目次
メール保護メールアンチウイルス
このセクションで説明する Kaspersky Security の機能は、Windows デスクトップ向けまたはサーバー向けオペレーティングシステムを搭載した仮想マシンに本製品をインストールしている場合にのみ使用できます。
メールアンチウイルスは受信 / 送信メール(以降「メッセージ」または「メール」)にウイルスなどのマルウェアがないかスキャンします。メールアンチウイルスは、アプリケーションの起動時に実行され、POP3、IMAP、および NNTP 経由で受信されたメッセージと SMTP 経由で送信されたメッセージをチェックするために、VM の RAM に残ります。
メールアンチウイルスでは、データを暗号化して転送するプロトコルを使用して送受信されたメッセージをスキャンできます。
メールアンチウイルスは、送受信する各メールメッセージをインターセプトしてスキャンします。メールに脅威が検知されなければ、ユーザーはそのメールを閲覧できます。
メールアンチウイルスがスキャン中にメールの脅威を検知した場合、Kaspersky Security は検知されたオブジェクトの種別を示す次のステータスラベルのいずれかをこのメールに割り当てます(例:ウイルス、トロイの木馬)。
次に、感染したメールをブロックして、メールアンチウイルス設定で定義された処理を実行します。
SMTP 経由で送信されたメッセージに脅威が含まれていることが判明した場合、選択されたアクションにかかわらず、メッセージはブロックされます。
メールアンチウイルスは、保護対象仮想マシンにインストールされているメールクライアントと対話します。Microsoft Office Outlook メールクライアントでは埋め込み可能な拡張機能を利用でき、メッセージスキャン設定を詳細に調整できます。メールアンチウイルス拡張機能は、Kaspersky Security のインストール中に Microsoft Office Outlook メールクライアントに組み込まれます。
メールアンチウイルスの設定の編集では、次の操作を実行できます:
- メールセキュリティレベルを変更する。
- 感染したメールメッセージに対して実行する処理を変更する。
- メールアンチウイルスの保護範囲を作成する。
- メッセージに添付されている複合ファイルのスキャンを設定する。
- メールメッセージの添付ファイルの種別によるフィルタリングを設定する。
- ヒューリスティック分析を設定する。
- Microsoft Office Outlook におけるメールのスキャンを設定する。
このセクションでは、管理コンソールと Light Agent for Windows のローカルインターフェイスを使用して、メールアンチウイルスを設定する方法について説明します。メールアンチウイルスは、Web コンソールでの Light Agent for Windows ポリシー設定([アプリケーション設定]→[アンチウイルスによる保護]→[メールアンチウイルス])の作成、編集時にも設定できます。
メールアンチウイルスの有効化と無効化
既定ではメールアンチウイルスは有効になっており、カスペルスキーのエキスパートが推奨するモードで実行されています。必要に応じて、メールアンチウイルスを無効にできます。
Kaspersky Security Center で、メールアンチウイルスを有効または無効にするには:
- Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
- コンソールツリーの[管理対象デバイス]フォルダーで、対象とする保護対象仮想マシンが所属する管理グループのフォルダーを開きます。
- 作業領域で、[ポリシー]タブを選択します。
- ポリシーのリストから Light Agent for Windows ポリシーを選択し、ダブルクリックしてポリシーのプロパティウィンドウを開きます。
- ポリシーのプロパティウィンドウで、左のリストから[メールアンチウイルス]セクションを選択します。
- ウィンドウの右側で、次のいずれかの手順を実行します:
- [メールアンチウイルス]コンポーネントを有効にするには、[メールアンチウイルス]をオンにします。
- メールアンチウイルスを無効にするには、[メールアンチウイルス]をオフにします。
- [適用]をクリックします。
Light Agent for Windows のローカルインターフェイスでは、2 通りの方法でコンポーネントを有効または無効にできます:
