Kaspersky Security Center 管理サーバーの名前を変更する方法
更新日: 2024年3月26日
Article ID: 16024
本記事の対象となるアプリケーションとバージョンを表示する
- Kaspersky Security Center 14.2(バージョン 14.2.0.26967)
- Kaspersky Security Center 14(バージョン 14.0.0.10902)
- Kaspersky Security Center 13.2(バージョン 13.2.0.1511)
- Kaspersky Security Center 13.1(バージョン 13.1.0.8324)
- Kaspersky Security Center 13(バージョン 13.0.0.11247)
Kaspersky Security Center(KSC)フェイルオーバークラスター が自社ネットワークに展開されている場合は、本記事の内容は該当しません。
管理サーバー名を変更する必要がある場合は、管理サーバーを Active Directory ドメインから切断するか、別のドメインに接続し、以下の手順に従ってください。
ステップ 1. 管理サーバー名を変更する前に KSC インフラストラクチャを準備する。
- IP アドレスを使って管理対象デバイスを管理サーバーに接続します。管理サーバー名を変更すると、以前の名前を使って接続しているデバイスはサーバーから切断されます。IP アドレスを使って接続するには、管理サーバーに直接接続できるようにデバイス上で 管理サーバーの変更 タスクを実行します。デバイスには、接続ゲートウェイ も含みます。
管理サーバーに直接接続していないデバイス上でこのタスクを実行しないでください。実行すると、管理サーバーおよび接続ゲートウェイへの接続が切断されます。接続ゲートウェイ経由で接続している管理対象デバイスは、管理サーバー名を確認しません。そのため、このようなデバイスでは追加のアクションは不要です。klnagchk.exe 診断コマンド の結果では、管理サーバーのアドレスに関する情報が更新されません。
- すべての管理対象デバイスが、IP アドレスを使って管理サーバーに接続されていることを確認します。それには、以下を確認します:
- 管理サーバーに直接接続されている管理対象デバイスで実行した klnagchk.exe 診断コマンド の Administration Server Address 行に表示される結果。
- デバイスへのインストール時のネットワークエージェントインストールパッケージのプロパティ情報。
- 既存の管理サーバー 接続プロファイル で新しい名前を指定します。
サーバー名の変更が完了しない限りデバイスからアクセスできません。アクセスを維持するには、管理サーバーの IP アドレスを使ってデバイスを接続できます。 - (Android および iOS デバイス管理向け)モバイルデバイス管理を使用している場合は、移行に関する推奨事項をカスペルスキーテクニカルサポートにリクエストしてください。
UEFI 保護デバイス 機能を使用している場合は、これ以上のアクションは不要です。
ステップ 2. 管理サーバー名を更新する
- サーバー名またはドメインを変更します。
- 必要に応じて、管理サーバーサービスを実行しており データベース接続 を行っているドメインユーザーアカウントを、klsrvswch.exe ツール を使って変更します。
- Kaspersky Security Network(KSN)プロキシサーバーアドレスを更新して、KSN と管理対象デバイス間の接続が切断されないようにします。こちらの 手順 をご確認ください。
- 管理サーバー階層が使用されており、セカンダリ管理サーバーが(IP アドレスではなく)サーバー名で接続されている場合は、セカンダリ管理サーバー を再接続します。
- Web サーバー設定で管理サーバーアドレスを更新します。それには、管理サーバープロパティを開き、[ Web サーバー ] タブに移動します。
- 次のインストールパッケージのプロパティで管理サーバーの新しい名前または新しいアドレスを指定します:
- ネットワークエージェントの場合:
- 公開されたスタンドアロンパッケージの場合: 管理サーバーアドレスを変更した後、パッケージを非公開にして再度公開します。
- モバイルデバイスの場合:
- こちらの 手順 を使用してセキュリティコード発行者の名前を更新します。
- その他のカスペルスキー製品のポリシーおよび設定で管理サーバー名を指定します。
- Web コンソールが管理サーバーのローカル上にインストールされている場合は、Web コンソール SSL 証明書を更新して新しい接続アドレスを使用するようにします。それには、[ コントロールパネル ] → [ プログラム ] → [ プログラムと機能 ] を開きます。表示されるリストで Kaspersky Security Center Web Console を見つけて、[ アンインストール ] または [ 変更 ] をクリックします。ウィザードの開始ウィンドウで、[ 証明書を再発行する] を選択します。
Web コンソールが別のデバイスにインストールされている場合は、ウィザードの開始ウィンドウで [ 接続設定の編集] を選択し、管理サーバーの新しいアドレスを指定します。 - リモート MMC 管理コンソールで 新しい接続アドレスを指定します。
- MMC 管理コンソールで表示される管理サーバー名を更新するには:
- コンソールツリーから 既存の管理サーバーノードを削除 します。
- 再度 管理サーバーを追加 します。
- klmover ユーティリティ を使用して、サーバー名の変更後に切断されたデバイスで管理サーバーへの接続を復元します。
接続ゲートウェイ経由で管理サーバーに接続しているデバイス上では klmover ユーティリティを使用できません。この場合は、ネットワークエージェントを再インストールして、こちらの手順 に従って接続ゲートウェイを再度指定します。 - 必要に応じて、管理サーバーの新しい名前を指定して管理対象デバイスを再度接続します。
制限
- 管理サーバーの古い名前が、管理サーバープロパティの [ 高度なオプション ] → [ 管理サーバー共有フォルダ] セクションに表示されます。
変更されたのが管理サーバー名のみで、フォルダ名は変更されていない場合は、古いパスをそのまま使用できます。管理サーバーは問題なく機能します。 - 管理サーバー および Web サーバー の証明書では、管理サーバー名は古い名前のままです。
予定されていない証明書の置き換えは、Kaspersky Security Center のインストールの間に生成され管理サーバーによって自動的に更新された自己署名証明書以外の証明書を使用している場合にのみ推奨します。