Kaspersky Security for Windows Server の前提条件の設定

2022年6月10日

ID 158889

Kaspersky Security for Windows Server の NetApp のアンチクリプターコンポーネントと保護対象のネットワーク接続ストレージとの間の接続を確立するには、NetApp のアンチクリプターを設定する必要があります(次の表を参照)。

NetApp のアンチクリプターの設定

設定

取りうる値

既定値

タスクモード

  • 通知のみ
  • 処理を実行

処理を実行

ヒューリスティックアナライザー

低 - 中 - 高

「中」ヒューリスティックレベルを適用

除外リスト

すべての保護対象の共有に適用

除外基準:

  • マスク(フォルダー、オブジェクト、拡張子)
  • クライアントコンピューターの IP アドレス
  • 信頼するユーザー

未定義

アドレス指定

  • クラスターの IP アドレス
  • クラスターの完全なリスト
  • ローカルの CDOT 管理者の認証情報(ログイン名とパスワード)

    この設定は、_POLICY CREATE パラメータに対して設定された値(権限を持つアクセスに対するユーザー名の文字列)をコピーします。

    ネットワーク接続ストレージの共有フォルダーへのアクセスを許可されたユーザーの認証情報(ログイン名とパスワード)。

    これらの設定は、ネットワーク接続ストレージ側の _ENGINE CREATE パラメータに対して設定された値をコピーします。

  • FPolicy 名
  • SVM(Vserver)名
  • ポート(1346)

未定義

スケジュール

既定では適用されていません。[スケジュールに従って実行する]はオフです。実行スケジュールを設定可能です。

未定義

ブロック対象コンピューターの保管領域の使用

ブロック対象コンピューターの保管領域は、次の条件を満たす場合に追加されます:

  • NetApp のアンチクリプタータスクが処理を実行モードで開始されている。
  • NetApp のアンチクリプターが保護対象の NetApp 共有フォルダーで悪意のある暗号化試行を検知した。

悪意のある暗号化試行の検知後、NetApp のアンチクリプターコンポーネントは危険にさらされているコンピューターに関する情報を[ブロック対象コンピューター]に送信します。その後、Kaspersky Security for Windows Server はコンピューターのブロックに関する緊急イベントを作成し、このコンピューターから実行されるすべてのファイル操作をブロックします。

Kaspersky Security for Windows Server は既定で、コンピューターがリストに追加されてから 30 分後に、そのコンピューターを自動的にブロック解除します。信頼しないコンピューターのリストから削除されると、ネットワークファイルリソースへのコンピューターのアクセスは自動的に復元されます。

ブロック対象コンピューターのリストは変更できます:

  • 手動でコンピューターをブロック解除する。
  • ブロックの条件を設定する。

NetApp のアンチクリプタータスクを設定する場合、FPolicy 設定で使用される外部エンジンの種別に注意してください(_ENGINE CREATE パラメータ)。

Kaspersky Security for Windows Server は、受け取った判定結果とともにイベントを記録し、タスクモードに従って処理を実行します。

Kaspersky Security for Windows Server は 2 通りの設定をサポートします:

#

ネットワーク接続ストレージモード

NetApp のアンチクリプタータスクモード

説明

1

Synchronous

通知のみ

この設定は、監査モードで悪意のある暗号化からの保護を提供します:本製品は暗号化イベントを記録するのみです。Kaspersky Security for Windows Server から設定 2 に切り替えることができます。

2

Synchronous

処理を実行

この設定は、完全な保護を提供します:危険にさらされているすべてのコンピューターは、ブロック対象コンピューターの保管領域に保存され、これらのコンピューターによって実行されるファイル操作はすべてブロックされます。保護対象のネットワーク接続ストレージから、または外部サーバーから設定 1 に切り替えることができます。

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