- Kaspersky Endpoint Security 12.2 for Linux ヘルプ
- Kaspersky Endpoint Security 12.2 for Linux
- 主な変更点
- Kaspersky Endpoint Security のインストールの準備
- Kaspersky Endpoint Security のインストールと初期設定
- Kaspersky Security Center ネットワークエージェントのインストールと初期設定
- Kaspersky Endpoint Security 管理プラグインのインストール
- Kaspersky Security Center を使用した本製品のインストールと初期設定
- コマンドラインを使用したネットワークエージェントのインストールと初期設定
- SELinux システムの許可ルールの設定
- 閉鎖ソフトウェア環境モードの Astra Linux OS での本製品の実行
- アプリケーションの動作のための OSnova オペレーティングシステムの設定
- 旧バージョンからの本製品のアップデート
- 本製品のアンインストール
- 本製品のライセンス管理
- データの提供
- アクティベーションコードを使用する時に提供されるデータ
- カスペルスキーのアップデートサーバーからアップデートをダウンロードする時に提供されるデータ
- Light Agent モードで本製品を使用する際に転送されるデータ
- Kaspersky Security Center に送信されるデータ
- 本製品のインターフェイスでリンクをたどった時に提供されるデータ
- Kaspersky Security Network を使用する時に提供されるデータ
- Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum と連携時に提供されるデータ
- Kaspersky Endpoint Detection and Response (KATA) コンポーネントと連携時に提供されるデータ
- Kaspersky Network Detection and Response (KATA) コンポーネントと連携時に提供されるデータ
- Kaspersky Unified Monitoring and Analysis Platform と連携時に提供されるデータ
- アプリケーション管理概念
- Kaspersky Security Center を使用した製品の管理
- コマンドラインを使用した本製品の管理
- 本製品の起動および停止
- デバイスとアプリケーションパフォーマンスについての情報の保護ステータスを表示する
- アプリケーションデータベースとモジュールのアップデート
- ファイル脅威対策
- マルウェアのスキャン
- 簡易スキャン
- リムーバブルドライブのスキャン
- コンテナスキャン
- ファイアウォール管理
- ウェブ脅威対策
- 暗号化された接続のスキャン
- ネットワーク脅威対策
- 悪質なリモート暗号化に対する保護
- ブロックされるデバイスの管理
- アプリケーションコントロール
- インベントリ
- デバイスコントロール
- ウェブコントロール
- システム変更監視
- ふるまい検知
- Kaspersky Security Network を使用する
- 製品の詳細設定
- バックアップ
- Detection and Response ソリューションとの連携
- Detection and Response ソリューションのコマンドに対する応答処理について
- Kaspersky Anti Targeted Attack Platform との連携
- Kaspersky Unified Monitoring and Analysis Platform との連携
- Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimumの連携
- 隔離の管理
- ネットワーク分離
- オブジェクトの実行防止
- クラウドサンドボックス
- Kaspersky Managed Detection and Response との連携
- Light Agent モードで本製品を使用する際の設定
- イベントとレポートの表示
- グラフィカルユーザーインターフェイス経由のアプリケーション管理
- アプリケーションコンポーネントの変更チェック
- テクニカルサポートへの問い合わせ
- 付録
- 付録 1:リソース消費の最適化
- 付録 2:Kaspersky Endpoint Security を管理するコマンド
- 製品のタスクと設定を管理するためのコマンド
- 統計コマンド
- イベントを表示するコマンド
- 製品イベントを管理するコマンド
- ライセンスを管理するコマンド
- ファイアウォールを管理するコマンド
- ブロックされたデバイスの管理に使用されるコマンド
- デバイスコントロールを管理するコマンド
- アプリケーションコントロールを管理するコマンド
- ウェブコントロール管理コマンド
- バックアップを管理するコマンド
- 隔離を管理するためのコマンド
- ユーザーとロールを管理するためのコマンド
- EDR (KATA) / NDR (KATA) コンポーネント設定を管理するコマンド
- Kaspersky Managed Detection and Response Optimum との連携の設定を管理するためのコマンド
- Kaspersky Unified Monitoring and Analysis Platform との連携の設定を管理するためのコマンド
- KATA Sandbox との連携の設定を管理するためのコマンド
- IOC スキャンを管理するコマンド
- 仮想環境を保護する Light Agent モードでのアプリケーションコマンド
- システムパフォーマンスメトリックを管理するためのコマンド
- 付録 3:設定情報ファイルと既定のアプリケーション設定
- 製品タスクの設定情報ファイルの編集ルール
- プレセットの設定情報ファイル
- コマンドラインタスクの既定
- File_Threat_Protection タスク(ID:1)の既定
- Scan_My_Computer タスク(ID:2)の既定
- Scan_File タスク(ID:3)の既定
- Critical_Areas_Scan タスク(ID:4)の既定
- Update タスク(ID:6)の既定
- System_Integrity_Monitoring タスク(ID:11)の既定
- Firewall_Management タスク(ID:12)の既定
