個別のコンピューター上での Kaspersky CyberTrace サービスとフィードユーティリティのインストール(DMZ シナリオ)

2024年4月11日

ID 268325

次の手順では、Kaspersky CyberTrace サービスを 1 台のコンピューター(このセクションでは以降「ローカル」と表記)に、フィードユーティリティを他のコンピューター(このセクションでは以降「DMZ」と表記)にインストールするために、DMZ とローカルホストを設定する方法について説明します。

DMZ ホストの設定

DMZ ホストを設定する場合は、次の操作を実行します。

  1. 隔離された環境で CyberTrace にロードされる予定のフィードを簡単に設定するために、DMZ に CyberTrace をインストールします。
  2. 初期セットアップウィザード初期セットアップウィザード]で、必要な SIEM 設定(名前、接続、詳細)を指定します。

    これらの設定は、ローカルホストで使用されます。

    また、使用する予定のカスペルスキーのフィードを設定するために、PEM 形式の証明書を追加します。Community Edition では、すべてのサポートされているフィードタイプを設定できるので、Kaspersky CyberTrace ライセンスを DMZ ホストに追加する必要はありません。ローカルホストには、ライセンスを追加する必要があります。

  3. 初期セットアップウィザード]で設定を指定した後に、必要に応じて[SettingsFeeds]ページでフィードを追加するか、設定を加えます。

    CyberTrace でフィードの更新を 1 回以上実行し、フィードの設定が正しいことを確認します。

  4. SettingsService]ページで[Export configuration files]をクリックして、CyberTrace から設定をエクスポートします。

    カスタムフィードが以前に Kaspersky CyberTrace で設定されていた場合は、後で使用できるように httpsrv/etc/custom_feed_list.conf ファイルも保存します。

  5. ディレクトリ %service_dir%\dmz をディレクトリ %service_dir% 以外の場所(ディレクトリ /opt または /usr/local/etc など)にコピーします。

    以降、このディレクトリのパスを %dmz_fu% と表記します。

  6. CyberTrace を削除します。

    新しいフィードを追加する必要がある場合は、CyberTrace を DMZ ホストに再度インストールします。

  7. エクスポートされたファイル kl_feed_util.conf (ステップ 4 を参照)から %dmz_fu%/kl_feed_util.conf に [Settings]→[Feeds]および[Settings]→[ProxySettings]セクションを移動します(セクションがターゲットの設定情報ファイルにある場合は、このセクションを置き換えます)。

    CyberTrace からエクスポートされたファイル kl_feed_util.confkl_feed_service.conf のインスタンスを削除しないでください。これらのファイルは、ローカルホストで使用されます。

  8. ファイル %dmz_fu%/kl_feed_util.conf の [Settings]→[EULA]タグで[accepted]を指定します。
  9. ファイル %dmz_fu%/kl_feed_util.conf の [Settings/WorkDir]で <WorkDir>tmp_download</WorkDir> を指定します。
  10. クローンタスクのリストに %dmz_fu%/cron_dmz.sh を追加します。

    cron_dmz.sh スクリプトは、DMZ ホストでフィードのダウンロードを有効にします。

    たとえば、cron の設定情報ファイルで次の行を指定します:

    */30 * * * * %dmz_fu%/cron_dmz.sh

    上の例では、cron_dmz.sh スクリプトは 30 分に 1 回実行されます。スクリプトを実行するように、ユーザー独自のスケジュールを設定できます。

    cron ユーザーが %dmz_fu%/cron_dmz.sh ファイルを実行するアクセス権を持っていることを確認してください。

ローカルホストの設定

ローカルホストを設定するには、次の操作を実行します:

  1. RSync ユーティリティを使用して、DMZ ホストがローカルホストからアクセスできるかどうかを確認します(このためには、「フィードが格納されたディレクトリの同期」セクションのステップを実行します)。
  2. ローカルホストで、前に DMZ にインストールした CyberTrace と同じバージョンの CyberTrace をインストールします。
  3. インストール後に systemctl stop cybertrace.service コマンドを実行して CyberTrace を停止します。
  4. %service_dir%/bin/.need_run_wizard ファイルを削除します。

