KSC クラスタ保護対象インフラストラクチャ内の仮想マシンに関する情報の確認

KSC クラスタによって保護されたインフラストラクチャ内の仮想マシンのリストを表示するには：

1. Kaspersky Security Center 管理コンソールの［管理対象デバイス］フォルダーで、KSC クラスタが属している管理グループを選択し、［クラスタとサーバーアレイ］サブフォルダーを選択します。
2. 作業領域で KSC クラスタを選択してダブルクリックすると、KSC クラスタのプロパティウィンドウが開きます。
3. KSC クラスタのプロパティウィンドウで、［仮想マシンのリスト］セクションを選択します。

   ウィンドウの右側に、この KSC クラスタの保護対象インフラストラクチャの一部であるすべての仮想マシンのリストが表示されます。

   仮想マシンのテンプレートと SVM は表示されません。

   仮想マシンのリストが、次の列を含む表として表示されます：

   • ステータス

     仮想マシンのステータス。次のアイコンにより仮想マシンのステータスが示されます：

     • - 仮想マシンは保護されています。ファイル保護が適用され、ファイル脅威対策がインストールされた SVM によって保護されている時にのみ、仮想マシンは保護されていると判断されます。ネットワーク保護の有無は、仮想マシンのステータスに影響しません。
     • - 仮想マシンは保護されていません。ファイル保護が適用されていない場合、仮想マシンは保護されていないと判断されます。ネットワーク保護の有無は、仮想マシンのステータスに影響しません。
     • - 仮想マシンが停止または一時停止しています。

     仮想マシンのネットワーク保護に関する情報は、仮想マシンの詳細情報のリストに表示されます。

   • 仮想マシン名

     KSC クラスタ保護対象インフラストラクチャ内の仮想マシン名

   • 仮想マシンのパス

     KSC クラスタ保護対象インフラストラクチャ内の仮想マシンの仮想インフラストラクチャパス

4. KSC クラスタによって保護されたインフラストラクチャ内の仮想マシンの詳細を表示するには、［詳細情報］をクリックします。別ウィンドウで仮想マシンの詳細なリストを含む表が開きます。

   表の上の［保護種別］で選択した種別の保護のステータス情報が表示されます。次の中からいずれかの値を選択できます：

   • ファイルシステム保護：仮想マシンのファイル脅威対策のステータスに関する情報を表示する場合、このオプションを選択します。既定では、このオプションがオンです。
   • ネットワーク保護：仮想マシンのネットワーク保護のステータスに関する情報がリストに表示されます。

   表の列には、各仮想マシンについて次の詳細情報が示されます：

   • ステータス

     仮想マシンのステータス。

     ［保護種別］で［ファイルシステム保護］を選択している場合、ステータスとして次のアイコンが表示されます。

     • - 仮想マシンは、ファイル脅威対策がインストールされた SVM によって保護されています。
     • - 仮想マシンにファイルの保護が適用されていません。
     • - 仮想マシンが停止または一時停止しています。

     ［保護種別］で［ネットワーク保護］の値を選択し、仮想マシンを VMware NSX-V Manager によって管理されるインフラストラクチャで実行している場合、ステータスは次のように表示されます：

     • - 仮想マシンは、ネットワーク脅威対策がインストールされた SVM によって保護されています。
     • - 仮想マシンはネットワーク脅威に対して保護されていません。
     • - 仮想マシンが停止または一時停止しています。

     仮想マシンを VMware NSX-T Manager によって管理されるインフラストラクチャで実行している場合、ネットワーク脅威対策コンポーネントがインストールされている SVM の保護対象であっても、仮想マシンの ステータスは表示されません。

     仮想マシンのステータスは、ネットワーク脅威対策によって使用されるトラフィックの処理モードに依存しません。

   • テナント

     仮想マシンがテナント組織に属する場合、このテナント組織のセキュリティ保護の管理に使用される Kaspersky Security Center 仮想管理サーバーの名前が列に表示されます。仮想マシンがテナント組織に属さない場合は、「いいえ」と列に表示されます。

     ［保護種別］で［ファイルシステム保護］を選択している場合にのみ、この列は表示されます。

   • NSX ポリシー

     ［保護種別］で［ファイルシステム保護］の値を選択している場合、NSX ポリシーが仮想マシンに適用されているかを示す情報がこの列に表示されます。このポリシーは、ファイルシステム保護サービス（Kaspersky File Antimalware Protection）を使用します。

     ［保護種別］で［ネットワーク保護］の値を選択し、仮想マシンを VMware NSX-V Manager によって管理されるインフラストラクチャで実行している場合、NSX ポリシーが仮想マシンに適用されているかを示す情報がこの列に表示されます。このポリシーは、仮想マシンのトラフィックをネットワーク保護サービス（Kaspersky Network Protection）にリダイレクトします。仮想マシンを VMware NSX-T Manager によって管理されるインフラストラクチャで実行している場合、NSX ポリシーが適用されているかどうかの情報は表示されません（列は空です）。

     仮想マシンに NSX ポリシーが適用されていない場合、Kaspersky Security はこの仮想マシンを保護しません。

   • 使用可能な保護機能

     ［保護種別］で［ファイルシステム保護］を選択している場合、仮想マシンで使用できるファイル保護機能の情報がこの列に表示されます。

     取りうる値の一覧：

     • 保護とスキャン - Kaspersky Security は、仮想マシンを保護し、スキャンタスクを実行して仮想マシンをスキャンできます。
     • スキャンのみ - Kaspersky Security は、停止中の仮想マシンをスキャンするように設定したスキャンタスクを実行して仮想マシンをスキャンできます。
     • 使用不可 - 仮想マシンは保護されていません。ファイル脅威対策は Guest Introspection サービスから情報を取得していません。
     • 不明 - 仮想マシンの保護ステータスに関して利用可能な情報がありません。仮想マシンが動作しているハイパーバイザーに、ファイル脅威対策をインストールした SVM が存在しない可能性があります。

