コンピューター上およびインターネット上でのユーザーの動作に関する制御
このセクションでは、コンピューター上およびインターネット上でのユーザーの動作を制御する方法について説明します。
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Webポリシー管理の使用
Webポリシー管理では、ユーザーがローカルコンピューターやネットワーク上で行う操作を監視できます。インターネットリソースとアプリケーションへのアクセスを制限し、ユーザーの活動に関するレポートを表示できます。
インターネットユーザーは、さまざまな脅威にさらされています:
- チャットルーム、ゲーム、オンラインショップ、オークションなどにアクセスすることによる時間やお金の浪費
- 悪意のあるソフトウェアに感染したファイルのダウンロード
Webポリシー管理を利用すると、コンピューターやインターネットがもたらすリスクを減らすことができます。そのために、次の機能を使用して管理を行います:
- コンピューターおよびインターネットの使用時間の制限
- 許可またはブロックするゲームとアプリケーションのリストの作成、および許可するアプリケーションの一時的な使用制限
- 許可またはブロックするWebサイトのリストの作成、および不適切な内容を含むWebサイトのカテゴリの選択的ブロック
- 検索エンジンによるセーフサーチモードの有効化(疑わしいコンテンツが含まれるWebサイトへのリンクは検索結果に表示しない)
- インターネットからのファイルのダウンロード制限
- 特定の個人情報の送信のブロック
Webポリシー管理機能は、コンピューター上の各ユーザーアカウントに対して個別に設定できます。ユーザーが、オペレーティングシステムのローカルアカウントとMicrosoftユーザーアカウントなど2つのアカウントを使用している場合、Webポリシー管理はMicrosoftユーザーアカウントに対して設定する必要があります。
また、監視対象のユーザーの動作について、Webポリシー管理のレポートを確認できます。
時間帯が変更された場合、または夏時間が開始または終了した場合、コンピューターおよびインターネットの使用とゲームおよびアプリケーションの起動には、以下のルールが適用されます:
- 時間帯の変更によって日付が変わらない場合、ブロックまでの残り時間が変更されずカウントダウンが継続します。夏時間の開始または終了にも同じルールが適用されます。
- 時間帯の変更によって日付が前後する場合、ユーザーが使用した時間がゼロにリセットされ、ブロックまでのカウントダウンが再開されます。
カスペルスキー スモール オフィス セキュリティがファイルサーバーにインストールされている場合、Webポリシー管理は使用できません。
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Webポリシー管理の設定への移動
Webポリシー管理の設定に移動するには:
- メインウィンドウを表示します。
- メインウィンドウで、[Webポリシー管理]をクリックします。
- Webポリシー管理の設定へのアクセスがパスワードで保護されていない場合、ユーザーはパスワードの設定を求められます。次のいずれかのオプションをオンにします:
- Webポリシー管理の設定へのアクセスをパスワードで保護するには:
- [パスワード]および[パスワードの確認]に入力して、[続行]をクリックします。
- [パスワードの適用先]ウィンドウで、[パスワードの作成]をクリックします。
- [パスワードの入力]ウィンドウで、パスワードを確認し、[ログイン]をクリックします。
- パスワードで保護されたアクセスを希望しない場合は、[スキップ]をクリックして、Webポリシー管理の設定を続けます。
[Webポリシー管理]ウィンドウが表示されます。
- ユーザーを選択し、[制限の設定]をクリックして、Webポリシー管理の設定ウィンドウを開きます。
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コンピューターの使用の制御
Webポリシー管理により、ユーザーのコンピューターの合計使用時間を制限できます。コンピューターへのアクセスをブロックする時間の長さ(制限する時間)、および1日あたりのコンピューター使用時間の制限を指定できます。平日と週末で異なる制限を指定できます。
コンピューター使用の時間制限を設定するには:
- Webポリシー管理の設定ウィンドウに移動します。
- Webポリシー管理の設定ウィンドウで、[コンピューターの制限]セクションを選択します。
- コンピューターへのアクセスをブロックする時間帯を指定するには、[平日]セクションと[週末]セクションの[ブロック開始時刻]をオンにします。
- [ブロック開始時刻]の横のドロップダウンリストで、ブロックを開始する時刻を指定します。
- [終了時刻]ドロップダウンリストで、ブロックを終了する時刻を指定します。
ユーザーのコンピューターへのアクセスは、指定した時間、ブロックされます。
- テーブルを使用してコンピューターの使用スケジュールを設定することもできます。テーブルを表示するには、
をクリックします。 ユーザーのコンピューターへのアクセスは、テーブルで指定したカスタムの設定に応じてブロックされます。