- メインウィンドウの[プロテクションとコントロール]タブ。
- アプリケーション設定ウィンドウから。
メインウィンドウの[プロテクションとコントロール]タブでメールアンチウイルスを有効または無効にするには:
- 保護対象仮想マシンでメインウィンドウを開きます。
- [プロテクションとコントロール]タブを選択し、[保護の管理]セクションを展開します。
- [メールアンチウイルス]のコンテキストメニューを開き、次のいずれかの操作を実行します:
- メールアンチウイルスを有効にするには、メニューの[有効]を選択します。
[メールアンチウイルス]行の左側に表示されているコンポーネントステータスアイコン
が
に変更されます。
- メールアンチウイルスを無効にするには、メニューの[無効]を選択します。
[メールアンチウイルス]行の左側に表示されているコンポーネントステータスアイコン
が
に変更されます。
このメニュー項目が使用できない場合は、ポリシーで定義された設定が管理グループ内の保護対象仮想マシンに適用されるため、このコンポーネントを有効または無効にできないことを意味します。
- メールアンチウイルスを有効にするには、メニューの[有効]を選択します。
アプリケーション設定ウィンドウからメールアンチウイルスを有効または無効にするには:
- 保護対象仮想マシンで、本製品の設定ウィンドウを開きます。
- ウィンドウの左側の[プロテクション]セクションで、[メールアンチウイルス]を選択します。
ウィンドウの右側に、メールアンチウイルスの設定が表示されます。
コンポーネントの設定が使用できない場合は、ポリシーで定義された設定が管理グループ内の保護対象仮想マシンに適用されるため、このコンポーネントを有効または無効にできないことを意味します。
- 次のいずれかの手順を実行します:
- メールアンチウイルスを有効にするには、[メールアンチウイルスを有効にする]をオンにします。
- メールアンチウイルスを無効にするには、[メールアンチウイルスを有効にする]をオフにします。
- 変更内容を保存するには[保存]をクリックします。
メールのセキュリティレベルの変更
メールアンチウイルスは、メールを保護するために各種の設定グループを適用します。これらの設定グループは、「メールのセキュリティレベル」と呼ばれます。事前にインストールされたメールセキュリティレベルのいずれかを選択することも、カスタムのメールセキュリティレベルを設定することもできます。次の 3 つのメールセキュリティレベルがあります:高、推奨、低。[推奨]メールセキュリティレベルは、カスペルスキーが推奨する最適な設定グループです。
Kaspersky Security Center で、メールのセキュリティレベルを変更するには:
- Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
- コンソールツリーの[管理対象デバイス]フォルダーで、対象とする保護対象仮想マシンが所属する管理グループのフォルダーを開きます。
- 作業領域で、[ポリシー]タブを選択します。
- ポリシーのリストから Light Agent for Windows ポリシーを選択し、ダブルクリックしてポリシーのプロパティウィンドウを開きます。
- ポリシーのプロパティウィンドウで、左のリストから[メールアンチウイルス]セクションを選択します。
- ウィンドウの右側にある[セキュリティレベル]セクションで、次のいずれかを実行します:
- 事前にインストールされているメールセキュリティレベル([高]、[推奨]、または[低])のいずれかに変更する場合は、スライダーを使って 1 つ選択します。
- カスタムメールセキュリティレベルを設定する場合は、[設定]をクリックして[メールアンチウイルス]ウィンドウを開き、設定を入力します。
カスタムメールセキュリティレベルを設定すると、[セキュリティレベル]セクションのセキュリティレベルの名前が[カスタム]に変更されます。
- カスタムメールセキュリティレベルを[推奨]に変更する場合は、[既定値]をクリックします。
- [適用]をクリックします。
ローカルインターフェイスでメールのセキュリティレベルを変更するには:
- 保護対象仮想マシンで、本製品の設定ウィンドウを開きます。
- ウィンドウの左側の[プロテクション]セクションで、[メールアンチウイルス]を選択します。
ウィンドウの右側に、メールアンチウイルスの設定が表示されます。
- [セキュリティレベル]セクションで、次のいずれかを実行します:
- 事前にインストールされているメールセキュリティレベル([高]、[推奨]、または[低])のいずれかに変更する場合は、スライダーを使って 1 つ選択します。
- カスタムメールセキュリティレベルを設定する場合は、[設定]をクリックして[メールアンチウイルス]ウィンドウを開き、設定を入力します。
カスタムメールセキュリティレベルを設定すると、[セキュリティレベル]セクションのセキュリティレベルの名前が[カスタム]に変更されます。
- カスタムメールセキュリティレベルを[推奨]に変更する場合は、[既定値]をクリックします。
- 変更内容を保存するには[保存]をクリックします。
感染したメールに対する処理の変更
SMTP 経由で送信されたメッセージに脅威が含まれていることが判明した場合、選択されたアクションにかかわらず、メッセージはブロックされます。
Kaspersky Security Center を使用して、感染したメールに対する処理を変更するには:
- Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
- コンソールツリーの[管理対象デバイス]フォルダーで、対象とする保護対象仮想マシンが所属する管理グループのフォルダーを開きます。
- 作業領域で、[ポリシー]タブを選択します。
- ポリシーのリストから Light Agent for Windows ポリシーを選択し、ダブルクリックしてポリシーのプロパティウィンドウを開きます。
- ポリシーのプロパティウィンドウで、左のリストから[メールアンチウイルス]セクションを選択します。
- [脅威の検知時の処理]セクションの右側で、感染したメールメッセージの検知時に実行する処理を選択します:
- 自動処理。
- 次の処理を常に実行:駆除する。駆除できない場合は削除する。
- 次の処理を常に実行:駆除する。
- 次の処理を常に実行:削除する。
- 次の処理を常に実行:ブロックする。
既定では、[自動処理]が選択されます。カスペルスキーのエキスパートにより定義された次の既定の処理を実行します:駆除する。駆除できない場合は削除する]が既定でオンになっています。
削除または駆除される場合、メッセージのコピーがバックアップに保存されます。
- [適用]をクリックします。
ローカルインターフェイスで、感染したメールに対する処理を変更するには:
- 保護対象仮想マシンで、本製品の設定ウィンドウを開きます。
- ウィンドウの左側の[プロテクション]セクションで、[メールアンチウイルス]を選択します。
ウィンドウの右側に、メールアンチウイルスの設定が表示されます。
- [脅威の検知時の処理]セクションで、感染したメールメッセージが検知された場合に実行する処理を選択します:
- 自動処理。
- 次の処理を常に実行:駆除する。駆除できない場合は削除する。
- 次の処理を常に実行:駆除する。
- 次の処理を常に実行:削除する。
- 次の処理を常に実行:ブロックする。
既定では、[自動処理]が選択されます。カスペルスキーのエキスパートにより定義された次の既定の処理を実行します:駆除する。駆除できない場合は削除する]が既定でオンになっています。
削除または駆除される場合、メッセージのコピーがバックアップに保存されます。
- 変更内容を保存するには[保存]をクリックします。
メールアンチウイルスの保護範囲の編集
保護範囲とは、コンポーネントが動作中にスキャンするオブジェクトを意味します。各コンポーネントの保護範囲には、それぞれ異なる特性があります。メールアンチウイルスの保護範囲プロパティには、メールアンチウイルスをメールプログラムに統合するための設定と、メールアンチウイルスがトラフィックをスキャンするメールの種類およびメールプロトコルが含まれます。既定では、メールアンチウイルスは、送受信メッセージと POP3、SMTP、IMAP、NNTP プロトコル経由のトラフィックをスキャンし、Microsoft Office Outlook に統合されます。メールアンチウイルス拡張機能は、Kaspersky Security のインストール中に Microsoft Office Outlook メールクライアントに組み込まれます。
Kaspersky Security Center を使用して、メールアンチウイルスの保護範囲を作成するには:
- Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
- コンソールツリーの[管理対象デバイス]フォルダーで、対象とする保護対象仮想マシンが所属する管理グループのフォルダーを開きます。
