目次
本バージョンの新機能
本ヘルプは、カスペルスキー パスワードマネージャー for Macのバージョン10を対象としています。
カスペルスキー パスワードマネージャーに新たに搭載された機能および改善点は次のとおりです。
- 新しいmacOS 13 Venturaがサポートされるようになりました。
- パスワードチェックのアルゴリズムを改善しました。そのため、以前は「強度の高いパスワード」とされていたパスワードのステータスが変更されていることがあります。
- Appleのパスワードの自動入力がサポートされるようになりました。
ご注意: パスワードの自動入力は、この機能をサポートするアプリケーションでのみ使用可能です。
- 利便性を向上させるため、エントリの種別のカテゴリを最適化しました。
- 類似している記号はパスワード生成から除外されました。
- 潜在的に危険な可能性のある操作を確認するためにメールで確認用コードを送信することにより、追加の保護機能を提供します。
- ライセンスに関する用語をより分かりやすい表現にしました。
- 全般的な不具合の修正と機能の改善を行いました。
動作環境
カスペルスキー パスワードマネージャーのハードウェアとソフトウェアの要件は次のとおりです。
- プロセッサの種別:Intel、Appleシリコン
- macOS 10.15、11、12または13
- 端末のメインメモリに300MBの空き容量
- インターネット接続(カスペルスキー パスワードマネージャーのダウンロードとインストール、有料版のアクティベーション、マイ カスペルスキーへの接続、端末間のデータ同期、およびアップデートの受信に必要です)
対応ブラウザ
- Safari 13.1.2以降
- Chrome 86.0以降
- Firefox 82.0以降
マイ カスペルスキーに接続する
カスペルスキー パスワードマネージャーを初めて起動すると、
を使用してにログインするウインドウが表示されます。これまでにカスペルスキー製品を使用したことがある場合(他のOS向けのカスペルスキー パスワードマネージャーやカスペルスキー インターネットセキュリティなど)、マイ カスペルスキーアカウントをすでに作成している可能性があります。その場合、作成済みのアカウントを使用してログインします。アカウントをお持ちでない場合は、新しいアカウントを作成して、ログインします。端末をマイ カスペルスキーに接続するとすぐに、カスペルスキー パスワードマネージャーがインストールされ、同じマイ カスペルスキーアカウントにリンクされている端末間でデータの同期が開始されます。
既存のアカウントを使用して、マイ カスペルスキーにログインする
本製品のインターフェイスからマイ カスペルスキーアカウントを作成する
同じマイ カスペルスキーアカウントを使用してマイ カスペルスキーに接続しているすべての端末で、同じクラウドストレージのデータが同期されます。
ページのトップに戻るメインパスワードを作成する
メインパスワードは、カスペルスキー パスワードマネージャーに保存されているすべてのパスワードや大切な情報を保護するために本製品で使用されるただ1つのパスワードです。カスペルスキー パスワードマネージャーの初期設定時にメインパスワードを作成します。データが保存されたストレージにアクセスするには、メインパスワードを毎回入力する必要があります。
推測されやすいパスワード(姓名や誕生日に基づくパスワードなど)は使用しないでください。強度の高いパスワードを作成するには、アルファベットの大文字と小文字、数字、および特殊文字記号を使用してください。
セキュリティ上の理由から、お客様のメインパスワードは端末およびクラウドストレージのいずれにも保存されません。メインパスワードは復元できないため、メインパスワードを記憶するか、メモして安全な場所に保管することをおすすめします。
重要:メインパスワードを忘れると、保存したデータにアクセスできなくなります。メインパスワードを忘れた場合は、新しいストレージを作成して、新しいメインパスワードで保護する必要があります。そのあとで、新しいストレージに新しいデータを追加することができるようになります。
カスペルスキー パスワードマネージャーを起動すると、次のいずれかの画面が表示されます。
- カスペルスキー パスワードマネージャーを初めて使用する場合、ストレージのメインパスワードを作成する画面が表示されます。
- 以前にメインパスワードを作成し、カスペルスキー パスワードマネージャーを使用したことがある場合は、既存のメインパスワードを入力する画面が表示されます。
メインパスワードはいつでも変更できます。
お使いの端末がTouch IDに対応している場合、メインパスワードの作成時にTouch IDをオンにして、Touch IDを使用してストレージのロックを解除できます。Touch IDのオンオフは、本製品の設定でいつでも切り替えることができます。
パスワードの安全性の確認
同じパスワードや強度の低いパスワード(qwerty、12345など)、または簡単に推測できたり入手できたりする情報(親族の名前や誕生日など)に基づいたパスワードを使用している場合、アカウントのリスクが高まります。
カスペルスキー パスワードマネージャーを使用すると、パスワードの強度や複数のアカウントで同じパスワードを使用していないかを迅速に確認できます。
お使いのパスワードの中に不正流出したパスワードが含まれていないかを確認します。パスワードチェック機能を使用してアカウントのセキュリティを強化できます。
