Kaspersky Web Traffic Security をホストするサーバーのメモリおよびハードディスク容量の要件
2023年12月13日
ID 232939
メモリおよびハードディスク容量に関するサーバーの要件は、ハードウェア要件の見積もりに由来するノードのパフォーマンス値に基づいて決まります(次の表を参照)。
サーバーのメモリおよびハードディスク容量
ノードのパフォーマンス、Mbps | メモリ、GB | ハードディスク容量、GB | RAID タイプ | ハイパーバイザーまたは物理サーバーのディスクサブシステムの最低スピンレート、回転/分 | 最大キャッシュサイズ、GB(スタンドアロンインストールの場合のみ) | Syslog イベントログファイルの最大サイズ、GB(スタンドアロンインストールの場合のみ) |
0–90 | 16 | 200 | — | 7200 | 3 | 15 |
90–180 | 22 | 250 | — | 7200 | 6 | 35 |
180–270 | 28 | 300 | — | 10000 | 9 | 60 |
270–360 | 34 | 350 | — | 10000 | 12 | 90 |
360–450 | 40 | 400 | — | 10000 | 15 | 120 |
450–540 | 46 | 450 | 10 | 10000 | 18 | 150 |
540–630 | 52 | 500 | 10 | 10000 | 21 | 180 |
630–720 | 58 | 550 | 10 | 10000 | 24 | 210 |
720–810 | 64 | 600 | 10 | 10000 | 27 | 230 |
表に示すハードディスク容量は、使用可能なメモリ量に対応してハードディスクがルートパーティションとスワップパーティションにパーティショニングされる場合に適用されます。
Kaspersky Web Traffic Security(スタンドアロン)を使用している場合、ウイルススキャンを実行する前に、本製品は送信されるすべてのファイルのコンテンツを /tmp フォルダーに保存します。ディスクサブシステムの負荷を軽減するには、次のいずれかの対策が可能です:
- このフォルダーをファイルシステム tmpfs に移行する。
- ディスク書き込みキャッシングの設定を編集する。
キャッシングの設定には、以下の値を使用することを推奨します。
- vm.dirty_bytes = <最大キャッシュサイズ>。
最大キャッシュサイズの値は、上の表に記載されています。バイト単位で指定します。
- vm.dirty_background_bytes = vm.dirty_bytes パラメータ値の 80%。
- vm.dirty_expire_centisecs = 18000。
- vm.dirty_bytes = <最大キャッシュサイズ>。
Syslog イベントログでのトラフィック処理イベント、アプリケーションのシステムイベント、Kaspersky Anti Targeted Attack Platform サーバーファイル転送イベントのロギングをオンにできます。Kaspersky Web Traffic Security(スタンドアロン)を使用している場合、ロギングをオンにするときに、オペレーティングシステム側で次の作業を行う必要があります:
- 個別ファイルへのイベント詳細のロギングを設定します。
- ログファイルのローテーションのルールを設定します(logrotate)。
ログファイルの最大サイズの値は、上の表に記載されています。
- システムログの書き込み頻度の制限をオフにします(レート制限)。
- イベントのロギングを rsyslog 経由で journald はバイパスして設定します。