トレースファイルの使用
2023年1月16日
ID 139188
カスペルスキーのカスタマーサービスに問い合わせいただいた場合、カスタマーサービスの担当者は、カスペルスキー パスワードマネージャーの有料版の動作に関する情報が記録されたレポートの生成、およびカスタマーサービスへの送信をお願いする場合があります。また、トレースファイルの作成をお願いする場合もあります。トレースファイルを使用すると、本製品が行った各コマンドを順を追って詳細に確認し、エラーがいつ発生したのかを確認できます。
カスタマーサービス担当者が問題に関するより詳細な情報を必要とする場合は、お使いのコンピューターのシステムツールで本製品の設定を変更するようにお願いすることがあります。カスタマーサービス担当者はこれらの処理(順を追った説明、変更に関する設定、スクリプト、コマンドラインの詳細機能、デバッグモジュール、特別なユーティリティなど)を実行するために必要な情報をすべて提供します。そして、デバッグを目的にどんなデータが収集されるかをお知らせします。
トレースファイルのコンポーネントとストレージ
トレースファイルは保護された形式でコンピューターに保存され、カスペルスキー パスワードマネージャーによって登録された次のイベントに関する情報を含んでいます。
- イベントの時間
- 脅威の数
- イベントを発生させたアプリケーションコンポーネント
- イベントの重要度(通知イベント、警告、重要イベント、エラー)
- アプリケーションのコンポーネントによるコマンドの実行を含むイベントと、このコマンドの実行結果の説明
トレースファイルには、アプリケーションのエラーのトラブルシューティングに必要なデータのみが含まれます。
Kaspersky Total Security 2016以降またはカスペルスキー スモール オフィス セキュリティ バージョン5以降のアクティベーションコードは、これらのアプリケーションが同じ端末で併用されていると、カスペルスキー パスワードマネージャーのトレースファイルに保存される場合があります。
カスペルスキー パスワードマネージャーのダウンローダーとインストーラーによって生成されるトレースファイルについて
トレースファイルには、次の場合に発生するイベントに関する情報が含まれています。
- カスペルスキー パスワードマネージャーのインストールパッケージのダウンロード
- カスペルスキー パスワードマネージャーのインストールまたはアップグレード
カスペルスキー パスワードマネージャーのダウンローダーとインストーラーによって生成されたトレースファイルには、インストールパッケージがダウンロードされたサーバーのアドレス、インストールされたファイルのフルネーム、およびショートカットが含まれることがあります。
カスペルスキー パスワードマネージャーのダウンローダーとインストーラーによって生成されたトレースファイルは、%TEMP%フォルダに次の名前で保存されます。
- kl-install-<日付>-<時刻>.log.enc1
- kl-setup-<日付>-<時刻>.log.enc1
カスペルスキー パスワードマネージャーのダウンローダーとインストーラーによって生成されたトレースファイルは、製品がインストールされた時点から端末に保存され、オペレーティングシステムがシャットダウンしたときに完全に削除されます。
All.logトレースファイルについて
All.logトレースファイルには、次の場合に発生するイベントに関する情報が含まれています。
- Webサイトのアカウントを作成または変更したとき
- ブラウザの拡張機能をインストールまたは削除したとき
- マイ カスペルスキーに接続したとき
- 端末間でデータを同期したとき
- メインパスワードを変更したとき
- ストレージにファイルを追加したとき
- ドキュメントのファイルを全画面表示モードで表示したとき
- ドキュメントのファイルをストレージからコンピューターにダウンロードしたとき
- 拡張機能をインストールしたとき
- [ファイルを開く]ダイアログウィンドウを実行したとき
- Kaspersky Total Securityを操作したとき
- ストレージに保存されているエントリを使用してオンラインフォームを自動入力し、アカウントにログインしたとき
- オンラインフォームからストレージにエントリを保存したとき
- 拡張機能のメニューからエントリを表示してコピーしたとき
- 拡張機能の動作に関するフィードバックを送信したとき
All.logトレースファイルには、カスペルスキー パスワードマネージャーのファイルの正式名称、Webサイトのアドレス、Webフォームの要素の識別子、ブラウザの名称とバージョン、プロキシサーバーのドメイン名およびIPアドレス、ストレージ内のエントリの識別子と種別、ストレージ内のエントリの名前、Webページへのログインに使用するログインIDの数、Webページで認識されたフォームの種別が含まれています。
All.logトレースファイルは、%ProgramData%\Kaspersky Lab\Kaspersky Password Manager\Logsフォルダに保存されます。名前の形式は次のようになります。
- kpmwin.<バージョン>_<作成日>_<作成時刻>_<プロセスの識別子>.All.log
- kpm_service.<バージョン>_<作成日>_<作成時刻>_<プロセスの識別子>.All.log
- kpmwin_isolation_<バージョン>_<作成日>_<作成時刻>_<プロセスの識別子>.All.log
- kpmwin_plugin-nm-server_<バージョン>_<作成日>_<作成時刻>_<プロセスの識別子>.All.log
- kaspersky_plugins.<バージョン>_<作成日>_<作成時刻>_<プロセスの識別子>.All.log
All.logトレースファイルは、[アプリケーションイベントを記録する]チェックボックスをオンにした時点から端末に保存され、本製品をアンインストールしたときに完全に削除されます。