本製品では、ストレージ内に不正流出したパスワードが含まれていないかを確認するために、セキュアハッシュアルゴリズム256(SHA-256)を使用します。本製品は、ストレージ内の各パスワードからSHA-256メッセージダイジェストを生成し、それらを不正流出したパスワードのデータベースのSHA-256メッセージと比較します。SHA-256メッセージが一致した場合、パスワードが不正流出しているためパスワードを変更する必要があるという警告が表示されます。
カスペルスキー パスワードマネージャーは、ストレージに保存されているWebサイトまたはアプリケーションのパスワードを以下の観点でチェックします。
- パスワードの強度(低、中、高)
- セキュリティ上の問題の有無
- 使い回しされているパスワードを使用しているアカウントの数
- 使い回しされているパスワードを使用しているWebサイトやアプリケーションの一覧。
をクリックし、一覧を表示します。
[パスワードを変更する]をクリックすると、使い回しされているパスワードや、安全性に問題があるパスワードを使用しているアカウントのWebサイトを開くことができます。
アカウント登録のWebページでパスワードを入力する際、カスペルスキー パスワードマネージャーの機能拡張は、強度の高いパスワードを生成する方法や、お客様が入力したパスワードの強度に関する情報を表示します。
メインパスワードを忘れた場合
メインパスワードを忘れた場合、データは利用できなくなります。この場合、新しいストレージを作成し、新しいメインパスワードを設定する必要があります。新しいストレージを作成すると、以前のストレージに保存されていたデータはすべて失われます。新しいストレージに手動でエントリを追加してください。
新しいメインパスワードで保護された新しいデータストレージを作成する
ページのトップに戻るカスペルスキー パスワードマネージャーに保存できるデータの種別
カスペルスキー パスワードマネージャーでは、さまざまな種別のエントリを追加できます。また、エントリをフォルダに移動して整理することもできます。
アカウント
Webサイトおよびアプリケーション
Webサイトまたはアプリケーションの「アカウント」は、Webサイトまたはアプリケーションへのログイン時(ユーザ認証時)に必要となるログインIDとパスワードの組み合わせです。
Webサイトの場合、カスペルスキー パスワードマネージャーのエントリに次の情報を保存できます。
- Webサイトの名前:わかりやすいWebサイト名を設定しておくと、編集またはログインするときに、必要なWebサイトをすばやく見つけることができます。
- Webサイトのアドレス:カスペルスキー パスワードマネージャーは、Webサイトのログインページを認識し、ログインに使用できるアカウントを提供するために、このフィールドを使用します。
- アカウント:1つのWebサイトに対して複数のアカウントを保存できます(複数のメールアドレスを同じメールプロバイダーで所有されている場合など)。
アプリケーションの場合、次の情報をエントリに保存できます。
- アプリケーション名:あとから必要なエントリを簡単に見つけられるようにするため、わかりやすい名前や覚えやすい名前を設定します。
- アカウント:1個のアプリケーションに対して複数のアカウントを保存できます。
その他
[その他]には、様々なアカウント種別が含まれます。Wi-Fiのパスワードやドアの暗証番号など、重要なコードやパスワードなどを保存できます。
クレジットカード
クレジットカード番号、暗証番号、カード発行元のカスタマーサポートの連絡先、その他の詳細情報をカスペルスキー パスワードマネージャーに追加できます。
住所
住所、名前、メールアドレス、電話番号を住所のエントリに保存できます。
ファイルのカテゴリ
重要なファイル(パスポートなどの身分証明書をスキャンしたファイルやPDFなど)をカスペルスキー パスワードマネージャーに追加して、安全に保存できます。追加したファイルは、必要な時にいつでもどこからでも参照できます。必要に応じて、ファイルの種別を指定することもできます。
メモ
あらゆる種別のテキスト情報をメモとして保存できます。
メモは暗号化され、他の種別のデータと同じ方法で保存されます。
クリップボードを使用して、メモの内容をコピーしWebページまたはアプリケーションに貼り付けることができます。
ページのトップに戻る複数端末でデータを同期する
本製品をご利用中のある端末でストレージ内のデータを編集すると(デスクトップ端末からカスペルスキー パスワードマネージャーにアカウントのエントリを追加するなど)、編集内容が同じマイ カスペルスキーアカウントに接続されている他の端末に同期されるため、他の端末でも編集後のデータを利用できます。
1台の端末でストレージにデータを追加すると、このデータは本製品によって自動的にクラウドストレージに送信されます。その後、データはクラウドストレージから、カスペルスキー パスワードマネージャーがインストールされており、なおかつ同じマイ カスペルスキーアカウントに接続されている他の端末に送信されます。
カスペルスキー パスワードマネージャーを起動すると、同じマイ カスペルスキーアカウントにログインしている本製品をご利用中の他の端末と、データが自動的に同期されます。
お使いのすべての端末で、データを常時最新の状態に保つことにより、端末を交換または紛失した場合にデータを復元することができます。