メールアンチウイルスの保護範囲の編集
2024年1月10日
ID 145565
保護範囲とは、コンポーネントが動作中にスキャンするオブジェクトを意味します。各コンポーネントの保護範囲には、それぞれ異なる特性があります。メールアンチウイルスの保護範囲プロパティには、メールアンチウイルスをメールプログラムに統合するための設定と、メールアンチウイルスがトラフィックをスキャンするメールの種類およびメールプロトコルが含まれます。既定では、メールアンチウイルスは、送受信メッセージと POP3、SMTP、IMAP、NNTP プロトコル経由のトラフィックをスキャンし、Microsoft Office Outlook に統合されます。メールアンチウイルス拡張機能は、Kaspersky Security のインストール中に Microsoft Office Outlook メールクライアントに組み込まれます。
Kaspersky Security Center を使用して、メールアンチウイルスの保護範囲を作成するには:
- Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
- コンソールツリーの[管理対象デバイス]フォルダーで、対象とする保護対象仮想マシンが所属する管理グループのフォルダーを開きます。
- 作業領域で、[ポリシー]タブを選択します。
- ポリシーのリストから Light Agent for Windows ポリシーを選択し、ダブルクリックしてポリシーのプロパティウィンドウを開きます。
- ポリシーのプロパティウィンドウで、左のリストから[メールアンチウイルス]セクションを選択します。
- ウィンドウの右側にある[セキュリティレベル]セクションで、[設定]をクリックします。
- [メールアンチウイルス]ウィンドウの[全般]タブにある[保護範囲]セクションで、次のいずれかの操作を実行します:
- メールアンチウイルスで保護対象仮想マシン上のすべての受信メッセージと送信メッセージをスキャンする場合は、[送受信メッセージ]を選択します。
- メールアンチウイルスで保護対象仮想マシン上の受信メッセージのみをスキャンする場合は、[受信メッセージ]を選択します。
受信メッセージのみのスキャンを選択する場合、メールを使用して拡散するメールワームが保護対象仮想マシンに存在する可能性があるので、すべての送信メッセージのスキャンを 1 回実行することを推奨します。この操作は、感染したメッセージが保護対象仮想マシンから大量に送信される危険性を監視し、防止するのに役立ちます。
- [接続]セクションで、次の操作を実行します:
- POP3、SMTP、NNTP、IMAP プロトコル経由で送信されるメールが保護対象仮想マシンで受信される前にメールアンチウイルスでスキャンする場合は、[POP3 / SMTP / NNTP / IMAP トラフィック]をオンにします。
- POP3、SMTP、NNTP、IMAP プロトコル経由で送信されるメールが保護対象仮想マシンで受信される前にメールアンチウイルススキャンしない場合は、[POP3/SMTP/NNTP/IMAP トラフィック]をオフにします。この場合、メッセージが保護対象仮想マシンで受信されると、Microsoft Office Outlook メールクライアントに組み込まれたメールアンチウイルス拡張機能によってスキャンされます。
- Microsoft Office Outlook からメールアンチウイルス設定へのアクセスを開き、POP3、SMTP、NNTP、IMAP プロトコル経由で送信されたメッセージを保護対象仮想マシンで受信した後、Microsoft Office Outlook に組み込まれた拡張機能でスキャンできるようにするには、[詳細設定:Microsoft Office Outlook 拡張機能]をオンにします。
- Microsoft Office Outlook からメールアンチウイルス設定へのアクセスをブロックし、POP3、SMTP、NNTP、IMAP プロトコル経由で送信されたメッセージを保護対象仮想マシンで受信した後、Microsoft Office Outlook に組み込まれた拡張機能でスキャンしないようにするには、[詳細設定:Microsoft Office Outlook 拡張機能]をオフにします。
Microsoft Office Outlook 以外のメールプログラムを使用している場合は、[POP3 / SMTP / NNTP / IMAP トラフィック]をオフにすると、メールアンチウイルスは POP3、SMTP、NNTP、IMAP プロトコル経由で送信されるメッセージをスキャンしません。
- [メールアンチウイルス]ウィンドウで[OK]をクリックします。
- [適用]をクリックします。
ローカルインターフェイスでメールアンチウイルスの保護範囲を作成するには:
- 保護対象仮想マシンで、本製品の設定ウィンドウを開きます。
- ウィンドウの左側の[プロテクション]セクションで、[メールアンチウイルス]を選択します。
ウィンドウの右側に、メールアンチウイルスの設定が表示されます。
ローカルインターフェイスで設定が編集できない場合は、ポリシーが定義する設定値が、管理グループのすべての保護対象仮想マシンに対して使用されていることを意味します。
- 前述の手順のうち、ステップ 6 ~ 9 を実行します。
- 変更内容を保存するには[保存]をクリックします。