Kaspersky Endpoint Security for Windows がインストールされたデバイス上のサードパーティ製ソフトウェアの問題を診断して修正する方法
更新日: 2024年8月7日
Article ID: 16087
本記事の対象となるアプリケーションとバージョンを表示する
- Kaspersky Endpoint Security 12 for Windows(全バージョン)
- Kaspersky Endpoint Security 11.11 for Windows(バージョン 11.11.0.452)
- Kaspersky Endpoint Security 11.10 for Windows(バージョン 11.10.0.399)
- Kaspersky Endpoint Security 11.9 for Windows(バージョン 11.9.0.351)
- Kaspersky Endpoint Security 11.8 for Windows(バージョン 11.8.0.384)
問題
Kaspersky Endpoint Security for Windows がインストールされたデバイスで、サードパーティ製ソフトウェアの問題が発生する可能性があります。
この記事は、問題の原因を特定し、可能な解決策を提案するのに役立ちます。Kaspersky Endpoint Security for Windows の保護コンポーネントおよび制御コンポーネントの追加の設定が必要になる場合があります。保護によってトリガーされたサードパーティ製ソフトウェアの動作の妥当性を確認するには、サードパーティのテクニカルサポートにお問い合わせください。
詳細については以下をご覧ください。
解決方法
ステップ 1. Kaspersky Endpoint Security for Windows に関連しない原因を除外する
- デバイスのハードウェアに問題がないことを確認します。
- デバイスのコンポーネントが機能している。
- ハードドライブの整合性が維持されている。
- RAM に問題がない。
- オペレーティングシステムに問題の可能性がないか確認します。
- サードパーティ製ソフトウェアのファイル、設定、データベースが保存されているハードドライブに十分な空き容量があることを確認してください。
ドライブに空きがない場合は、ディスクの空き容量を増やし、デバイスを再起動してください。 - 適用可能な更新プログラムをすべてインストールし、オペレーティングシステムを再起動します。
- アップグレード後にオペレーティングシステムを再起動する必要がある場合や、オペレーティングシステムを長時間実行していてまだ再起動していない場合は、システムを再起動します。
- サードパーティ製ソフトウェアのファイル、設定、データベースが保存されているハードドライブに十分な空き容量があることを確認してください。
- 問題が発生しているアプリケーションを最新バージョンにアップグレードします。最新バージョンには、互換性の競合などの既知の問題に対する改善と解決策が含まれています。
- コンピューターに Kaspersky Endpoint Security for Windows がインストールされている場合にのみ問題が発生することを確認します。これを行うには、 Kaspersky Endpoint Security for Windows を削除し、オペレーティングシステムを再起動します。Kaspersky Endpoint Security for Windows を削除した後も問題が解決しない場合、 Kaspersky Endpoint Security for Windows が原因ではありません。サードパーティ製ソフトウェアのテクニカルサポートにお問い合わせください。
Kaspersky Endpoint Security for Windows を削除するときに問題が発生した場合は、次の 手順 に従ってください。
- クライアントコンポーネントで問題が発生する場合は、サードパーティ製アプリケーションまたはハードウェアのサーバーコンポーネントがインストールされているデバイスで、すべてのトラブルシューティング手順を繰り返します。
リストにあるすべての手順を実行しても問題が解決しない場合は、以下の手順に従ってください。問題のあるアプリケーションのクライアントデバイスとサーバーデバイスで手順を実行します。
ステップ 2. Kaspersky Endpoint Security for Windows を設定してパフォーマンスを最適にする
- 最新バージョン の Kaspersky Endpoint Security for Windows を、利用可能な 累積修正プログラム と共にインストールします。新しいバージョンで問題が発生しない場合は、すべてのデバイスにこの最新バージョンをインストールするか、現在のバージョン用の累積修正プログラムをインストールします。
- アンチウイルス定義データベース をアップデートします。最新バージョンには、既知の 誤検知 に対する修正が含まれています。
- Kaspersky Security Network を有効にすると、 Kaspersky Endpoint Security for Windows がファイルのレピュテーションをより正確に判断し、誤検知 のリスクを低減できるようになります。
- Kaspersky Endpoint Security for Windows(バージョン 12.6 以降)で使用可能な定義済みの スキャンの除外 と 信頼できるアプリケーションのリストを使用します。