- 1日のコンピューターの合計使用時間の制限を設定するには、[平日]セクションと[週末]セクションで[1日あたりのアクセス可能時間]をオンにし、チェックボックスの横のドロップダウンリストから時間を選択します。
1日のコンピューターの使用時間の合計が指定した長さを超過すると、ユーザーのコンピューターへのアクセスはブロックされます。
- コンピューターを使用中のユーザーが休憩するように設定するには、[休憩時間]セクションの[ブロック間隔]をオンにし、チェックボックスの横のドロップダウンリストから間隔(例:1時間ごと)と長さ(例:10分間)を選択します。
- ウィンドウ上部のトグルスイッチを[管理が有効になっています]
にします。
指定された設定に従ってユーザーのコンピューターへのアクセスがブロックされます。
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インターネットの使用の制御
Webポリシー管理を使用することにより、インターネット使用時間を制限したり、特定のカテゴリのWebサイトまたは指定したWebサイトへのユーザーのアクセスをブロックしたりできます。また、インターネットから特定の種別のファイル(圧縮ファイルや映像ファイルなど)をダウンロードするのをブロックできます。
インターネットの使用時間を制限する方法
インターネットの使用時間を制限するには:
- Webポリシー管理の設定ウィンドウに移動します。
- Webポリシー管理の設定ウィンドウで、[インターネット]セクションを選択します。
- 平日のインターネット使用の合計時間を制限するには、[インターネットへのアクセス制限]セクションの[平日の1日あたりのアクセス可能時間]をオンにし、チェックボックスの横のドロップダウンリストから時間制限の値を選択します。
- 週末のインターネット使用の合計時間を制限するには、[週末の1日あたりのアクセス可能時間]をオンにし、チェックボックスの横のドロップダウンリストから時間制限の値を選択します。
- ウィンドウ上部のトグルスイッチを[管理が有効になっています]
にします。
指定した値に従ってユーザーのインターネットの合計使用時間が制限されます。
特定のWebサイトの閲覧を制限する方法
特定のWebサイトの閲覧を制限するには:
- Webポリシー管理の設定ウィンドウに移動します。
- Webポリシー管理の設定ウィンドウで、[インターネット]セクションを選択します。
- 検索結果にアダルト向けコンテンツを表示しないようにするには、[Webサイトの閲覧の管理]セクションの[検索エンジンのセーフサーチ機能を使用する]をオンにします。
Google、YouTube(自身のアカウントでyoutube.comにサインインしていないユーザーのみ)、Bing、Yahoo!、Mail.ru、VKontakte、YandexといったWebサイトで情報を検索する際、検索結果にアダルトコンテンツが表示されることはありません。
- 特定のカテゴリのWebサイトへのアクセスをブロックするには:
- [Webサイトの閲覧の管理]セクションで、[Webサイトへのアクセスを制御する]をオンにします。
- [選択したカテゴリのWebサイトへのアクセスをブロックする]を選択し、[Webサイトのカテゴリの選択]をクリックすると、[アクセスをブロックするWebサイトのカテゴリ]ウィンドウが表示されます。
- ブロックするWebサイトのカテゴリの横のチェックボックスをオンにします。
ブロックするカテゴリのいずれかに属するものとして分類されるコンテンツを含むWebサイトを表示しようとすると、Webポリシー管理によりすべてブロックされます。
- 特定のWebサイトへのアクセスをブロックするには:
- [Webサイトの閲覧の管理]セクションで、[Webサイトへのアクセスを制御する]をオンにします。
- [除外リストの管理]をクリックすると[除外リスト]ウィンドウが開きます。
- ウィンドウ下部の[追加]をクリックします。
新しいURLマスクを追加するためのウィンドウが表示されます。
- 閲覧をブロックするWebサイトのアドレスを[URLマスク]に入力します。
- [範囲]セクションで、ブロックする範囲をそのWebサイト全体にするか、指定したWebページのみにするかを定義します。
- 指定したWebサイトをブロックするには、[処理]セクションで[ブロック]を選択します。
- [追加]をクリックします。
指定したWebサイトが[除外リスト]ウィンドウのリストに表示されます。[除外リスト]ウィンドウを閉じます。
- ウィンドウ上部のトグルスイッチを[管理が有効になっています]
にします。
Webサイトをユーザーが表示しようとすると、指定された設定に従ってブロックされます。
特定の種別のファイルのダウンロードをブロックする方法
特定の種別のファイルのインターネットからのダウンロードをブロックするには:
- Webポリシー管理の設定ウィンドウに移動します。
- Webポリシー管理の設定ウィンドウで、[インターネット]セクションを選択します。
- [ダウンロードをブロックするファイル]セクションで、ダウンロードをブロックするファイル種別の横のチェックボックスを選択します。
- ウィンドウ上部のトグルスイッチを[管理が有効になっています]
にします。
Webポリシー管理により、指定した種別のファイルのインターネットからのダウンロードがブロックされます。
