Kaspersky Security Center でのバックアップ中のエラー
本記事の対象となるアプリケーションとバージョンを表示する
- Kaspersky Security Center 14.2(バージョン 14.2.0.26967)
- Kaspersky Security Center 14(バージョン 14.0.0.10902)
- Kaspersky Security Center 13.2(バージョン 13.2.0.1511)
Kaspersky Security Center でデータのバックアップを実行中にエラーが発生することがあります。一般的な原因には以下のものがあります。
- オペレーティングシステムまたはハードウェアリソースの不具合
- バックアップの実行に必要な権限の不足
- klbackup ツールの誤動作
- データベースの破損、または設定情報ファイルとデータベースの状態の不一致。
これらのエラーとその解決方法の詳細は以下に記載されていますが、まず、以下の条件に合致していることを確認してください:
- デバイスが Kaspersky Security Center のハードウェアおよびシステムの要件を満たしている。
- SQL Server のプラットフォームが最新バージョンにアップデートされている。
- SQL Server の最新の修正プログラムがインストールされている。
バックアップコピー作成時のエラー
バックアップコピーの作成時にエラーメッセージ「Invalid folder path.Error 1181/0x52e has occurred because Administration Server has no write permission in...」が表示されます。
解決方法
- 管理サーバーおよび SQL Server サービスを実行しているユーザーアカウントに、共有フォルダーへのアクセスとデータの書き込みの権限があることを確認します。
- 共有フォルダーが存在し、管理サーバーと SQL Server からアクセス可能であることを確認します。
- バックアップの保存先のフォルダーのアクセス権限を設定します。
klbackup ツールまたはバックアップタスクのエラー
klbackup ツールまたはバックアップタスクにより、klbackup.log ファイルに次のエラーが表示されることがあります:「Backing up db...FAILED - check whether SQL Server has enough permissions to access backup path...Cannot open backup device...Operating system error 3 (error not found).」。
解決方法
- SQL Server および管理サーバーが別のコンピューター上にある場合は、バックアップフォルダーへのUNC パスを使用します。これは、klbackup ツールと SQL Sever が同時にバックアップフォルダーにアクセスするために必要です。UNC パスの詳細については、Microsoft のサポートサイト を参照してください。
- バックアップの保存先のフォルダーのアクセス権限を設定します。SQL Server は直接アクセス可能なフォルダーでのみバックアップの作成または復元ができます (この要件は MySQL には関係ありません)。読み取りと書き込みの権限が付与された状態でフォルダーが共有されている必要があります (ACL で共有と NTFS の両方のアクセス権限を設定します)。
引き続き問題が発生する場合は、以下の手順を参考にしてください。
バックアップタスクがエラーで終了する
klbackup.log ファイルに次のエラーが出力され、バックアップタスクが終了することがあります:「Backing up db...FAILED - check whether SQL Server has enough permissions to access backup path...Cannot open backup device...Operating system error 3 (error not found).」。
解決方法
- klbackup ツールを開いている場合は終了します。
- タスクマネージャーを開き、klbackup.exe プロセスがある場合はプロセスを終了します。
- 管理サーバーでレベル 4 の トレース を有効にし、バックアップタスクを開始します (手動またはスケジュール)。
- エラーが表示されるまで待ちます。
- 管理サーバーのトレースを無効にします。
- エラーが含まれているタスク履歴をテキストファイルにエクスポートします。
- 管理サーバーがインストールされているコンピューターで次のファイルを収集します:$klserver-1093.log、$klserver-1093.log.bak、$klbackup-1093.log、klbackup.log、およびイベントログ。
- カスペルスキーカンパニーアカウント 経由でカスペルスキーテクニカルサポートにお問い合わせください。お問い合わせには、収集したファイルとエクスポートしたタスク履歴を添付します。
klbackup ツールでエラーが発生し、実行が失敗する
klbackup ツールの実行が失敗し、次のエラーが出力されることがあります:「Backing up db...FAILED - check whether SQL Server has enough permissions to access backup path...Cannot open backup device...Operating system error 3 (error not found).」。
解決方法
- klbackup ツールを開いている場合は終了します。
- タスクマネージャーを開き、klbackup.exe プロセスがある場合はプロセスを終了します。
- 管理サーバーのレベル 4 の トレース を有効にします。
- ツールの実行を開始し、エラーが発生するまで待ちます。
- 管理サーバーのトレースを無効にします。
- エラーの記述をテキストファイルに保存します。
- 管理サーバーがインストールされているコンピューターで次のファイルを収集します:$klserver-1093.log、$klserver-1093.log.bak、$klbackup-1093.log、およびイベントログ。
- カスペルスキーカンパニーアカウント 経由でカスペルスキーテクニカルサポートにお問い合わせください。お問い合わせには、収集したファイルと保存したエラーの記述を添付します。
バックアップタスク実行中の一般的なデータベースエラー
バックアップタスクが終了し、次のエラーが出力されることがあります:「Generic DB error: “8985 'Could not locate file 'DATABASE_LOG' for database 'KSCSDB' in sys.database_files.The file either does not exist, or was dropped.{42000};'LastStatement='DBCC SHRINKFILE (DATABASE_LOG);」。
原因
物理と論理のデータベースファイル名が一致していないことが原因でエラーが発生します。Kaspersky Security Center サーバーデータベースをご自身で作成し、論理ファイル名を変更していた場合にこの問題が発生することがあります。
解決方法
論理データベースファイル名を変更して、物理名と一致させます。
バックアップタスク実行中の「Database is corrupted」エラー
バックアップタスクが終了し、次のエラーが出力されることがあります:「Database is corrupted.At least one repository C:\ProgramData\Application Data\KasperskyLab\adminkit\1093\gsyn\klsdata.dat has been corrupted and will not be recovered.Hardware fixing and application reinstallation are required.」。
原因
ディスクキャッシュが有効になっている場合にオペレーティングシステムの誤動作または (停電などによる) 予期しないシステムの再起動が原因でエラーが発生することがあります。これは Kaspersky Security Center のリポジトリの破損につながります。解決方法
- Kaspersky Security Center を アンインストール します。
- Kaspersky Security Center を 再インストール します。
- klbackup ツールを使用して、最新のバックアップコピーを復元します。