システム統計情報を収集する方法(Kaspersky Security for Virtualization 6.0 Agentless)
更新日: 2021年11月26日
Article ID: 15286
対象製品:
- Kaspersky Security for Virtualization 6.1 Agentless
- Kaspersky Security for Virtualization 6.0 Agentless
システム統計は、オペレーティングシステムの直近の状態に関する情報で、一定間隔で収集されます。
次のハードウェア及びソフトウェアリソースに関するシステム統計が収集されます:
- オペレーティングシステム
- CPU
- 仮想メモリ
- ディスク容量
- ファイルアンチウィルスとネットワーク攻撃防御のプロセス
統計情報はデフォルトで収集されます。このオプションをは無効にはできません。
収集されるシステムデータの種別
オペレーションシステムに関して収集されるデータは、次のとおりです:
- 正常な読み取り/書き込み回数 - 各データストレージデバイス(sda、sdb、sdh など)での正常な読み取り/書き込み操作の回数。この情報は、/proc/diskstats ファイルから取得します。
- 開かれているディスクリプタ数 - システムにて直近で開かれたディスクリプタ(記述子)の数。この情報は、/proc/sys/fs/file-nr ファイルから取得します。
- 負荷平均値 - キュー内のプロセス数。負荷平均値を表す値は三つです:1分、5分、15分。この情報は、top ユーティリティを使用して取得します。
- CPU 情報 (%) - CPU 負荷。CPU 情報には、次のものが含まれます:
- user_time – ユーザープロセスによる CPU使用率
- user_time – システムプロセスによる CPU使用率
- nice_time – コマンドによって優先順位が高くなったプロセスによる CPU使用率
- idle_time – CPU のアイドル時間
- io_wait_time – I/O の完了を待機しているプロセスによる CPU使用率
- hard_irq_time – ハードウェア割り込みハンドラーによる CPU使用率
- soft_interr_time – ソフトウェア割り込みハンドラーによる CPU使用率
- steal_time – ハイパーバイザーが仮想マシンから他のタスクを処理するために占有しているCPUリソース
- システムの仮想メモリ使用率(%) - すべてのプロセスによる仮想メモリの使用率。この情報は、/proc/meminfoファイルから取得します。
- パーティション使用率 (%) – 各パーティション(sda1、sda2、sdb1)のディスク容量使用率。
ファイルアンチウィルスとネットワーク攻撃防御の ksvmain および nsmain プロセスに関する以下のデータを収集します:
- 製品の PID – ksvmainおよびnsmain のプロセスID。
- 製品の仮想メモリ使用量(Mb) - ksvmain および nsmain プロセスによる仮想メモリ使用量(メガバイト単位)。
- 製品の常駐メモリ使用量(Mb) - ksvmain および nsmain プロセスによる物理メモリ使用量(メガバイト単位)。
- 製品のCPU使用率(%) - ksvmainおよびnsmainプロセスによるCPU使用率。
システム統計情報の保存場所
システムの統計情報は、/var/logフォルダの次のファイルに格納されます:
- mr_system_stat_ksv.log
- mr_product_stat_ksv.log