    この動作により、設定が DMZ ホストで以前に完了しているので、最初の設定ウィザードが無効になります。

  5. ファイル %service_dir%/etc/kl_feed_util.conf および %service_dir%/etc/kl_feed_service.conf を「DMZ ホストの設定」セクションのステップ 4 で取得したファイルと置き換えます。

    カスタムフィードが以前に Kaspersky CyberTrace で設定されていた場合は、httpsrv/etc/custom_feed_list.conf ファイルの置換または追加(ファイルが存在しなかった場合)を行います。

  6. %service_dir%/etc/kl_feed_util.conf ファイルを開き、次のパラメータを指定します:
    • <NotifyKTFS path="../bin">true</NotifyKTFS>
    • <WorkDir>output</WorkDir>
    • <FeedsDir>../feeds/download</FeedsDir>
  7. ファイル %service_dir%/etc/kl_feed_service.conf で次の内容を設定します:
    • 以下で設定を指定します:
      • Configuration]→[InputSettings]→[ConnectionString
      • Configuration]→[GUISettings]→[HTTPServer]→「ConnectionString
      • Configuration]→[GUISettings]→[HTTPServer]→「ResourcesIP
    • update_frequency 属性を 0 に設定します。

      DMZ ホストにロードされているフィードファイルは CyberTrace ではなく CRON によって定期的に同期されるので、このカスタマイズが適用されます。

  8. (推奨)[Launch update now]をクリックした時にフィードが誤って更新されることを防ぐため、ファイル %service_dir%/dmz/feeds.pemfeeds.pem.0 と変名してください。
  9. ファイル %service_dir%/scripts/cron_cybertrace.sh を開き、次の内容を指定します:
    • RSYNC_USER(認証用の DMZ ホストのユーザー名)
    • RSYNC_HOST (DMZ ホストのホスト名/IP アドレス)
    • PATH_TO_FEEDS (DMZ ホストのディレクトリ %dmz_fu%/download のパス)
    • DOWNLOAD_DIR(「output」)
    • SSH_KEY(「フィードが格納されたディレクトリの同期」セクションのステップ 1 で説明した RSA キーファイルパスと同じパスを指定してください)
  10. クローンタスクのリストに %service_dir%/scripts/cron_cybertrace.sh を追加します。

    cron_cybertrace.sh スクリプトは、DMZ ホストのフィードファイルの同期を開始します。以下の例は、30 分間に 1 回起動し、DMZ ホストの cron_dmz.sh スクリプトと比較して 5 分遅れて開始する cron_cybertrace.sh ファイルを示しています:

    5-59/30 * * * * /opt/kaspersky/ktfs/scripts/cron_cybertrace.sh

    スクリプトを実行するように、ユーザー独自のスケジュールを設定できます。

    cron ユーザーが %service_dir%/scripts/cron_cybertrace.sh ファイルを実行するアクセス権を持っていることを確認してください。

  11. CyberTrace を開始します。

    systemctl start cybertrace.service コマンドを実行します。

  12. ブラウザーで CyberTrace Web を開きます([Configuration]→[GUISettings]→[HTTPServer]→[ConnectionString]のステップ 7 の詳細な説明を参照)。
  13. Settings]→「Feeds]ページのフィードの設定が DMZ ホストの設定と同様であることを確認します。
  14. Settings]→[Feeds]ページで、[Update frequency]パラメータを[Never]に設定します。
  15. Settings]→[Licensing]ページでライセンスを追加します。
  16. フィードの更新に関係ない他の設定を設定します。

この記事はお役に立ちましたか?
改善できる点がありましたらお聞かせください。
フィードバックをいただき、ありがとうございました。改善に向けて取り組んでまいります。
フィードバックをいただき、ありがとうございました。改善に向けて取り組んでまいります。