- 作業領域で、[ポリシー]タブを選択します。
- ポリシーのリストから Light Agent for Windows ポリシーを選択し、ダブルクリックしてポリシーのプロパティウィンドウを開きます。
- ポリシーのプロパティウィンドウで、左のリストから[メールアンチウイルス]セクションを選択します。
- ウィンドウの右側にある[セキュリティレベル]セクションで、[設定]をクリックします。
- [メールアンチウイルス]ウィンドウの[全般]タブにある[保護範囲]セクションで、次のいずれかの操作を実行します:
- メールアンチウイルスで保護対象仮想マシン上のすべての受信メッセージと送信メッセージをスキャンする場合は、[送受信メッセージ]を選択します。
- メールアンチウイルスで保護対象仮想マシン上の受信メッセージのみをスキャンする場合は、[受信メッセージ]を選択します。
受信メッセージのみのスキャンを選択する場合、メールを使用して拡散するメールワームが保護対象仮想マシンに存在する可能性があるので、すべての送信メッセージのスキャンを 1 回実行することを推奨します。この操作は、感染したメッセージが保護対象仮想マシンから大量に送信される危険性を監視し、防止するのに役立ちます。
- [接続]セクションで、次の操作を実行します:
- POP3、SMTP、NNTP、IMAP プロトコル経由で送信されるメールが保護対象仮想マシンで受信される前にメールアンチウイルスでスキャンする場合は、[POP3 / SMTP / NNTP / IMAP トラフィック]をオンにします。
- POP3、SMTP、NNTP、IMAP プロトコル経由で送信されるメールが保護対象仮想マシンで受信される前にメールアンチウイルススキャンしない場合は、[POP3/SMTP/NNTP/IMAP トラフィック]をオフにします。この場合、メッセージが保護対象仮想マシンで受信されると、Microsoft Office Outlook メールクライアントに組み込まれたメールアンチウイルス拡張機能によってスキャンされます。
- Microsoft Office Outlook からメールアンチウイルス設定へのアクセスを開き、POP3、SMTP、NNTP、IMAP プロトコル経由で送信されたメッセージを保護対象仮想マシンで受信した後、Microsoft Office Outlook に組み込まれた拡張機能でスキャンできるようにするには、[詳細設定:Microsoft Office Outlook 拡張機能]をオンにします。
- Microsoft Office Outlook からメールアンチウイルス設定へのアクセスをブロックし、POP3、SMTP、NNTP、IMAP プロトコル経由で送信されたメッセージを保護対象仮想マシンで受信した後、Microsoft Office Outlook に組み込まれた拡張機能でスキャンしないようにするには、[詳細設定:Microsoft Office Outlook 拡張機能]をオフにします。
Microsoft Office Outlook 以外のメールプログラムを使用している場合は、[POP3 / SMTP / NNTP / IMAP トラフィック]をオフにすると、メールアンチウイルスは POP3、SMTP、NNTP、IMAP プロトコル経由で送信されるメッセージをスキャンしません。
- [メールアンチウイルス]ウィンドウで[OK]をクリックします。
- [適用]をクリックします。
ローカルインターフェイスでメールアンチウイルスの保護範囲を作成するには:
- 保護対象仮想マシンで、本製品の設定ウィンドウを開きます。
- ウィンドウの左側の[プロテクション]セクションで、[メールアンチウイルス]を選択します。
ウィンドウの右側に、メールアンチウイルスの設定が表示されます。
ローカルインターフェイスで設定が編集できない場合は、ポリシーが定義する設定値が、管理グループのすべての保護対象仮想マシンに対して使用されていることを意味します。
- 前述の手順のうち、ステップ 6 ~ 9 を実行します。
- 変更内容を保存するには[保存]をクリックします。
メールに添付されている複合ファイルのスキャン
メールに添付されている複合ファイルのスキャンを有効または無効にできます。また、スキャン対象とする添付ファイルの最大サイズとスキャンの最長時間を制限することもできます。
Kaspersky Security Center を使用して、メッセージに添付された複合ファイルのスキャンを設定するには:
- Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
- コンソールツリーの[管理対象デバイス]フォルダーで、対象とする保護対象仮想マシンが所属する管理グループのフォルダーを開きます。
- 作業領域で、[ポリシー]タブを選択します。
- ポリシーのリストから Light Agent for Windows ポリシーを選択し、ダブルクリックしてポリシーのプロパティウィンドウを開きます。
- ポリシーのプロパティウィンドウで、左のリストから[メールアンチウイルス]セクションを選択します。
- ウィンドウの右側にある[セキュリティレベル]セクションで、[設定]をクリックします。
- [メールアンチウイルス]ウィンドウの[全般]タブの[複合ファイルをスキャン]セクションで、次の操作を実行します:
- メールアンチウイルスで、メッセージに添付されたアーカイブをスキップする場合は、[添付のアーカイブのスキャン]をオフにします。
- メールアンチウイルスで、指定したファイルサイズより大きな添付ファイルをスキップする場合は、[スキャンする圧縮ファイルの最大サイズ]をオンにします。このチェックボックスをオンにした場合、チェックボックス名の横のフィールドに圧縮ファイルの最大サイズを指定します。
- メールアンチウイルスで、スキャンの実行時間が指定した時間以上必要となる添付の圧縮ファイルをスキップする場合は、[スキャンするアーカイブの最大時間]をオンにします。このチェックボックスをオンにする場合は、チェックボックス名のフィールドに圧縮ファイルの最大スキャン時間を指定します。
- [メールアンチウイルス]ウィンドウで[OK]をクリックします。
- [適用]をクリックします。
ローカルインターフェイスを使用し、メッセージに添付された複合ファイルのスキャンを設定するには:
- 保護対象仮想マシンで、本製品の設定ウィンドウを開きます。
- ウィンドウの左側の[プロテクション]セクションで、[メールアンチウイルス]を選択します。
ウィンドウの右側に、メールアンチウイルスの設定が表示されます。
ローカルインターフェイスで設定が編集できない場合は、ポリシーが定義する設定値が、管理グループのすべての保護対象仮想マシンに対して使用されていることを意味します。
- 前述の手順のうち、ステップ 6 ~ 8 を実行します。
- 変更内容を保存するには[保存]をクリックします。
メッセージの添付ファイルのフィルター処理
悪意のあるソフトウェアは、メッセージの添付ファイルという形式で配信されることがあります。メールの添付ファイルが種別によってフィルター処理されるように設定し、特定の種別のファイルの名前を自動的に変更したり、ファイルが削除されたりするように指定できます。特定の種別の添付ファイルの名前を変更することにより、仮想マシンでのマルウェアの自動実行を防ぐことができます。
Kaspersky Security Center を使用して、添付ファイルのフィルタリングを設定するには:
- Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
- コンソールツリーの[管理対象デバイス]フォルダーで、対象とする保護対象仮想マシンが所属する管理グループのフォルダーを開きます。
- 作業領域で、[ポリシー]タブを選択します。
- ポリシーのリストから Light Agent for Windows ポリシーを選択し、ダブルクリックしてポリシーのプロパティウィンドウを開きます。
- ポリシーのプロパティウィンドウで、左のリストから[メールアンチウイルス]セクションを選択します。
- ウィンドウの右側にある[セキュリティレベル]セクションで、[設定]をクリックします。
- 表示される[メールアンチウイルス]ウィンドウの[添付ファイル]タブで、次のいずれかの操作を実行します:
- メールアンチウイルスを使用してメッセージの添付ファイルをフィルター処理しない場合は、[フィルターを適用しない]を選択します。
- メールアンチウイルスを使用してメッセージの特定の種別の添付ファイルの名前を変更するには、[選択した添付ファイルの名前を変更して受信する]を選択します。
- メールアンチウイルスを使用してメッセージの特定の種別の添付ファイルを削除するには、[選択した添付ファイルを削除して受信する]を選択します。
