Kaspersky Security for Virtualization 6.1 Agentless の概要

2023年12月13日

ID 186947

Kaspersky Security for Virtualization 6.1 Agentless(以降「Kaspersky Security」とも表記)は、VMware ESXi ハイパーバイザー上の仮想マシンをウイルスなどのマルウェアとネットワーク上の脅威から保護する統合ソリューションです。

Kaspersky Security は、サーバー向けオペレーティングシステムを含む Windows ゲストオペレーティングシステムで動作する仮想マシンおよび Linux ゲストオペレーティングシステムで動作する仮想マシンを保護します。

Kaspersky Security には、次のコンポーネントがあります:

  • ファイル脅威対策:仮想マシンのファイルシステムオブジェクトを感染から保護します。このコンポーネントは、Kaspersky Security の起動時に起動されます。仮想マシンを保護し、仮想マシンのファイルシステムをスキャンします。
  • ネットワーク脅威対策:このコンポーネントを使用すると、ネットワーク攻撃特有の動作やその他の疑わしいネットワーク活動を検知してブロックできます。さらに、ユーザーまたはアプリケーションからリクエストされた URL をスキャンし、脅威が検知された場合は URL へのアクセスをブロックできます。
  • Integration Server:このコンポーネントにより、Kaspersky Security のコンポーネントと VMware 仮想インフラストラクチャとの対話が可能になります。

ファイル脅威対策およびネットワーク脅威対策コンポーネントは、アンチウイルス保護プロバイダーのインフラストラクチャ内の VMware ESXi ハイパーバイザーに導入された SVM にインストールされます。

Kaspersky Security には、次の機能があります:

  • プロテクション:Kaspersky Security は、ユーザーまたはアプリケーションが仮想マシン上で開いたファイル、保存したファイル、起動したファイルのすべてをスキャンします。
    • ファイルにマルウェアがない場合は、ファイルへのアクセスが許可されます。
    • ファイルでマルウェアが検知された場合、Kaspersky Security は設定されている処理を実行します。たとえば、ファイルを削除したり、ファイルへのアクセスをブロックしたりします。

    Kaspersky Security は、動作中の仮想マシンのみを保護できます。

  • スキャン:仮想マシンのファイルに対してウイルススキャンを実行できます。仮想マシンのファイルは、悪意のあるオブジェクトの拡散を防止するため、新しい定義データベースを使用して定期的にスキャンする必要があります。スキャンを必要に応じて実行したり、スキャンのスケジュールを指定したりできます。

    動作中の仮想マシンや仮想マシンテンプレート、さらには次のファイルシステムが使用されている停止中の仮想マシンもスキャンできます:NTFS、FAT32、EXT2、EXT3、EXT4、XFS、BTRFS。

  • 侵入防止:Kaspersky Security で保護対象仮想マシンのネットワークトラフィックを分析し、ネットワーク攻撃や保護対象インフラストラクチャへの侵入の兆候を示す疑わしいネットワーク活動を検知できます。仮想マシンを標的にしたネットワーク攻撃や疑わしいネットワーク活動が検知された場合に、接続を終了したり、攻撃や疑わしい動作の発生源となっている IP アドレスからのトラフィックをブロックすることが可能です。

    侵入防止は、アンチウイルス保護のプロバイダーによって定義されます。

  • URL のスキャン:Kaspersky Security を使用すると、ユーザーまたは仮想マシンにインストールされたアプリケーションによって HTTP プロトコルでリクエストされた URL をスキャンできます。検知対象に選択されている URL のカテゴリの 1 つから URL を検知した場合、URL へのアクセスをブロックできます。既定では、URL をスキャンして、悪意のある URL やフィッシングサイトの URL かどうかをチェックします。

    URL スキャン設定は、アンチウイルス保護のプロバイダーによって定義されます。

  • ファイルのバックアップコピーの保存:駆除によって削除または変更されたファイルのバックアップコピーを保存できます。駆除されたファイルに、駆除後に部分的または完全にアクセスできなくなる情報が含まれていた場合、そのファイルをバックアップコピーから復元できます。

    ファイルのバックアップコピーに対して実行されるすべてのアクションは、アンチウイルス保護のプロバイダーによって実行されます。

このセクションの内容:

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