Kaspersky Endpoint Security のリモートインストールの準備
このセクションでは、Kaspersky Security Center の管理者用ワークステーションへの Kaspersky Endpoint Security 管理プラグインのインストールの詳細と、リモートコンピュータへのネットワークエージェントのインストールの詳細について説明します。
Kaspersky Security Center から Kaspersky Endpoint Security をインストールするには、Kaspersky Endpoint Security 管理プラグインとネットワークエージェントをインストールしておく必要があります。
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[Topic 127602]
Kaspersky Endpoint Security 管理プラグインをインストールする
Kaspersky Endpoint Security 管理プラグインは、管理コンソールから Kaspersky Endpoint Security を管理するためのインターフェイスを提供します。
Kaspersky Endpoint Security 管理プラグインをインストールする
- Kaspersky Security Center の管理者用ワークステーションで、Kaspersky Endpoint Security のインストールパッケージのファイルが含まれる圧縮ファイルを解凍します。
- Kaspersky Endpoint Security インストールパッケージのファイルが含まれたフォルダを開きます。
- klcfginst.exe をダブルクリックします。
Kaspersky Endpoint Security 管理プラグインのインストールが開始します。
重要:Kaspersky Endpoint Security 管理プラグインをインストールする前に、Kaspersky Security Center の管理者用ワークステーションの管理コンソールを閉じてください。
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[Topic 127601]
ローカルでネットワークエージェントをインストールする
ネットワークエージェントは、管理サーバと企業ネットワークのコンピュータにインストールされている Kaspersky Endpoint Security との通信を提供します。
ローカルでネットワークエージェントをインストールする
- リモートコンピュータで、ネットワークエージェントの配布キットのフォルダを開きます。
- ネットワークエージェントの配布キット(dmg ファイル)を開きます。
配布キットの内容が表示されたウインドウが開きます。
- 配布キットの内容のウインドウで、[ネットワークエージェント]をダブルクリックします。
- [続ける]をクリックして、ネットワークエージェントをインストールすることを確認します。
- [概要]ウインドウで、[続ける]をクリックします。
- [ライセンス]ウインドウで、お客様と AO Kaspersky Lab との間で交わされるネットワークエージェントの使用許諾契約書を読み、次の操作を行います:
- 使用許諾契約書のすべての条項に同意する場合は、[続行]をクリックします。
- 使用許諾契約書のテキストを印刷する場合は、[プリント]をクリックします。
- 使用許諾契約書をテキストファイルとして保存する場合は、[保存]をクリックします。
- 確認ウインドウで、次のいずれかを選択します:
- ネットワークエージェントのインストールを続行するには、[同意する]をクリックします。
- 使用許諾契約書をもう一度お読みになる場合は、[使用許諾契約書を読む]をクリックします。
- インストールをキャンセルする場合は、[同意しない]をクリックします。
- [環境設定]ウインドウで、次の操作を行います:
- [サーバ]に、Kaspersky Security Center がインストールされているサーバの IP アドレスまたは DNS 名を指定します。
- [ポート]に、サーバへの暗号化されていない接続で使用するポート番号を指定します。
- [SSL ポート]に、サーバへの SSL 接続で使用するポート番号を指定します。
- ネットワークエージェントをインストール後すぐに起動するには、[インストール後に実行]をオンにします。
サーバとの接続に SSL を使用しない場合は、[SSL を使用する]をオフにします。インストールを続行するには、[続行]をクリックします。
- [インストールの種類]ウインドウで、ネットワークエージェントのインストール先となるドライブに関する情報を読みます。
推奨の設定でネットワークエージェントをインストールするには、[インストール]をクリックして、管理者のパスワードを入力し、選択したインストールの種類を確認します。
ネットワークエージェントのインストーラが製品のコンポーネントをインストールし終わるまで待ちます。
- [閉じる]をクリックして、インストーラを終了します。
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[Topic 127603]
Kaspersky Security Center を使用してネットワークエージェントをインストールする
Kaspersky Security Center は、SSH 接続を使用してクライアントコンピュータにネットワークエージェントをインストールします。
クライアントコンピュータにネットワークエージェントをインストールする前に、以下の条件が満たされていることを確認してください:
