ウェブコントロール

2023年4月11日

ID 176743

ウェブコントロールでは、ユーザーによる Web リソースへのアクセスが管理されます。これにより、トラフィック量を減少させるとともに、業務に関係のない Web サイトへの就業時間中のアクセスなどを防ぐことができます。ユーザーが Web Control によって制限されている Web サイトを開こうとすると、Kaspersky Endpoint Security はアクセスをブロックするか、警告を表示します(下図を参照)。

Kaspersky Endpoint Security では、HTTP プロトコルと HTTPS プロトコルのトラフィックのみが監視されます。

HTTPS トラフィックをスキャンするには、暗号化された接続のスキャンを有効にする必要があります。

Web サイトへのアクセスの管理方法

ウェブコントロールでは、次の設定を使用して Web サイトへのアクセスを管理できます:

  • Web サイトのカテゴリ:Web サイトは、Kaspersky Security Network クラウドサービス、ヒューリスティック分析、(定義データベースに含まれる)既知の Web サイトのデータベースによってカテゴリ分けされます。例えば、「ソーシャルネットワーク」カテゴリまたはその他のカテゴリのサイトに対してユーザーのアクセスを制限することができます。
  • データ種別:Web サイトのデータへのユーザーのアクセスを制限して、画像を表示できないようにするなどの使い方ができます。Kaspersky Endpoint Security は、ファイルの拡張子ではなくファイル形式に基づいてファイル種別を判定します。

    圧縮ファイル内のファイルはスキャンされません。つまり、たとえば圧縮ファイル内に画像ファイルが含まれていた場合、Kaspersky Endpoint Security はデータ種別を「圧縮ファイル」として識別し、「画像ファイル」とは識別しません。

  • 個別のアドレス:URL を入力したり、マスクを使用して Web アドレスを指定できます。

Web サイトへのアクセスを管理するために、複数の設定を同時に組み合わせて使用できます。たとえば、Web サイトのカテゴリが「Web メール」の場合にのみ「Office のファイル」へのアクセスを制限するような使い方ができます。

Web サイトへのアクセスルール

ウェブコントロールは、アクセスルールを使用して Web サイトへのユーザーアクセスを管理します。Web サイトへのアクセスルールでは、次のような詳細設定を指定できます。

  • ルールを適用するユーザー:

    ブラウザーによるインターネットアクセスを制限するときに、IT 部門以外の社内ユーザーを対象にするような使い方ができます。

  • ルールスケジュール:

    ブラウザーによるインターネットアクセスを制限するときに、対象時間を就業時間中のみに限定するような使い方ができます。

アクセスルールの優先順位:

それぞれのルールには優先順位が割り当てられています。ルールのリスト上の位置が高くなるほど、優先度が高くなります。ある Web サイトが複数のルールの対象に追加されている場合、ウェブコントロールでは、優先順位の最も高いルールに基づいてこの Web サイトへのアクセスを制限します。適用例として、たとえば、Kaspersky Endpoint Security によって企業ポータルが「ソーシャルネットワーク」サイトと判定されているケースを考えます。ソーシャルネットワークカテゴリのサイトへのアクセスは制限しつつ企業ポータルへのアクセスを可能にするには、「ソーシャルネットワーク」カテゴリ用のブロックルールと企業ポータル用の許可ルールの計 2 つのルールを作成します。この場合、企業ポータルへのアクセスルールには、ソーシャルネットワークカテゴリへのアクセルルールよりも高い優先順位を割り当てる必要があります。

ウェブコントロールによって表示されるメッセージ

ウェブコントロールの設定

パラメータ

説明

Web リソースへのアクセスルール

Web リソースアクセスルールのリストです。それぞれのルールには優先順位が割り当てられています。ルールのリスト上の位置が高くなるほど、優先度が高くなります。ある Web サイトが複数のルールの対象に追加されている場合、ウェブコントロールでは、優先順位の最も高いルールに基づいてこの Web サイトへのアクセスを制限します。

既定のルール

既定のルール]は、他のルールの対象範囲に含まれない Web リソースへのアクセスルールです。次の設定方法があります:

  • ルールリスト以外をすべて許可する: 禁止された Web サイトへの拒否リストモードと同様です。
  • ルールリスト以外をすべて拒否する: 許可された Web サイトへの許可リストモードと同様です。

メッセージのテンプレート

  • 警告この入力フィールドには、Web リソースへの不正なアクセスに対し警告のルールが適用される際に表示されるメッセージのテンプレートが含まれています。
  • ブロックに関するメッセージ:入力フィールドには、Web リソースへのアクセスをブロックするルールが適用される際に表示されるメッセージのテンプレートが含まれています。
  • 管理者に送信するメッセージ:この入力フィールドには、ブロックが誤検知だと考えられる場合に LAN 管理者に送信するメッセージのテンプレートが含まれています。

許可対象のページの閲覧を記録する

Kaspersky Endpoint Security は、許可されている Web サイトも含めて、すべての Web サイトへのアクセスに関するデータをログに記録します。Kaspersky Endpoint Security は、Kaspersky Security Center、Kaspersky Endpoint Security のローカルログ、Windows イベントログのそれぞれに、イベント情報を送信できます。ユーザーが行うインターネット上での活動を監視するには、イベントの保存に関する設定を指定する必要があります。

ユーザーが行うインターネット上での活動を監視すると、HTTPS トラフィックの復号のためにより多くのコンピューターリソースを消費する可能性があります。

参照:製品のローカルインターフェイスを使用した管理

ウェブコントロールの有効化と無効化

Web リソースアクセスルールを使用した処理

以前のバージョンの製品から Web リソースのアクセスルールの移行

Web リソースアドレスのリストのエクスポート / インポート

ユーザーが行っているインターネット活動の監視

Web リソースアドレスマスクの編集

ウェブコントロールメッセージのテンプレートの編集

この記事はお役に立ちましたか?
改善できる点がありましたらお聞かせください。
フィードバックをいただき、ありがとうございました。改善に向けて取り組んでまいります。
フィードバックをいただき、ありがとうございました。改善に向けて取り組んでまいります。