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金融取引とオンラインショッピングの保護について
銀行や決済システムのWebサイトで入力する個人情報(口座番号、オンラインバンキングのパスワードなど)を保護するため、またオンラインで支払いをするときに資金を盗難から保護するために、カスペルスキー インターネット セキュリティは、そのようなWebサイトを保護されたブラウザーで開くように求めるメッセージを表示します。
「保護されたブラウザー」は、銀行や決済システムのWebサイトにアクセスする際にユーザーのデータを保護する特殊なブラウザー操作モードです。また、保護されたブラウザーは隔離された環境で起動し、他のアプリケーションが保護されたブラウザーの処理にコードを埋め込むのを防ぎます。Mozilla FirefoxおよびGoogle Chromeブラウザーに対しては、サードパーティのアドオンが保護されたブラウザーの機能に影響しないように、特別なプロファイルが作成されます。本製品は、作成されたプロファイル内にブラウザーが保存するデータには影響を与えません。
ChromiumベースのMicrosoft Edge、Google Chrome、Mozilla Firefox、またはInternet Explorerを使用している場合、保護されたブラウザーは別ウィンドウで開きます。
本製品はカスペルスキープラグインを使用して保護されたブラウザーの機能を提供します。
動作環境を満たさないブラウザーは、保護されたブラウザーモードでは動作しません。このようなブラウザーの代わりに、アプリケーション設定で指定されたChromiumベースのMicrosoft Edgeまたはその他のブラウザーが保護されたブラウザーモードで開始されます。
以下の場合には、保護されたブラウザーを実行できません:
- 製品設定ウィンドウの[全般]セクションの[セルフディフェンスを有効にする]サブセクションのチェックボックスがオフになっている場合
- ブラウザーでJavaScriptが無効になっている場合
保護されたブラウザーをYandexブラウザーで開く
カスペルスキー インターネット セキュリティはYandexブラウザーでの金融取引の保護を制限付きでサポートしています。保護されたブラウザーで開くために、本製品は特別なスクリプトをWebページ(および通信)に埋め込みます。カスペルスキー プラグインは使用できません。Webトラッキング防止機能とバナー広告対策機能は動作しますが、Yandexブラウザーで設定できません。
保護されたブラウザーの機能
保護されたブラウザーモードでは、次の種別の脅威から保護します:
- 信頼できないモジュール:銀行やネット決済のWebサイトにアクセスするたびに、信頼できないモジュールのチェックを行います。
- ルートキット:保護されたブラウザーの起動時にルートキットのスキャンを行います。
- 銀行またはネット決済のWebサイトの無効な証明書:銀行またはネット決済のWebサイトへのアクセス時に証明書をチェックします。このチェックは問題がある証明書の定義データベースに対して実行されます。
保護されたブラウザーのステータス
保護されたブラウザーでWebサイトを開くと、ブラウザーの縁に枠が表示されます。枠の色は保護ステータスを示しています。
ブラウザーの枠は次のカラーパターンで表示されます:
- 緑色の枠:すべてのチェックが正常に実行されていることを示します。保護されたブラウザーを引き続き使用できます。
- 黄色の枠:解決すべきセキュリティの問題を明らかにしていることを示します。
次の脅威とセキュリティの問題を検知することができます:
- 信頼できないモジュール:コンピューターのスキャンと駆除が必要です。
- ルートキット:コンピューターのスキャンと駆除が必要です。
- 銀行またはネット決済のWebサイトの無効な証明書。
検知された脅威を除去しない場合、銀行またはネット決済のWebサイトの接続セッションにおけるセキュリティは保証されません。保護レベルが低下した、保護されたブラウザーの起動と使用に関連するイベントは、Windowsのイベントログに記録されます。
スクリーンショットに対する保護について
保護されたWebサイトの閲覧時にデータを保護するため、カスペルスキー インターネット セキュリティは、スパイウェアでスクリーンショットが不正に撮影されないようにします。スクリーンショットに対する保護は、既定では有効です。スクリーンショットに対する保護は、ハードウェア仮想化が無効の場合でも実行されます。
