シナリオ:Kaspersky Security Center から Kaspersky Endpoint Security Cloud への自動的な移行
2024年8月16日
ID 224325
このセクションでは、スクリプトを使用してユーザーのデバイスを Kaspersky Security Center から Kaspersky Endpoint Security Cloud に移行する方法を説明します。
Windows デバイスのみを自動的に移行できます。
移行手順を開始する前に、Kaspersky Endpoint Security for Windows およびネットワークエージェントポリシー内にアンインストールからの保護用のパスワードがないことを確認してください。
移行時に、アンインストールからの保護が有効になっている場合は無効にします。デバイスが Kaspersky Endpoint Security Cloud に接続されると、Kaspersky Endpoint Security Cloud コンソールでこのパスワード保護を再度有効に設定できます。
または、動画の手順を参照し、移行スクリプトを使用することも可能です。この動画には、Kaspersky Endpoint Security Cloud でサポートされているすべての言語の字幕が含まれています。
Kaspersky Endpoint Security Cloud を移行するには:
- Kaspersky Security Center サーバーで、フォルダーを作成します。
- Kaspersky Endpoint Security Cloud ワークスペースへ移動します。
ワークスペースがまだない場合は、作成します。
- [配布パッケージ]セクションへ移動します。
- Kaspersky Endpoint Security for Windows の配布パッケージを、作成したフォルダーにダウンロードします。
- 任意のテキストエディタで、移行スクリプトのファイルを作成します:
- 作成したフォルダーにスクリプトのテキストファイルを保存します(拡張子は ps1)。
- PowerShell を起動し、作成したスクリプトをそこにドラッグアンドドロップします。
このスクリプトは、次の Kaspersky Security Center タスクを自動的に作成します:
- Kaspersky Security Center がインストールされたデバイスを除く、管理対象デバイスグループ内の全デバイスからの Kaspersky Endpoint Security for Windows のアンインストール。
- Kaspersky Endpoint Security Cloud へのデバイスの接続後、それらのデバイスへの Kaspersky Endpoint Security for Windows の再インストール。
- スクリプト内の指示に従います。
- 移行するデバイスがドメイン内にあるかどうかを指定します(
Are the devices for migration in the domain? Y/N
):- 移行するデバイスがドメインにない場合は、
N
と入力して Enter キーを押します。Kaspersky Security Center のインストール管理者の資格情報の入力、Kaspersky Endpoint Security Cloud インストールパッケージへのパスの指定、再起動を強制的に実行するかどうかの選択が要求されます(
Force Restart? Y/N
)。 - 移行するデバイスがドメイン内にある場合は、
Y
と入力して、 Enter キーを押します。Kaspersky Security Center のインストール管理者の資格情報の入力、Kaspersky Endpoint Security Cloud インストールパッケージへのパスの指定、デバイスのローカル管理者の資格情報の指定、再起動を強制的に実行するかどうかの選択が要求されます(
Force Restart? Y/N
)。
Kaspersky Endpoint Security Cloud インストールパッケージへのパスを指定する場合、PowerShell ウィンドウにドラッグアンドドロップするか、パスを手動で指定できます(ただし、*.exe 拡張子を忘れずに追加してください)。
Kaspersky Security Center のユーザーロールの詳細は、Kaspersky Security Center のヘルプを参照してください。
- 移行するデバイスがドメインにない場合は、
- デバイスを強制的に再起動する必要があるかどうかを指定します(
Force Restart? Y/N
):- 再起動を強制的に実行する必要がある場合は、
Y
と入力して Enter キーを押し、再起動の遅延を分単位で指定して、移行をすぐに開始するかどうかを選択します(Do you want to start migration now? Y/N
)。 - 再起動を強制的に実行する必要がない場合は、
N
と入力して Enter キーを押します。この場合、Kaspersky Security Center からアンインストールタスクと再インストールタスクの両方を手動で実行する必要があります。
- 再起動を強制的に実行する必要がある場合は、
- 移行をすぐに開始する必要があるかどうかを指定します(
Do you want to start migration now? Y/N
):- アンインストールタスクを自動的に実行する場合は、
Y
と入力して Enter キーを押します。Kaspersky Security Center から、再インストールタスクのみを手動で実行する必要があります。 - Kaspersky Security Center から手動でアンインストールと再インストールの両方のタスクを実行する場合は、
N
と入力して Enter キーを押します。
- アンインストールタスクを自動的に実行する場合は、
- 移行するデバイスがドメイン内にあるかどうかを指定します(
- Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
- コンソールツリーで、[タスク]フォルダーを開きます。
- スクリプトの実行中に定義した設定に従ってアンインストールタスクが自動的に開始されなかった場合は、 KSC から KES Cloud への移行 – アンインストールタスクを実行します。
- デバイスの強制的な再起動を設定した場合は、デバイスが正常に再起動したことを確認してください。
再起動は、インストールタスクの正常な完了に必要です。再起動の正常な完了は、アンインストールタスクの実行統計(完全に完了するまで待機してください)と、[管理対象デバイス]セクションの全デバイスのネットワークエージェントのインストールステータスが[いいえ]であることから判断できます。
それ以外の場合は、デバイスを手動で再起動します。
- ユーザーのデバイスがドメインにない場合は、インストールタスクを開き、デバイスのローカル管理者アカウントを指定します。
- KSC から KES Cloud への移行 – KES Cloud のインストールを実行します。
インストールタスクが正常に完了すると、Windows を実行しているユーザーデバイスが Kaspersky Endpoint Security Cloud に接続されます(接続には最大 15 分かかる場合があります)。既定のセキュリティプロファイル(カスペルスキーのエキスパートによる構成)が、各デバイスへ自動的に適用されます。