     ［保護種別］で［ネットワーク保護］の値を選択し、仮想マシンを VMware NSX-V Manager によって管理されるインフラストラクチャで実行している場合、仮想マシンで使用できるネットワーク脅威対策機能の情報がこの列に表示されます。

     取りうる値の一覧：

     • 標準モード保護 - 仮想マシンのネットワーク保護は標準モードで動作しています。
     • 監視モード保護 - 仮想マシンのネットワーク保護は監視モードで動作しています（Kaspersky Security は、脅威の防止を実行しません）。
     • 使用不可 - 仮想マシンは保護されていません。ネットワーク脅威対策は仮想フィルター（VMware DVFilter）から情報を取得していません。
     • 不明 - 仮想マシンの保護ステータスに関して利用可能な情報がありません。仮想マシンが動作しているハイパーバイザーに、ネットワーク脅威対策をインストールした SVM が存在しない可能性があります。

     仮想マシンを VMware NSX-V Manager によって管理されるインフラストラクチャで実行している場合、使用できるネットワーク脅威対策機能の情報は表示されません（列には常に Undefined の値が表示されます）。

   • OS 種別

     仮想マシンにインストールされているオペレーティングシステムの種別。取りうる値の一覧：

     • サーバー - 仮想マシンにサーバーオペレーティングシステムがインストールされている場合。
     • デスクトップ - 仮想マシンにデスクトップオペレーティングシステムがインストールされている場合。
     • 未定義 - 仮想マシンが停止中の場合、またはオペレーティングシステムが仮想マシンにインストールされていない場合、あるいは Guest Introspection Thin Agent がインストールされていない場合。

     ［保護種別］で［ファイルシステム保護］を選択している場合にのみ、この列は表示されます。

   • プロテクションプロファイル

     仮想マシンに割り当てられているプロテクションプロファイル。取りうる値の一覧：

     • <プロテクションプロファイル名> - 仮想マシンに追加のプロテクションプロファイルが割り当てられている場合。
     • メイン - 仮想マシンにメインのプロテクションプロファイルが割り当てられている場合。
     • 未割り当て - 仮想マシンにプロテクションプロファイルが割り当てられていない場合。
     • なし - 仮想マシンが停止中または保護されていない場合。
     • 保護が無効 - 保護対象インフラストラクチャのすべてのオブジェクトの保護が、この仮想マシンの保護設定を決定するポリシーで無効になっている場合。

     ［保護種別］で［ファイルシステム保護］を選択している場合にのみ、この列は表示されます。

   • ライセンス種別

     仮想マシンを保護する SVM に追加されているライセンスに関する情報。

     取りうる値の一覧：

     • サーバー、デスクトップ、プロセッサのコア数に制限のあるライセンス、プロセッサ数に制限のあるライセンスのいずれか - SVM に追加されているライセンスの種別に対応。
     • なし - 仮想マシンが保護されていない、または停止中の場合。

     ［保護種別］で［ファイルシステム保護］を選択している場合にのみ、この列は表示されます。

   • 定義データベースのアップデート

     仮想マシンを保護している SVM にインストールされている定義データベースの公開日からの時間。定義データベースがアップデートされていないか、仮想マシンが停止中または保護されていない場合、列には［いいえ］と表示されます。

     ［保護種別］で［ファイルシステム保護］を選択している場合にのみ、この列は表示されます。

   • スキャン日

     仮想マシンのスキャンタスクが前回開始された日時。仮想マシン上でスキャンタスクを実行したことがない場合は、列に［未実行］と表示されます。

     ［保護種別］で［ファイルシステム保護］を選択している場合にのみ、この列は表示されます。

仮想マシンの基本リストと詳細リストで、次を実行できます：

• 表の任意の列でリストを並べ替え
• 保護ステータスでリストをフィルタリング
• リストから仮想マシンを検索
• 仮想マシンのリストを XML または CSV 形式でエクスポート

仮想マシンの基本リストと詳細リストは、5 分ごとに自動更新されます。必要に応じて、リストの下にある［リストを更新］をクリックすることで、いつでもリストを更新できます。

保護ステータスで仮想マシンのリストをフィルタリングするには：

リストの上にある次のボタンの 1 つをクリックします：

• - 保護対象仮想マシンを表示
• - 保護されていない仮想マシンを表示
• - 停止中および休止中の仮想マシンを表示

複数のボタンをクリックすることでフィルター条件を組み合わせることができます。

仮想マシンのリストのフィルタリングを取り消すには、 をクリックします。

リストから仮想マシンを検索するには：

検索フィールドに仮想マシンの検索条件を入力します。

仮想マシンの基本リストでは、［ステータス］以外の列の値に基づいて検索を実行できます。仮想マシンの詳細リストでは、［ステータス］、［スキャン日］、［定義データベースのアップデート］以外の列の値に基づいて検索を実行できます。

仮想マシンのリストを XML または CSV 形式でエクスポートするには：

リストの下にある［リストのエクスポート］ボタンをクリックします。ウィンドウが開いたら、ファイルの名前と形式を指定します。

この KSC クラスタの保護対象インフラストラクチャ内にある仮想マシンに関する情報が、選択した形式でファイルに保存されます。

事前に仮想マシンのリストをフィルタリングするか仮想マシンの検索を実行した場合は、そのフィルター条件または検索条件に一致した仮想マシンの情報のみがファイルに保存されます。