クリップボードデータの保護について
カスペルスキー インターネット セキュリティは、オンラインで支払いをする際のクリップボードへの不正アクセスをブロックし、データの窃盗を防ぎます。このようなブロックは、信頼できないアプリケーションがクリップボードに不正にアクセスしようとする場合にのみアクティブになります。アプリケーションのウィンドウから別のアプリケーションのウィンドウへ手動でデータをコピーする場合(たとえば、メモ帳からテキストエディターウィンドウ)、クリップボードへのアクセスは許可されます。
クリップボードの保護は、ハードウェア仮想化が無効の場合には実行されません。
保護されたブラウザーをMicrosoft Windows 10オペレーティングシステムで起動した場合、カスペルスキー インターネット セキュリティは、Windowsの汎用アプリケーションとクリップボード間の操作をブロックします。
ネット決済保護の設定を変更する方法
ネット決済保護を設定するには:
- メインウィンドウを表示します。
- ウィンドウの下部にある
をクリックします。
[設定]ウィンドウが表示されます。
- [プロテクション]セクションを選択します。
- [ネット決済保護]を選択します。
ネット決済保護の設定が表示されます。
- ウィンドウ上部のスイッチをクリックして、ネット決済保護を有効にします。
- [ネットバンキングおよびネット決済サイトへの初回アクセス時]セクションで、お使いのブラウザーで銀行または決済システムのWebサイトを初めて開く際に実行する操作を選択します:
- 保護されたブラウザーで開く:保護されたブラウザーでWebサイトを開きます。
- 手動で選択する:Webサイトにアクセスした際に、保護されたブラウザーで開くかどうかを選択します。
- 保護されたブラウザーで開かない:Webサイトは、保護されたブラウザーで開かれません。
- [詳細]セクションで[ネット決済保護ウィンドウから起動するブラウザー]ウィンドウを開き、ネット決済保護ウィンドウから銀行または決済システムのWebサイトにアクセスした際に保護されたブラウザーモードで実行するブラウザーをドロップダウンリストから選択します。
コンピューターにインストールされているブラウザーから選択することもできますし、オペレーティングシステムの既定のブラウザーを使用することもできます。
ネット決済保護を特定のWebサイトに設定する方法
ネット決済保護を特定のWebサイトに設定するには:
- メインウィンドウを表示します。
- [ネット決済保護]をクリックします。
[ネット決済保護]ウィンドウが表示されます。このウィンドウを初めて開いた場合、ネット決済保護の動作の説明を確認できます。この案内はスキップできます。
- [ネット決済保護に追加]をクリックすると、Webサイトを追加できます。
- [ネット決済保護の対象のWebサイト(URL)]に、保護されたブラウザーで開く必要があるWebサイトのアドレスを入力します。
WebサイトのURLはHTTPSプロトコルの接頭辞で始まる必要があります(たとえばhttps://example.com)。保護されたブラウザーはこのプロトコルを既定で使用します。
- Webサイトを開くときに保護されたブラウザーが実行する処理を選択します:
- Webサイトへアクセスするたびに保護されたブラウザーで開くには、[保護されたブラウザーで開く]を選択します。
- Webサイトを開くときに処理を求められるようにしたい場合は、[手動で選択する]を選択します。
- 保護されたブラウザーを無効にするには、[保護されたブラウザーで開かない]を選択します。
- [説明の追加]をクリックすると、[説明]にWebサイトの名前や説明を入力できます。
- [追加]をクリックします。
リストにWebサイトが表示されます。
トップに戻るネット決済保護の評価を送信する方法
ネット決済保護の動作に関する評価をカスペルスキーに送信したり、この機能の問題を報告したりすることができます。
評価の送信に失敗した場合(インターネットに接続されていない場合など)、この評価はコンピューターに保存されます。評価は、暗号化されていない状態で30日間保存されます。
ネット決済保護の動作に関する評価は、1日に10回まで送信できます。
ネット決済保護を無効にしたあとでも、評価を送信できます。この機能を無効にした場合、評価は月に1回送信できます。
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