Kaspersky Endpoint Security for Linux の基本的なトラブルシューティング手順
更新日: 2024年7月3日
Article ID: 15856
本記事の対象となるアプリケーションとバージョンを表示する
- Kaspersky Endpoint Security 12.1 for Linux (バージョン 12.1.0.1274)
- Kaspersky Endpoint Security 12 for Linux (バージョン 12.0.0.6672)
- Kaspersky Endpoint Security 11.4.0 for Linux (バージョン 11.4.0.1096)
- Kaspersky Endpoint Security 11.3.0 for Linux (バージョン 11.3.0.7441)
- Kaspersky Endpoint Security 11.2.0 for Linux (バージョン 11.2.0.4528)
Kaspersky Endpoint Security for Linux を使用していて何か問題が発生した場合は、カスペルスキーテクニカルサポートに問い合わせる前に、診断を実行してご自身で問題を解決することができます。
Kaspersky Endpoint Security for Linux のトラブルシューティングを行う基本的な手順についてはフローチャートをご覧ください。手順の詳細については、以下をご覧ください。
ステップ 1. Kaspersky Endpoint Security for Linux を停止します
- 次のコマンドを使用して Kaspersky Endpoint Security for Linux を停止します:
sudo systemctl stop kesl
- 問題を再現してみてください。
問題が解決した場合は、ステップ 2 に進みます。引き続き問題が発生している場合、Kaspersky Endpoint Security for Linux が問題の原因ではありません。
ステップ 2. Kaspersky Endpoint Security for Linux を起動します
- 次のコマンドを使用して Kaspersky Endpoint Security for Linux を起動します:
sudo systemctl start kesl
ステップ 3. パフォーマンスに関する問題のトラブルシューティングを実行します
- 問題を発生させているタスクを特定します。それには、File_Threat_Protection タスクと Behavior_Detection タスクを 1 つずつ無効にして、問題が引き続き発生するかどうかを確認します:
sudo kesl-control --stop <taskID>
- <taskID> にはタスク ID を指定します。タスク ID を確認するには、sudo kesl-control --get-task-list コマンドを使用します。
- 診断情報を収集するには、問題を発生させているタスクを再起動します。
sudo kesl-control --start <taskID>
- 問題を再現させ、10 ~ 20 分間 Kaspersky Endpoint Security for Linux のトレース を収集します。
- ステップ 7 に進みます。
ステップ 4. ネットワークの問題のトラブルシューティングを実行します
- 問題を発生させているタスクを特定します。それには、Firewall_Management タスク、Anti_Cryptor タスク、Web_Threat_Protection タスクおよび Network_Threat_Protection タスクを 1 つずつ無効にして、問題が引き続き発生するかどうかを確認します:
sudo kesl-control --stop <taskID>
- <taskID> にはタスク ID を指定します。タスク ID を確認するには、sudo kesl-control --get-task-list コマンドを使用します。
- 診断情報を収集するには、問題を発生させているタスクを再起動します。
sudo kesl-control --start <taskID>
- 次のコマンドを実行して、tcpdump を開始します。
sudo tcpdump tcp port 443 -i lo -i <ネットワークインターフェース> -w /tmp/kesl.tcpdump
- <ネットワークインターフェース> には、使用されているネットワークインターフェースを指定します。ネットワークインターフェースを確認するには、 ifconfig コマンドを使用します。
- 問題を再現させ、Kaspersky Endpoint Security for Linux のトレース を収集します。
- ステップ 7 に進みます。
ステップ 5. Kaspersky Security Center に関するトラブルシューティングを実行します
- Kaspersky Endpoint Security for Linux の トレース を有効にします。
- ネットワークエージェントのトレース を有効にします。
- 詳細レベルを 5 に設定します。
設定するには、echo -n 4 > /etc/opt/kaspersky/klnagent/1103/1.0.0.0/Debug/TraceLevel の行を次の内容に置き換えます:
echo -n 5 > /etc/opt/kaspersky/klnagent/1103/1.0.0.0/Debug/TraceLevel
ステップ 6. その他の問題のトラブルシューティングを実行します
- 問題を再現させ、Kaspersky Endpoint Security for Linux のトレース を収集します。
- ステップ 7 に進みます。
ステップ 7. テクニカルサポートへのお問い合わせ
問題が解決しない場合は、こちら の推奨事項 を参照のうえ、カスペルスキーカンパニーアカウント 経由でカスペルスキーテクニカルサポートへお問い合わせください。
収集した診断情報をすべて添付します。