Kaspersky Security Center Web コンソールのアップグレード

2024年3月18日

ID 271767

この記事では、Linux オペレーティングシステムを使用しているデバイスで Kaspersky Security Center Web コンソールサーバー(単に「Kaspersky Security Center Web コンソール」とも表記)をアップグレードする方法について説明しています。

Kaspersky Security Center Web コンソールを Astra Linux に閉鎖ソフトウェア環境モードでアップグレードする必要がある場合は、Astra Linux に固有の手順に従ってください。

デバイスにインストールされている Linux ディストリビューションに応じて、次のインストールファイルのいずれかを使用します:

  • Debian の場合 — ksc-web-console-[ビルド番号].x86_64.deb
  • RPM ベースのオペレーティングシステムの場合 — ksc-web-console-[ビルド番号].x86_64.rpm
  • ALT 8 SP の場合 — ksc-web-console-[ビルド番号]-alt8p.x86_64.rpm

インストールファイルは、カスペルスキーの Web サイトからダウンロードして取得できます。

Kaspersky Security Center Web コンソールをアップグレードするには:

  1. Kaspersky Security Center Web コンソールをアップグレードするデバイスで、サポート対象の Linux ディストリビューションを使用していることを確認します。
  2. 使用許諾契約書(EULA)をお読みください。Kaspersky Security Center Linux 配布キットに EULA のテキストを含む TXT ファイルが含まれていない場合は、カスペルスキーの Web サイトからファイルをダウンロードできます。使用許諾契約書の条項に同意しない場合は、インストールファイルを使用して Kaspersky Security Center Web コンソールをアップグレードしないでください。
  3. Kaspersky Security Center Web コンソールをインストールする前に準備したものと同じ応答ファイルを使用します。応答ファイル名は ksc-web-console-setup.json で、ファイルの場所は /etc/ksc-web-console-setup.json です。

    応答ファイルが存在しない場合は、Kaspersky Security Center Web コンソールを管理サーバーに接続するためのパラメータを含む新しい応答ファイルを作成します。ファイルに ksc-web-console-setup.json という名前を付け、/etc ディレクトリに配置します。

    最小限のパラメータと、既定のアドレスとポートの内容を記載した応答ファイルの作成例は次のようになります:

    {

    "address": "127.0.0.1",

    "port": 8080,

    "trusted": "127.0.0.1|13299|/var/opt/kaspersky/klnagent_srv/1093/cert/klserver.cer|KSC Server",

    "acceptEula": true

    }

    Kaspersky Security Center Linux フェールオーバークラスターノードにインストールされた管理サーバーに接続されている Kaspersky Security Center Web コンソールをアップグレードする場合は、応答ファイルで、trusted インストールパラメータを指定して、Kaspersky Security Center Linux フェールオーバークラスターが Kaspersky Security Center Web コンソールに接続できるようにします。このパラメータの文字列値の形式は次の通りです:

    "trusted": "<サーバーアドレス>|<ポート>|<証明書のパス>|<サーバー名>"

    trusted インストールパラメータのコンポーネントを指定します:

    • 管理サーバーアドレスクラスターノードの準備時にセカンダリネットワークアダプターを作成した場合は、アダプターの IP アドレスを Kaspersky Security Center Linux のフェールオーバークラスターのアドレスとして使用します。そうでない場合は、使用するサードパーティのロードバランサーの IP アドレスを指定します。
    • 管理サーバーのポートKaspersky Security Center Web コンソールが管理サーバーへの接続に使用する OpenAPI ポート(既定値は 13299)。
    • 管理サーバー証明書管理サーバーの証明書は、Kaspersky Security Center Linux のフェールオーバークラスターの共有データストレージにあります。証明書ファイルの既定のパス:<共有データフォルダー>\1093\cert\klserver.cer。証明書ファイルを共有データストレージから Kaspersky Security Center Web コンソールをインストールするデバイスにコピーします。管理サーバーの証明書のローカルパスを指定します。
    • 管理サーバー名Kaspersky Security Center Web コンソールのログインウィンドウに表示される Kaspersky Security Center Linux のフェールオーバークラスター名。

    同じ .rpm インストールファイルを使用して Kaspersky Security Center Web コンソールをアップグレードすることはできません。応答ファイルの設定を変更し、変更後の応答ファイルを使用して Web コンソールの再インストールを行いたい場合、Web コンソールをまずアンインストールしてから変更後の応答ファイルを使用して再インストールを行います。

  4. root 権限のあるアカウントでコマンドラインを使用し、Linux ディストリビューションに応じて拡張子が「.deb」または「.rpm」のセットアップファイルを実行します。

    Kaspersky Security Center Web コンソールを以前のバージョンからアップグレードするには、次のコマンドのいずれかを実行します:

    • RPM ベースのオペレーティングシステムのデバイスの場合:

      $ sudo rpm -Uvh --nodeps --force ksc-web-console-[ビルド番号].x86_64.rpm

    • Debian ベースのオペレーティングシステムのデバイスの場合:

      $ sudo dpkg -i ksc-web-console-[ビルド番号].x86_64.deb

    これにより、セットアップファイルの展開が始まります。インストールが完了するまで待機します。

  5. 次のコマンドを実行してすべての Kaspersky Security Center Web コンソールサービスを再起動します:

    $ sudo systemctl restart KSC*

アップグレードが完了したら、ブラウザーを使用して Kaspersky Security Center Web コンソールを開き、Web コンソールにログインします。

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