG を使用すると、メッセージヘッダーの変更または削除を設定できます。たとえば、ヘッダーを削除すると、組織のメールサーバー間でメッセージが通過するパスを非表示にすることができ、ヘッダーを追加すると、別のシステムによる後続のメッセージ処理に使用できます。
次の場合にヘッダーの削除または追加を設定できます:
ヘッダーに対するすべての処理は、ソフトウェアモジュールによるスキャンの結果に基づいて、受信者に配信されるメッセージに対してのみ実行されます。
KSMG は、設定した処理を次の順序でヘッダーに適用します:
- メッセージのスキャン結果に基づいて情報ヘッダーを追加します。
- 指定されたヘッダーは次の順序で削除:処理ルールがトリガーされた時に削除されるヘッダー → コンテンツフィルタリングの式がトリガーされた時に削除されるヘッダー。
コンテンツコンテンツフィルタリングエラーの場合、ヘッダー削除の順序は次の通りです:処理ルールがトリガーされた時に削除されるヘッダー → コンテンツフィルタリングエラーが発生した時に削除されるヘッダー。
- 指定したヘッダーを次の順序で変更します:処理ルールがトリガーされた時に変更されるヘッダー → コンテンツフィルター式がトリガーされた時に変更されるヘッダー。
コンテンツフィルタリングエラーの場合、ヘッダー変更の順序は次の通りです:処理ルールがトリガーされた時に変更されるヘッダー → コンテンツフィルタリングエラーが発生した時に変更されるヘッダー。