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ゲームとアプリケーションの起動の制御
ウェブポリシー管理を使用して、ユーザーの年齢に応じてゲーム起動を許可したりブロックしたりできます。また、指定したアプリケーション(ゲームやIMクライアントなど)の起動をブロックしたり、そのようなアプリケーションの使用時間を制限したりできます。
ユーザーの年齢にふさわしくない内容のゲームをブロックする方法
ユーザーの年齢にふさわしくない内容のゲームをブロックするには:
- Webポリシー管理の設定ウィンドウに移動します。
- Webポリシー管理の設定ウィンドウで、[アプリケーション]セクションを選択します。
- ユーザーの年齢にふさわしくない内容のゲームをすべてブロックするには、[次の年齢向けのゲームの起動をブロック]をオンにし、チェックボックス横のドロップダウンリストから年齢制限のオプションを選択します。
- 特定のカテゴリの内容を持つゲームをブロックするには:
- [特定のカテゴリのゲームをブロック]をオンにします。
- [ゲームカテゴリの選択]をクリックすると、[ブロックするゲームのカテゴリ]ウィンドウが表示されます。
- 内容によってブロックするゲームに対応するカテゴリの横のチェックボックスをオンにします。
- [アプリケーション]セクションに戻ります。
- 評価システムを使ってゲームをブロックする場合は、[ゲームのブロックに使用する評価システム]ドロップダウンリストから、評価の種別とゲーム内容のカテゴリを選択します:
- 自動的に検出 – お客様がいる国または地域に応じて、評価システムの種別を自動で選択します。評価システムには、汎欧州ゲーム情報(PEGI)システムと米国およびカナダ向けのシステム(ESRB)があります。
- PEGI – ヨーロッパの評価システムを使用して、ゲームの起動許可を設定します。
- ESRB – 米国およびカナダの評価システムを使用して、ゲームの起動許可を設定します。
- ウィンドウ上部のトグルスイッチを[管理が有効になっています]
にします。
特定のアプリケーションの起動を制限する方法
特定のアプリケーションの起動を制限するには:
- Webポリシー管理の設定ウィンドウに移動します。
- Webポリシー管理の設定ウィンドウで、[アプリケーション]セクションを選択します。
- [設定]をクリックして、[アプリケーションの使用]ウィンドウを開きます。
- [追加]をクリックして、[参照]ウィンドウを開き、アプリケーションの実行ファイルを選択します。
選択したアプリケーションが[アプリケーションの使用]リストに表示されます。選択したアプリケーションは自動的に特定のカテゴリ(ゲームなど)に追加されます。
- 次の操作を行います:
- [アプリケーションの使用]を閉じます。
- ウィンドウ上部のトグルスイッチを[管理が有効になっています]
にします。Webポリシー管理によって、ユーザーがアプリケーションにアクセスするときには、指定した制限が適用されます。
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メッセージの内容の監視
Webポリシー管理を使用することにより、ユーザーのメッセージを監視して、指定した個人情報(氏名、電話番号、銀行の口座番号など)をユーザーが挿入しようとしたときに、それをブロックすることができます。
個人情報送信の管理を設定する方法
個人情報送信の管理を設定するには:
- Webポリシー管理の設定ウィンドウに移動します。
- Webポリシー管理の設定ウィンドウで、[個人情報の制限]セクションを選択します。
- [個人情報送信の管理]セクションの[第三者への個人情報の送信をブロックする]をオンにします。
- [個人情報リストの編集]をクリックして[個人情報リスト]ウィンドウを表示します。
- ウィンドウ下部の[追加]をクリックします。
個人情報を追加するためのウィンドウが表示されます。
- 該当するリンクをクリックして個人情報の種別(電話番号など)を選択するか、[フィールド名]に説明を入力します。
- 個人情報(姓や電話番号など)を[値]で指定します。
- [追加]をクリックします。
個人情報が[個人情報リスト]ウィンドウのリストに表示されます。
- [個人情報リスト]ウィンドウを閉じます。
- ウィンドウ上部のトグルスイッチを[管理が有効になっています]
にします。
インターネットを経由したメッセージが監視され、指定した個人情報の使用がブロックされます。
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ユーザーの操作履歴レポートの表示
Webポリシー管理によって制御されている各ユーザーアカウントの操作履歴のレポートにアクセスし、管理対象のイベントをカテゴリごとに分けてレポートできます。
制御するユーザーアカウントの動作レポートを表示するには:
- Webポリシー管理の設定ウィンドウに移動します。
- ユーザーを選択し、[レポートの表示]をクリックしてレポートウィンドウに移動します。
- 関連する制限の種別(インターネットなど)のセクションで[詳細]をクリックして、監視した処理に関するレポートを表示します。
ユーザーの監視した処理に関するレポートが表示されます。
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