- 手順 7 で[選択した添付ファイルの名前を変更して受信する]または[選択した添付ファイルを削除して受信する]を選択した場合は、ファイルの種別のリストがアクティブになります。目的のファイルの種別の横にあるチェックボックスをオンにします。ファイルの種別のリストを変更するには、[追加]、[編集]、および[削除]の各ボタンを使用します。
- [メールアンチウイルス]ウィンドウで[OK]をクリックします。
- [適用]をクリックします。
ローカルインターフェイスで添付ファイルのフィルタリングを設定するには:
- 保護対象仮想マシンで、本製品の設定ウィンドウを開きます。
- ウィンドウの左側の[プロテクション]セクションで、[メールアンチウイルス]を選択します。
ウィンドウの右側に、メールアンチウイルスの設定が表示されます。
ローカルインターフェイスで設定が編集できない場合は、ポリシーが定義する設定値が、管理グループのすべての保護対象仮想マシンに対して使用されていることを意味します。
- 前述の手順のうち、ステップ 6 ~ 9 を実行します。
- 変更内容を保存するには[保存]をクリックします。
メールアンチウイルスでのヒューリスティック分析の使用
保護の効率を高めるため、メールアンチウイルスの処理でヒューリスティック分析を使用できます。Kaspersky Security のヒューリスティック分析では、オペレーティングシステム内のアプリケーション活動が分析されます。ヒューリスティック分析を使用することで、定義データベースに現在レコードが存在しない新しい悪意のあるオブジェクトでもメッセージ内から検知できます。
Kaspersky Security Center を使用して、メールアンチウイルスの動作でのヒューリスティックアナライザーの使用を設定するには:
- Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
- コンソールツリーの[管理対象デバイス]フォルダーで、対象とする保護対象仮想マシンが所属する管理グループのフォルダーを開きます。
- 作業領域で、[ポリシー]タブを選択します。
- ポリシーのリストから Light Agent for Windows ポリシーを選択し、ダブルクリックしてポリシーのプロパティウィンドウを開きます。
- ポリシーのプロパティウィンドウで、左のリストから[メールアンチウイルス]セクションを選択します。
- ウィンドウの右側にある[セキュリティレベル]セクションで、[設定]をクリックします。
- [メールアンチウイルス]ウィンドウの[詳細]タブにある[スキャン方法]セクションで、次の操作を実行します:
- メールアンチウイルスでヒューリスティック分析を使用する場合は、[ヒューリスティック分析]をオンにして、スライダーでヒューリスティック分析のいずれかのレベルを設定します:[低]、[中]、[高]。
- メールアンチウイルスでヒューリスティック分析を使用しない場合は、[ヒューリスティック分析]をオフにします。
- [メールアンチウイルス]ウィンドウで[OK]をクリックします。
- [適用]をクリックします。
ローカルインターフェイスを使用し、ウェブアンチウイルスの動作でのヒューリスティックアナライザーの使用を設定するには:
- 保護対象仮想マシンで、本製品の設定ウィンドウを開きます。
- ウィンドウの左側の[プロテクション]セクションで、[メールアンチウイルス]を選択します。
ウィンドウの右側に、メールアンチウイルスの設定が表示されます。
ローカルインターフェイスで設定が編集できない場合は、ポリシーが定義する設定値が、管理グループのすべての保護対象仮想マシンに対して使用されていることを意味します。
- 前述の手順のうち、ステップ 6 ~ 8 を実行します。
- 変更内容を保存するには[保存]をクリックします。
Microsoft Office Outlook におけるメールのスキャン
Kaspersky Security のインストール中に、メールアンチウイルス拡張機能が Microsoft Office Outlook に埋め込まれます。このプラグインを使用して、Microsoft Office Outlook 内からメールアンチウイルス設定を開いたり、メールでウイルスなどのマルウェアをスキャンするタイミングを指定することができます。Microsoft Office Outlook のメールアンチウイルス拡張機能は、POP3、SMTP、NNTP、および IMAP の各プロトコル経由で送受信されるメッセージをスキャンできます。