ステップ 3. Kaspersky Endpoint Security for Windows で検知されたイベントを確認する
Kaspersky Endpoint Security for Windows によって生成されたすべてのイベントが KSC 側に記録されるわけではないため、ローカルの Kaspersky Endpoint Security for Windows インターフェイスでイベントを調査することを推奨します。
- 最新バージョンの Kaspersky Endpoint Security for Windows でアンチウイルス定義データベースをアップデートし、 Kaspersky Security Network を有効にした後で、問題を再現します。
- 問題のあるデバイスで Kaspersky Endpoint Security for Windows の レポート を開き、緊急レベルが重大および警告のイベントを確認します。
- Kaspersky Endpoint Security for Windows がサードパーティ製アプリケーションで悪意のあるオブジェクトを検知した場合は、このイベントに関する情報と バックアップストレージ の内容を調べます。
検知 解決方法 ウイルスではない 攻撃者がコンピューターや個人データに損害を与えるために使用する可能性のある 正当なソフトウェアを検知 するように Kaspersky Endpoint Security for Windows が設定されている場合、このメッセージが表示されることがあります。インフラストラクチャ内でこのような脅威を検知する必要があり、オプションを無効にできない場合は、スキャンの除外 を設定します。除外のプロパティで、Kaspersky Virus Encyclopedia の分類 (英語) に従ってオブジェクトの名前を指定します。 その他の検知 診断情報 を収集し、 カスペルスキーテクニカルサポートにお問い合わせください。 - Kaspersky Endpoint Security for Windows のコンポーネントがサードパーティ製ソフトウェアまたはハードウェアをブロックしている場合、そのコンポーネントを特定して設定します。
コンポーネント イベント 解決方法 アダプティブアノマリーコントロール プロセスの処理がブロックされました 一連のルール のアップデートをチェックして確認します。 Web コントロール アクセスが拒否されました サードパーティ製ソフトウェアのドキュメントに記載された全アドレスのリストを特定し、許可ルール を作成します。 ウェブ脅威対策 接続がブロックされました。転送されたデータの形式では、脅威をスキャンできません。このリソースを信頼する場合は、スキャンの除外に追加します。 HTTP/TLS プロトコルを介してデータを交換する際の RFC 標準違反を診断したり、コンポーネントの操作に対する 除外 を作成したりするには、サードパーティ製ソフトウェアまたはハードウェアの開発元に問い合わせてください。 ネットワーク脅威対策 ネットワーク攻撃が検知されました PortScan および Flood イベントが検知された場合、次の 手順 に従ってください。それ以外の場合は、 カスペルスキーのサポートサイトで関連記事を検索してください。サードパーティ製アプリケーションが正常に動作していると思われる場合は、クライアントアドレスを 除外リスト に追加できます。 ファイアウォール ネットワーク動作がブロックされました サードパーティ製アプリケーションによって使用されるサブネットのアドレスの 許可ルール を作成します。
- Kaspersky Endpoint Security for Windows がサードパーティ製アプリケーションで悪意のあるオブジェクトを検知した場合は、このイベントに関する情報と バックアップストレージ の内容を調べます。
ステップ 4. 実行可能ファイルの信頼グループを確認する
ホスト侵入防止コンポーネントは、アプリケーションの実行可能ファイルを 信頼グループ の 1 つに配置します。アプリケーションが制限付きのグループに配置されると、 Kaspersky Endpoint Security for Windows により、このアプリケーションの一部のアクションまたは機能がブロックされることがあります。
- 周辺機器へのアクセス(例:Web 会議用アプリケーションの場合、音声と動画 へのアクセス) 。
- 暗号化を使用したデータ保護。
- レポートなどのファイルの作成または保存。
問題を修正するには、以下の手順を実行します。
- アプリケーション動作モニター を開いて、アプリケーションがどのグループに配置されているかを確認します。
- この ガイド を使用して、信頼するアプリケーションに必要な最小限のアクセス権限を追加します。
解決しない場合
問題が解決しない場合は、診断データ を収集し、カスペルスキーカンパニーアカウント 経由でカスペルスキーテクニカルサポートへお問い合わせください。お問い合わせには、次の内容を記載してください:
- Kaspersky Endpoint Security for Windows の削除が、問題の原因と症状にどのような影響を与えるのか。
- この記事に記載された推奨事項の中で使用したもの。
- Kaspersky Endpoint Security for Windows のどのコンポーネントが問題の原因であるか(診断結果 を記述してください)。