RESTORE:隔離からのファイルの復元
隔離から元のフォルダーにファイルを復元できます。隔離はコンピューター上にある特別なローカル保管領域です。ユーザーがコンピューターに対して危険だと判断したファイルを隔離することができます。隔離されたファイルは暗号化された状態で保管され、端末のセキュリティに影響はありません。Kaspersky Endpoint Security は、Detection and Response ソリューション (EDR Optimum、EDR Expert、KATA (EDR)、Kaspersky Sandbox) と連携する際にのみ隔離を使用します。その他のケースにおいては、Kaspersky Endpoint Security は関連するファイルをバックアップに保管します。ソリューションの一部として隔離を管理するには、Kaspersky Sandbox のヘルプ、Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum のヘルプ、および Kaspersky Endpoint Detection and Response Expert のヘルプ、Kaspersky Anti Targeted Attack Platform のヘルプを参照してください。
このコマンドを実行するには、パスワードによる保護を有効にする必要があります。ユーザーには「バックアップから復元」操作を実行する権限が付与されている必要があります。
オブジェクトはシステムアカウント(SYSTEM)で隔離されます。
隔離からのファイルの復元には次の注意事項があります:
- 復元先のフォルダーが削除されていたり、ユーザーにそのフォルダーへのアクセス権がない場合、ファイルはフォルダー「
%DataRoot%\QB\Restored
」に保存されます。その後、ファイルを手動で移動先のフォルダーに移動する必要があります。 - 本製品は復元されるファイルの名前の大文字小文字を区別します。ファイル名を入力する際に条件を満たしていない場合、ファイルは復元されません。
- 復元先のフォルダーに同じ名前のファイルがある場合は、ファイルの復元がキャンセルされます。
- KATA (EDR) ソリューションを使用している場合は、ファイルの復元後にファイルのコピーが保存されます。隔離の中身は手動で空にすることができます。EDR Optimum and EDR Expert ソリューションでは、復元後にファイルは削除されます。
コマンド構文
avp.com RESTORE [/REPLACE] <ファイル名> /login=<ユーザー名> /password=<パスワード>
詳細設定 |
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| 復元先に同じファイル名のファイルがある場合に、これを上書きします。 |
| 復元するファイルの名前。 |
認証 |
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| パスワードによる保護の権限に必要なユーザーアカウントの認証情報。 |
例:
|
コマンド戻り値:
-1
:コンピューターにインストールされているバージョンの製品ではコマンドがサポートされていません。0
:コマンドが正常に実行されました。1
:必要な引数がコマンドに渡されていません。2
:一般的なエラーが発生しました。4
:構文エラーがあります。