Kaspersky Security Center 14 Linux

klbackup ユーティリティを使用したデータのバックアップとリカバリ

バックアップと将来の復元に備えて、Kaspersky Security Center 配布キットに含まれている klbackup ユーティリティを使用して、管理サーバーのデータをコピーできます。

以前のバージョンの MariaDB DBMS を使用して、Kaspersky Security Center 15 以前に含まれていた管理サーバーのデータをバックアップし、それ以降のバージョンの MariaDB を搭載したデバイスでデータを復元すると、エラーが発生する可能性があります。詳細については、「以前の DBMS バージョンで作成されたバックアップから管理サーバーデータを復元する方法」を参照してください。

klbackup ユーティリティを使用すると、ネットワークエージェントフラグは復元されません。ネットワークエージェントフラグを手動で構成する必要があります。

サイレントモードでバックアップコピーを作成または管理サーバーデータを復元するには:

管理サーバーがインストールされているデバイスのコマンドラインで、必要なキーを指定して klbackup を実行します。

ユーティリティのコマンドライン構文は次の通りです:

klbackup -path BACKUP_PATH [-linux_path LINUX_PATH][-node_cert CERT_PATH] [-logfile LOGFILE] [-use_ts]|[-restore] [-password PASSWORD]

klbackup ユーティリティのコマンドラインでパスワードを指定しないと、対話形式でパスワードを入力するように指示されます。

キーの説明:

  • -path <バックアップパス> – <バックアップパス> で指定したフォルダーに情報を保存します。または、<バックアップパス> で指定したフォルダーのデータを使用して復元を実行します(必須パラメータ)。
  • -linux_path LINUX_PATH – DBMS バックアップデータを含むフォルダーへのローカルパス。

    データベースサーバーのアカウントと klbackup ユーティリティには、フォルダー LINUX_PATH のデータを変更するアクセス権を付与する必要があります。

  • -node_cert <証明書のパス> — 回復後に非アクティブなフェールオーバークラスターノードを設定するためのサーバー証明書ファイル。設定されていない場合は、サーバーから自動的に取得されます。
  • -logfile <ログファイル名> – 管理サーバーデータのバックアップと復元に関するレポートを保存します。

    データベースサーバーのアカウントと klbackup ユーティリティには、<バックアップパス> で指定したフォルダーのデータを変更するアクセス権を付与する必要があります。

  • -use_ts — データを保存する時に、<バックアップパス> で指定したフォルダーの、現在の UTC でのシステム日付と処理時刻が付いたサブフォルダー(klbackup YYYY-MM-DD # HH-MM-SS 形式)に情報をコピーします。キーを指定しない場合は、<バックアップパス> で指定したフォルダーのルートに保存されます。

    既にバックアップコピーがあるフォルダーに情報を保存しようとすると、エラーメッセージが表示されます。情報は更新されません。

    -use_ts キーを使用することで、管理サーバーデータのアーカイブを保持することができます。たとえば、-path キーにフォルダー /tmp/KLBackups を指定した場合、フォルダー klbackup 2022/6/19 # 11-30-18 には、2022 年 6 月 19 日午前 11 時 30 分 18 秒時点の管理サーバーのステータス情報が保存されます。

  • -restore – 管理サーバーデータを復元します。データ復元は <バックアップパス> で指定したフォルダーの情報に基づいて実行されます。このキーを指定しない場合、データは <バックアップパス> で指定したフォルダーにバックアップされます。
  • -password <パスワード> — 機密データを保護するためのパスワード。

    パスワードを忘れた場合、復元できません。パスワードに条件はありません。パスワードの長さは無制限です。また、0 文字(パスワードを設定しない)も可能です。

    データを復元する時は、バックアップ時に入力したパスワードを指定します。共有フォルダーへのパスがバックアップ後に変更された場合は、復元されたデータを使用するタスクの操作(復元タスクとリモートインストールタスク)を確認します。必要に応じて、これらのタスクの設定を編集します。バックアップファイルからのデータの復元中は、共有フォルダーまたは管理サーバーにアクセスしないでください。klbackup ユーティリティを開始するアカウントは、共有フォルダーへのフルアクセスの権限を持っている必要があります。バックアップから管理サーバーのデータを復元するには、新しくインストールされた管理サーバーでユーティリティを実行することを推奨します。