Kaspersky Security Center のリポジトリへのアップデートをダウンロードする際に生じる可能性のある主な問題を解決する方法
更新日: 2024年3月13日
Article ID: 15633
本記事の対象となるアプリケーションとバージョンを表示する
- Kaspersky Security Center 14.2(バージョン 14.2.0.26967)
- Kaspersky Security Center 14(バージョン 14.0.0.10902)
- Kaspersky Security Center 13.2(バージョン 13.2.0.1511)
- Kaspersky Security Center 13.1(バージョン 13.1.0.8324)
- Kaspersky Security Center 13(バージョン 13.0.0.11247)
問題
Kaspersky Security Center のリポジトリへのアップデートをダウンロードする際、以下の問題が発生する可能性があります:
- アップデートタスクが開始されない。
- アップデートタスクの完了に長時間かかる、または失敗する。
- アップデートタスクのログにエラーイベントが記録される、またはタスクが失敗する。エラーメッセージの例:
- 「一部の機能をアップデートできませんでした。アップデート元に機能のアップデートが 1 つ以上不足している可能性があります。」
- 「定義データベースのアップデートに必要なファイルがアップデート元にありません。」
- 「適用可能なアップデートがありません。」
- 「コンポーネントを再変換できませんでした。'<コンポーネント>'」
- 「ファイル署名を確認できませんでした。'<URL>'」
- 「アップデート元へ接続できませんでした。'<URL>'」
- 「アップデートタスクが完了しました。ファイルのダウンロードでエラーが発生しました。」
- 「ダウンロードがタイムアウトしました。」
[管理サーバーのリポジトリへのアップデートのダウンロード]タスクが正常に完了しているのにもかかわらず、エンドポイントへのアップデートに問題が生じる場合は、こちらの 記事 の推奨事項に従ってください。
解決方法
Kaspersky Security Center のインフラストラクチャが以下の要件と推奨事項を満たしているかを確認します。
管理サーバーとデータベースサーバーがシステム要件を満たしているか確認します
以下を確認します:
- ハードウェアとソフトウェアが、インストールされている Kaspersky Security Center のバージョンの システム要件を満たしている。
- データベースサーバーに、正常に動作するのに必要な 十分なディスク容量がある。
- データベースサーバーに推奨される設定が適用されている:
ネットワーク設定および資格情報が正しいことを確認します
以下を実行します:
- 管理サーバーを外部サービスへ接続するための ネットワーク設定 が正しいことを確認します。これは、プロキシサーバーのログか、インターネットへのアクセスを提供しているネットワーク機器を調べることで確認できます。
- 管理サーバーがプロキシサーバーを介してアップデートをダウンロードする場合は、プロキシサーバーの資格情報 が正しいことを確認します。
これは、これらの資格情報を使用してプロキシサーバーにログインすることで確認できます。 - インフラストラクチャが、サードパーティ製のセキュリティソリューションの中で、ディープパケットインスペクション(DPI)またはトラフィックの復号化と分析の技術(SSL インスペクションアプリケーション)を使用している場合は、管理サーバーとプロキシサーバー間の暗号化された接続のスキャンが無効になっていることを確認します。
暗号化された接続のスキャンが有効になっていると、アップデートのダウンロードは次のエラーメッセージで終了します:「HTTPS 接続を確立できませんでした:TLS エラー (54)。‘/’」この問題を修正するには、HTTPS を HTTP に置き換えて プロキシサーバーに生じる問題を回避します。
アップデートタスクの設定と、アップデート元となるローカルフォルダーまたはネットワークフォルダーを確認します
以下を実行します:
- ステップ 4 の「アップデート元」セクションの 必要条件 を満たしていることを確認してください。
- アップデート元が、他の管理サーバーの KLSHARE 共有フォルダーでないことを確認します。
追加の共有フォルダーを介してアップデートを設定します。アップデートを事前にコピーするには、アップデートタスク の設定の[ダウンロード済みのアップデートを追加のフォルダーにコピー]チェックボックスをオンにします。 - アップデート元の共有ネットワークフォルダーに接続するための資格情報が、タスク設定で正しく設定されていることを確認します。