- Kaspersky Security Center の管理サーバが企業ネットワークに導入されている。
- Kaspersky Security Center の管理者用ワークステーションに管理コンソールがインストールされている。
- リモートコンピュータでリモートログインが有効になっている。
- リモートインストールタスクの実行に使用する専用の管理者アカウントがリモートコンピュータで作成されている。インストールにはドメインアカウントを使用できます。
- 専用アカウントに対して sudo のパスワードが無効になっている。
ネットワークエージェントのインストールパッケージの作成
- Kaspersky Security Center の管理コンソールを起動します。
- [管理サーバー <サーバ名>]フォルダを展開します。
- コンソールツリーで[詳細]フォルダの[リモートインストール]サブフォルダを選択して、[インストールパッケージ]サブフォルダを選択します。
- 作業領域で[インストールパッケージの作成]をクリックします。
- [インストールパッケージの種別の選択]ウインドウで、[カスペルスキー製品のインストールパッケージを作成する]をクリックします。
- [インストールパッケージ名の定義]ウインドウで、[名前]に新しいインストールパッケージの名前を入力し、[次へ]をクリックします。
- [インストールする配布パッケージの選択]ウインドウで、[参照]をクリックします。
- インストールパッケージを作成するためのファイルを選択するウインドウが表示されます。
- ネットワークエージェントのインストールパッケージが含まれたフォルダを開いて、klnagent.kud ファイルを選択します。
[インストールする配布パッケージの選択]ウインドウに、追加したファイルを使用してリモートでインストールするアプリケーションの名前とバージョンが表示されます。
- [次へ]をクリックします。
指定された設定で、Kaspersky Endpoint Security のインストールパッケージが作成されます。
- ウィザードの最後のウインドウで[完了]をクリックして、新規パッケージウィザードを終了します。
クライアントコンピュータにネットワークエージェントをリモートでインストールするタスクを作成する
- Kaspersky Security Center の管理コンソールを起動します。
- [管理サーバー <サーバ名>]フォルダを展開します。
- [タスク]を選択します。
- 作業領域で、[新規タスク]をクリックして、新規タスクウィザードを開始します。
- 新規タスクウィザードの手順に従って、クライアントコンピュータにリモートで Kaspersky Endpoint Security をインストールするタスクを作成します。
ウィザードの次の手順に進むには、[次へ]をクリックします。ウィザードの前の手順に戻るには、
をクリックします。ウィザードを途中で停止するには、[キャンセル]をクリックします。
注意:ボタンの外観は、Windows のバージョンによって異なる場合があります。
ステップ 1:タスク種別の選択
- [タスク種別の選択]ウインドウで、[Kaspersky Security Center 11 管理サーバー]フォルダを展開します。
- [アプリケーションのリモートインストール]タスクを選択します。
ステップ 2:インストールパッケージの選択
[インストールパッケージの選択]ウインドウで、次のいずれかを実行します:
- ネットワークエージェントのインストールパッケージで、必要な設定が指定されているものが以前に作成されている場合は、[インストールパッケージの選択]ウインドウの上部にあるインストールパッケージのリストから該当するインストールパッケージを選択します。
- 必要なインストールパッケージがまだ作成されていない場合は、[新規]をクリックして新規パッケージウィザードを起動します。
ステップ 3:インストールの設定
[環境設定]ウインドウで、次の操作を行います:
- [管理サーバを通じてオペレーティングシステムの共有フォルダを使用する]をオンにします。
- 他のすべてのチェックボックスをオフにします。
ステップ 4:インストール後にコンピュータの移動先となる管理グループの選択
必要に応じて、[管理対象デバイスをリストへ移動]ウインドウで、インストール後のコンピュータの移動先となるグループを選択します。
ステップ 5:タスクを割り当てるデバイスの選択方法を指定
[タスクを割り当てるデバイスの選択]ウインドウで、クライアントコンピュータの指定方法を選択します:
- 管理サーバがネットワークで検出したコンピュータの中から選択する場合は、[ネットワークの管理サーバーによって検出されたデバイスを選択する]を選択します。
- コンピュータの IP アドレスを手動で指定するか、ファイルからコンピュータの IP アドレスをインポートする場合は、[デバイスのアドレスを手動で指定するか、リストからアドレスをインポートする]を選択します。
- 事前に設定された基準に基づいてデバイスを選択するタスクを作成する場合は、[デバイスの抽出にタスクを割り当てる]を選択します。
- 特定の管理グループのコンピュータを選択する場合は、[管理グループにタスクを割り当てる]を選択します。
ステップ 6:クライアントコンピュータの選択
表示されるウインドウで(前のステップで選択したオプションに応じて、[デバイスの選択]、[デバイスの抽出]、[管理グループの選択]のいずれかが表示されます)、クライアントコンピュータの選択、コンピュータの IP アドレスの指定、コンピュータの抽出条件の指定、またはタスクを適用する管理グループの選択を行います。