メールアンチウイルス拡張機能の設定は、Kaspersky Security Center から編集できる Light Agent for Windows ポリシーまたは Microsoft Office Outlook で指定できます。
メールアンチウイルス設定は、Light Agent for Windows ポリシーのプロパティで、または Light Agent for Windows のローカルインターフェイスで、[詳細設定:Microsoft Office Outlook 拡張機能]がオンの場合、Microsoft Office Outlook で直接指定できます。
Microsoft Office Outlook では、受信メッセージは最初にメールアンチウイルスによってスキャンされ(Light Agent ポリシープロパティで、または Light Agent のローカルインターフェイスで[POP3 / SMTP / NNTP/ IMAP トラフィック]がオンの場合)、次に Microsoft Office Outlook のメールアンチウイルス拡張機能によってスキャンされます。送信メッセージは、最初に Microsoft Office Outlook のメールアンチウイルス拡張機能によってスキャンされ、次にメールアンチウイルスによってスキャンされます。
メールのスキャンモード設定の Kaspersky Security Center での編集
メールアンチウイルスの Microsoft Office Outlook 用の拡張機能の動作モードを、 Kaspersky Security Center を使用して編集するには:
- Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
- コンソールツリーの[管理対象デバイス]フォルダーで、対象とする保護対象仮想マシンが所属する管理グループのフォルダーを開きます。
- 作業領域で、[ポリシー]タブを選択します。
- ポリシーのリストから Light Agent for Windows ポリシーを選択し、ダブルクリックしてポリシーのプロパティウィンドウを開きます。
- ポリシーのプロパティウィンドウで、左のリストから[メールアンチウイルス]セクションを選択します。
- ウィンドウの右側にある[セキュリティレベル]セクションで、[設定]をクリックします。
- 表示される[メールアンチウイルス]ウィンドウの[全般]タブにある[接続]セクションで、[設定]をクリックします:
- 表示される[メールの保護]ウィンドウで、次の操作を実行します:
- メールアンチウイルスの Microsoft Office Outlook 用の拡張機能で、メールボックスにメールが届いた時に受信メッセージをスキャンする場合は、[メール受信時にスキャンする]をオンにします。
- メールアンチウイルスの Microsoft Office Outlook 用の拡張機能で、ユーザーがメールを開いた時に受信メッセージをスキャンする場合は、[メール閲覧時にスキャンする]をオンにします。
- メールアンチウイルスの Microsoft Office Outlook 用の拡張機能で、メールが送信された時に送信メッセージをスキャンする場合は、[メール送信時にスキャンする]をオンにします。
- [メールの保護]ウィンドウで[OK]をクリックします。
- [メールアンチウイルス]ウィンドウで[OK]をクリックします。
- [適用]をクリックします。
メールのスキャン設定の Microsoft Office Outlook での編集
メールアンチウイルス設定は、Light Agent for Windows ポリシーのプロパティで、または Light Agent for Windows のローカルインターフェイスで、[詳細設定:Microsoft Office Outlook 拡張機能]がオンの場合、Microsoft Office Outlook で直接指定できます。
Microsoft Office Outlook でメールスキャン設定を調整するには:
- Microsoft Outlook のアプリケーションウィンドウを開きます。
左上隅にある[ファイル]タブを選択します。
- [設定]をクリックします。
[Outlook の設定]ウィンドウが表示されます。
- [アドイン]セクションを選択します。
Microsoft Office Outlook に埋め込まれたプラグインの設定がウィンドウの右側に表示されます。
- [アドインオプション]をクリックします。
[アドインオプション]ウィンドウが表示されます。