ドメインユーザーアカウントが使用されている場合は、ドメイン名を入力します。たとえば、company.local が会社ドメインの場合、company.local\User はドメイン名です。 - アカウントに、アップデート元の共有ネットワークフォルダーに対する読み取りアクセス権があることを確認します。
アクセス権を確認するには、このアカウントの共有ネットワークフォルダーに移動し、任意のファイルをメモ帳で開きます。 - アップデート元の共有ネットワークフォルダーの設定でアカウントに十分な NTFS アクセス権があることを確認してください。
NTFS アクセス権が十分でない場合、「アップデートタスクが完了しました。ファイルのダウンロードでエラーが発生しました。」のエラーがタスクログに表示されます。 - Z:\KAVUpdate などのローカルディスクとして接続されているネットワークディスクが、アップデートフォルダーとして使用されていないことを確認します。
Kaspersky Security Center のコンポーネントが最新であることを確認します
以下を実行します:
- こちらのガイド を使用して、アプリケーション管理プラグインのバージョンを確認します。プラグインのバージョンがサポートされていない、またはプラグインが使用されていない場合は、そのプラグインを 削除します。
- 使う予定のない アプリケーションのインストールパッケージを削除 します。
- サポートされているアプリケーションバージョン が管理対象デバイス(ネットワークエージェントがインストールされているデバイスを含む)にインストールされていることを、管理コンソールの[未割り当てデバイス]セクションで確認します。
- サポートされているバージョンの Kaspersky Security Center を使用していることを確認します。Kaspersky Security Center はサポートされている最新バージョンにアップデートすることを推奨します。
- 階層内のすべての管理サーバーが同じバージョンであること、またはネットワークフォルダーを定義データベースのコピーでアップデートする管理サーバーがプライマリサーバーと同じバージョンであることを確認します。
- 管理サーバーにセカンダリ管理サーバーがある場合は、リストに挙げたコンポーネントがそれらすべてのサーバーで最新であることを確認します。
定義データベースのアップデートのダウンロードに Kaspersky Update Utility を使用している場合
- タスク設定で、[旧スキームを使用してアップデートをダウンロード]チェックボックスをオンにします。
- 管理サーバーのアップデートリポジトリをクリアします。
- Kaspersky Update Utility を使用する場合の その他の推奨事項 を参照します。
その他の推奨事項
- [管理サーバーのリポジトリへのアップデートのダウンロード]タスク で、アップデート元の優先度とパラメータが正しく設定されていることを確認します。
- [管理サーバーのリポジトリへのアップデートのダウンロード]タスクを削除してから、正しい設定で再度作成してみてください。こちらの手順 を参照してください。
- 現在のサーバーと、プライマリ管理サーバー(もしプライマリ管理サーバーが定義データベースのアップデート元として指定されている場合)のアップデートリポジトリをクリア します。
解決しない場合
- 使用しているサーバーが 1 台の場合は、管理サーバーで 診断データ を収集します。
管理サーバーに階層が存在する場合: - カスペルスキーカンパニーアカウント 経由でカスペルスキーテクニカルサポートにお問い合わせください。収集した診断データをリクエストに添付し、また、この記事のどのステップを実行しようとしたかも明記してください。
診断データを収集する方法
- 管理サーバーのネットワークエージェントに対して、レベル 4 のトレースを有効 にします。
- 可能であれば画面録画を有効にします。可能でない場合は、行った操作とエラーのスクリーンショットを撮ります。
- [管理サーバーのリポジトリへのアップデートのダウンロード]を実行し、完了するのを待ちます。
- 画面録画を有効にしていた場合は無効にします。
- トレースを無効にします。
- [管理サーバーのリポジトリへのアップデートのダウンロード]タスクの結果から イベントをエクスポート します。
- [管理サーバーのリポジトリへのアップデートのダウンロード]タスクを .klt ファイルにエクスポートします。エクスポートは、タスクを右クリックし[すべてのタスク]→[エクスポート]の順に選択します。
- カスペルスキー製品バージョンレポートのテンプレートを使用して[管理対象デバイス]グループのレポートを作成し、1 つのファイルに保存します。
- Windows イベントログを含めるオプションを有効にして、GetSystemInfo レポート を収集します。
- Kaspersky Update Utility の作業フォルダーから updater.ini 設定情報ファイルをコピーして、管理サーバーのアップデートリポジトリを準備します。