ステップ 7:タスクを実行するアカウントの選択
- [タスクを実行するアカウントの選択]ウインドウで、[アカウントが必要(ネットワークエージェントなしでのインストール用)]をオンにします。
- [追加] > [アカウント]の順にクリックします。
[アカウント]ウインドウが開きます。
- リモートコンピュータの専用管理者アカウントのログイン名とパスワードを指定します。
- [OK]をクリックします。
ステップ 8:タスクスケジュールの設定
- [タスクスケジュールの設定]ウインドウで、[実行予定]ドロップダウンリストから起動方法を選択します。
- 必要に応じて、タスクの自動起動スケジュールを(タスクの起動日時を指定して)設定します。
- アプリケーションがスケジュールに従って起動できない場合(たとえば、スケジュールされた時間にコンピュータの電源がオフであるなど)にタスクを実行する場合は、[未実行のタスクを実行する]をオンにします。
タスクの開始を妨げている障害が取り除かれ次第、タスクを開始します。
ステップ 9:タスク名の指定
[タスク名の定義]ウインドウの[名前]に、作成するタスクの名前を入力します。
ステップ 10:タスクの作成終了
[タスク作成の完了]ウインドウで、次の操作を行います:
- ウィザード終了後にすぐにタスクを開始するには、[ウィザード完了後にタスクを実行する]をオンにします。
- [完了]をクリックして、ウィザードを終了します。
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[Topic 159648]
SSH プロトコルを使用してネットワークエージェントをインストールする
リモートコンピュータにネットワークエージェントをインストールする方法として、SSH プロトコルを使用する方法があります。
次の前提条件を満たしていることを確認してください:
- Kaspersky Security Center の管理サーバが企業ネットワークに導入されている。
- Kaspersky Security Center の管理者用ワークステーションに管理コンソールがインストールされている。
- ネットワークエージェントのインストールパッケージが作成され、管理サーバの共有フォルダに保存されている。
- リモートコンピュータでリモートログインが有効になっている。
- ネットワークエージェントのインストールに使用するコンピュータアカウントが sudoers に含まれている。
インストールパッケージの詳細については、Kaspersky Security Center のヘルプを参照してください。
SSH プロトコルを使用してネットワークエージェントをインストールする
- 管理者のワークステーションで SSH クライアントを起動します。
- リモートコンピュータに接続します。
- 管理サーバの共有フォルダを、リモートコンピュータのネットワークドライブとして接続します。これには、SSH クライアントに次のコマンドを入力します:
mkdir /Volumes/KLSHARE
mount_smbfs //<管理者アカウント>:<パスワード>@<管理サーバの IP アドレス>/KLSHARE /Volumes/KLSHARE
パラメータの説明:
<管理者アカウント>
- 管理サーバの管理者アカウントの名前。<パスワード>
- 管理サーバの管理者のパスワード。<管理サーバの IP アドレス>
- Kaspersky Security Center が稼働しているサーバの IP アドレス。
- インストールスクリプトを実行します。これには、SSH クライアントに次のコマンドを入力します:
cd /Volumes/KLSHARE/Packages/<klnagent_package_folder>
<klnagent_package_folder>
は、ネットワークエージェントのインストールパッケージが格納されているフォルダです。
sudo ./install.sh - r <サーバ> [-s <操作>] [-p <ポート番号>] [-l <SSL ポート番号>]
パラメータの説明:
<操作>
- ネットワークエージェントと管理サーバとの間で接続を確立するときに、暗号化を使用するかどうかを指定します。値が「0」の場合は、暗号化されていない接続を使用します。値が「1」の場合は、SSL プロトコルを使用して接続を確立します(既定値)。<サーバ>
- Kaspersky Security Center がインストールされているサーバの IP アドレスまたは DNS 名。<ポート番号>
- 管理サーバへの暗号化されていない接続を確立するときに使用されるポートの番号。既定では、ポート 14000 が使用されます。<SSL ポート番号>
– SSL プロトコルを使用して管理サーバへの暗号化された接続を確立するときに使用されるポートの番号。既定では、ポート 13000 が使用されます。
重要:このコマンドの実行には管理者権限が必要です。
- リモートコンピュータのネットワークドライブを接続解除します。これには、SSH クライアントに次のコマンドを入力します:
umount /Volumes/KLSHARE
- リモートコンピュータ上でネットワークエージェントが問題なく機能するか確認します。これには、SSH クライアントに次のコマンドを入力します:
cd /Library/Application\ Support/Kaspersky\ Lab/klnagent/Binaries/
sudo ./klnagchk
チェックが正常に完了すると、ネットワークエージェントは正しく動作します。
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[Topic 127621]