- Anti_Cryptor タスク(ID:13)の既定
- Web_Threat_Protection タスク(ID:14)の既定
- Device_Control タスク(ID:15)の既定
- Removable_Drives_Scan タスク(ID:16)の既定
- Network_Threat_Protection タスク(ID:17)の既定
- Container_Scan(ID:18)と Custom_Container_Scan(ID:19)タスクの既定
- Behavior_Detection タスク(ID:20)の既定
- Application_Control タスク(ID:21)の既定
- Inventory_Scan タスク(ID:22)の既定
- KATAEDR タスク(ID:24)の既定
- Web_Control タスク(ID:26)の既定
- Standalone_Sandbox タスク(ID:29)の既定
- KATANDR タスク(ID:31)の既定
- KUMA タスク(ID:29)の既定
- 全般的な製品設定
- コンテナスキャンの全般設定
- 暗号化された接続のスキャン設定
- タスクのスケジュール設定
- 付録 4:コマンドラインの戻りコード
- 付録 5:Kaspersky Anti-Virus for Linux Mail Server との対話の設定
- Kaspersky Endpoint Security に関する情報源
- 用語解説
- サードパーティ製のコードに関する情報
- 商標に関する通知
ファイアウォール管理
ネットワーク(LAN)やインターネット上で使用されているデバイスは、ウイルスやその他のマルウェア、およびオペレーティングシステムやソフトウェアの脆弱性を悪用する様々な攻撃を受けます。オペレーティングシステムのファイアウォールは、デバイスがインターネットまたは LAN に接続されている時に、ほとんどの脅威をブロックすることによって、ユーザーデバイスに保存されているデータを保護します。
オペレーティングシステムのファイアウォールでは、ユーザーデバイス上のすべてのネットワーク接続を検出し、その IP アドレスのリストを提供することができます。ファイアウォール管理コンポーネントでは、ネットワークパケットルールを設定することで、ネットワーク接続のステータスを設定できます。
ネットワークパケットルールを使用して、すべてのアプリケーションのインターネットアクセスをブロックする設定から、無制限にアクセスを許可する設定まで、必要なレベルのデバイス保護を設定できます。ファイアウォール管理コンポーネントの対応するブロックルールが指定されている場合を除き、すべての送信接続が許可されます(既定の処理設定)。
ファイアウォール管理コンポーネントは既定で無効になっています。
ファイアウォール管理を有効にする前に、他のオペレーティングシステムのファイアウォール管理ツールを無効にしてください。
ファイアウォール管理コンポーネントを有効にすると、Kaspersky Endpoint Security は、オペレーティングシステムが提供するツールを使用してファイアウォールに設定されたすべてのカスタムルールを自動的に削除します。これらのルールは、コンポーネントが無効化された後は復元されません。必要に応じて、ファイアウォール管理コンポーネントを有効にする前に、カスタムファイアウォールルールを保存します。
ファイアウォール管理が有効になっている場合、Kaspersky Endpoint Security はオペレーティングシステムのファイアウォールをスキャンし、アプリケーションやユーティリティがファイアウォールルールを追加または削除しようとするなど、ファイアウォール設定を変更しようとする試みをブロックします。Kaspersky Endpoint Security はオペレーティングシステムのファイアウォールを 60 秒ごとにチェックし、必要に応じてアプリケーションを使用して作成されたファイアウォールのルールのセットを復元します。チェックの間隔は変更できません。
Red Hat Enterprise Linux コードベースに基づく一部の OS では、Kaspersky Endpoint Security で作成されたファイアウォールルールは、管理コマンド(kesl-control -F --query
)を使用してのみ表示できます。
Kaspersky Endpoint Security は、ファイアウォール管理を無効にしてもオペレーティングシステムのファイアウォールをスキャンします。これにより、本製品は動的ルールを復元できます。
ファイアウォール管理を有効または無効にしたり、次の設定を行うことができます:
- ネットワーク接続を確立しようとする試みが検出された場合に、Kaspersky Endpoint Security が適用するネットワークパケットルールのリストを設定します。ネットワークパケットルールを追加または削除したり、ネットワークパケットルールの実行優先度を変更できます。
- この接続タイプに他のネットワークパケットルールが適用されない場合に、着信接続とパケットに対して実行する既定の処理を選択します。
- ネットワークアドレスをプリセットされたネットワークゾーンにマッピングします。ネットワークゾーンに IP アドレスやサブネットを追加したり、ネットワークゾーンからアドレスを削除できます。
- このチェックボックスで、ネットワークエージェントのポートに対する許可ルールを自動的に追加するかどうかを選択します。
nftables を使用するシステムであり得る問題を回避するために、Kaspersky Endpoint Security はオペレーティングシステムのファイアウォールのルールを追加する時に、iptables および iptables-restore システムユーティリティを使用します。本製品は、kesl_bypass と呼ばれる許可ルールの特別なチェーンを作成し、それを iptables および ip6tables ユーティリティの mangle テーブルのリストの一番上に追加します。kesl_bypass チェーンのルールにより、Kaspersky Endpoint Security のスキャンからトラフィックを除外できます。このチェーンのルールは、オペレーティングシステムで変更できます。本製品が削除されると、空の場合にのみ kesl_bypass ルールチェーンが iptables および ip6tables から削除されます。
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