シナリオ:Kaspersky Security Center Cloud コンソールから Kaspersky Security Center への逆移行
Kaspersky Security Center Cloud コンソールから Kaspersky Security Center 管理サーバーに管理対象デバイスを移行する必要がある場合があります。たとえば、この処理を使用して Kaspersky Security Center Cloud コンソールへの移行をロールバックできます。
必須条件
開始する前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください:
- Kaspersky Security Center Cloud コンソールが利用可能で、管理対象デバイスが接続されている。
- Kaspersky Security Center 14.2 以降の管理サーバーが使用可能で、バージョン 13 以降のネットワークエージェントのインストールパッケージが存在します。
逆移行の手順
逆移行は次の手順で構成されます:
- オンプレミスの Kaspersky Security Center 管理サーバーでのネットワークエージェントのスタンドアロンインストールパッケージの作成
オンプレミスで実行されている Kaspersky Security Center 管理サーバーで、ネットワークエージェントのスタンドアロンインストールパッケージを作成します。
作成処理中、[未割り当てデバイスをこのグループへ移動]を選択してインストール後にネットワークエージェントを移動する管理グループを指定できます。管理グループを指定した場合、このスタンドアロンインストールパッケージにインストールされているすべてのネットワークエージェントをターゲットの管理グループに移動する自動移動ルールが作成されます。
正確な逆移行のためには、Kaspersky Security Center Cloud コンソールで使用されているバージョン以降のネットワークエージェントを選択する必要があります。
- Kaspersky Security Center Cloud コンソールでのカスタムインストールパッケージの作成
オンプレミスで実行されている Kaspersky Security Center 管理サーバーから作成して保存したスタンドアロンインストールパッケージに基づいて、Kaspersky Security Center Cloud コンソールでカスタムインストールパッケージを作成します。
サイレントモードのパッケージのインストールを有効にするには、[実行ファイルのコマンドライン]で
-s
キーを指定します。 - リモートインストールタスクの作成
Kaspersky Security Center Cloud コンソールで、作成したカスタムインストールパッケージを使用してリモートインストールタスクを作成します。
- リモートインストールタスクの実行
作成したリモートインストールタスクを開始します。タスクによって、指定した管理グループ内のすべてのネットワークエージェントの再インストールが開始されます。また、接続アドレスとその他の接続設定の変更により、オンプレミスで実行されている Kaspersky Security Center 管理サーバーで管理されているネットワークエージェントが切り替えられます。
スタンドアロンインストールパッケージの作成中にターゲットの管理グループを指定しなかった場合、すべてのデバイスが[未割り当てデバイス]グループに移動されます。
結果
移行の完了後に、移行が成功したことを確認できます:
- 以前は Kaspersky Security Center Cloud コンソールで管理されていた、リモートインストールタスクの範囲内のすべてのデバイスが、オンプレミスで実行されている Kaspersky Security Center 管理サーバーで管理されます。
- デバイスが、インストールパッケージの設定で指定されいる管理グループに自動的に移動されます。
すべての対象デバイスの接続設定が変更されて対象デバイスがなくなるため、Kaspersky Security Center Cloud コンソールのリモートインストールタスクは完了できません。移行範囲に含まれるすべてのデバイスの管理対象デバイスリストの[可視]列に、エラーアイコン()が表示されたことを確認してから、手動でタスクを停止する必要があります。