トレースログの有効化、設定、無効化。KAVSHELL TRACE
KAVSHELL TRACE
コマンドを使用すると、Kaspersky Embedded Systems Security for Windows のすべてのサブシステムのトレースログの有効化と無効化、およびログの詳細レベルの設定を行うことができます。
Kaspersky Embedded Systems Security for Windows では、暗号化されていない形式でトレースファイルとダンプファイルに情報を書き込みます。
KAVSHELL TRACE コマンドの構文
KAVSHELL TRACE </ON /F:<
トレースファイルのあるフォルダーへのパス
> [/S:<
ログファイルの最大サイズ(メガバイト単位)
>] [/LVL: debug|info|warning|error|critical] [/r: <
ローテーション用のトレースファイルの最大数
>] | /OFF>
トレースログが有効化されている場合に設定を変更するには、/ON オプションを使用して KAVSHELL TRACE
コマンドを入力し、/S パラメータと /LVL パラメータを使用してトレースログの設定を指定します(次の表を参照)。
KAVSHELL TRACE コマンドのキー
ライセンス | 説明 |
---|---|
| トレースログの有効化。 |
| このパラメータで、トレースログファイルを保存するフォルダーの絶対パスを指定します(必須)。 存在しないフォルダーのパスを指定すると、トレースログは作成されません。他の保護対象デバイスのネットワークドライブ上のフォルダーへのパスは指定できません。 パラメータによって指定されたパスに空白文字が含まれる場合は、引用符で囲む必要があります(例:/F:"C:\Trace Folder")。 トレースログファイルのパスを指定する時にシステム環境変数を使用できます。ユーザー環境変数は使用できません。 |
| このキーで、単一のトレースログファイルの最大サイズを設定します。ログファイルが最大サイズに達するとすぐに、Kaspersky Embedded Systems Security for Windows によって情報は新しいファイルに記録され、前のログファイルは保存されます。 このパラメータの値を指定しない場合、1 つのログファイルの最大サイズは 50 MB です。 |
| このパラメータで、すべてのイベントがログに記録される最大(すべてのデバッグ情報)から緊急イベントのみ記録される最小(緊急イベント)まで、ログの詳細レベルを設定します。 このパラメータを指定しない場合、詳細レベル「すべてのデバッグ情報」に含まれるすべてのイベントがトレースログに記録されます。 |
| このオプションにより、トレースファイルのローテーションが有効になります。トレースファイルのローテーションが有効で、< 使用可能な値:1 ~ 999。値が指定されていない場合、トレースファイルのローテーションは有効にならず、エラーが返されます。 |
/OFF | このオプションで、トレースログを無効にします。 |
KAVSHELL TRACE コマンドの例
詳細レベル「すべてのデバッグ情報」を使用してログの最大サイズ 200 MB でトレースログを有効にし、ログファイルを「C:\Trace Folder」フォルダーに保存するには、次のコマンドを実行します:
KAVSHELL TRACE /ON /F:"C:\Trace Folder" /S:200
詳細レベル「注意が必要なイベント」を使用してトレースログを有効にし、ログファイルを「C:\Trace Folder」フォルダーに保存するには、次のコマンドを実行します:
KAVSHELL TRACE /ON /F:"C:\Trace Folder" /LVL:warning
注意が必要なイベントの詳細レベルを使用してトレースログを有効にし、ログファイルをフォルダー「C:\Trace Folder」に保存し、トレースファイルの最大数 50 に達した後にトレースファイルのローテーションを有効にするには、次のコマンドを実行します:
KAVSHELL TRACE /ON /F:"C:\Trace Folder" /LVL:warning /r:50
トレースログを無効にするには、次のコマンドを実行します:
KAVSHELL TRACE /OFF