分離されたネットワークの脆弱性を修正するための分離された管理サーバーの設定

2024年6月13日

ID 230777

インターネットにアクセス可能な管理サーバーを設定してから、ネットワーク内の分離されたすべての管理サーバーを準備してください。分離された管理サーバーに接続された管理対象デバイスの脆弱性を修正し、アップデートをインストールします。

分離された管理サーバーを設定するには、各管理サーバーに対して以下の手順に従います:

  1. 脆弱性とパッチ管理(VAPM)機能のライセンスをアクティベートします。
  2. 管理サーバーがインストールされているディスクに 2 つのフォルダーを作成します。
    • 必要なアップデートのリストのフォルダー
    • パッチのフォルダー

    これらのフォルダーには必要に応じて名前を付けることができます。

  3. オペレーティングシステムの標準の管理ツールを使用して、作成したフォルダーで KLAdmins グループに変更権限を付与します。
  4. klscflag ユーティリティを使用して、管理サーバーのプロパティにフォルダーのパスを指定します。

    コマンドラインを実行し、現在のディレクトリを klscflag ユーティリティのあるディレクトリに変更します。klscflag ユーティリティは、管理サーバーがインストールされているディレクトリにあります。既定のインストールパスは /opt/kaspersky/ksc64/sbin です。

  5. コマンドラインで次のコマンドを実行します:
    • パッチのフォルダーのパスを設定するには:

      klscflag -fset -pv klserver -n VAPM_DATA_IMPORT_PATH -t s -v "<フォルダーのパス>"

    • 必要なアップデートのリストのフォルダーのパスを設定するには:

      klscflag -fset -pv klserver -n VAPM_REQ_EXPORT_PATH -t s -v "<フォルダーのパス>"

    例:klscflag -fset -pv klserver -n VAPM_DATA_IMPORT_PATH -t s -v "/FolderForPatches"

  6. 必要であれば、klscflag ユーティリティを使用して、分離された管理サーバーが新しいパッチをチェックする頻度を指定します:

    klscflag -fset -pv klserver -n VAPM_DATA_IMPORT_PERIOD_SEC -t d -v <頻度の値(秒)>

    既定値は 120 秒です。

    Example: klscflag -fset -pv klserver -n VAPM_DATA_IMPORT_PERIOD_SEC -t d -v 120

  7. 必要であれば、klscflag ユーティリティを使用して、パッチの SHA256 ハッシュを計算します:

    klscflag -fset -pv klserver -n VAPM_DATA_IMPORT_VERIFY_HASH -t d -v 1

    このコマンドを実行すると、分離された管理サーバーに転送されてからパッチが変更されていないことと、必要なアップデートを含む正しいパッチを受け取ったことを確認できます。

    既定では、Kaspersky Security Center Linux はパッチの SHA256 ハッシュを計算しません。このオプションをオンにすると、分離された管理サーバーがパッチを受信した後、Kaspersky Security Center Linux はそれらのハッシュを計算し、取得した値を管理サーバーデータベースに保存されているハッシュと比較します。計算されたハッシュがデータベース内のハッシュと一致しない場合はエラーが発生し、間違ったパッチを置き換える必要があります。

  8. 脆弱性とアプリケーションのアップデートの検索タスクの作成スケジュール設定タスクスケジュールで指定されているよりも早く実行したい場合は、手動でタスクを実行します。
  9. 管理サーバーサービスを再起動します。

すべての管理サーバーを設定すると、パッチと必要なアップデートのリストを送信し、分離されたネットワーク内の管理対象デバイスのサードパーティ製ソフトウェアの脆弱性を修正できるようになります。

関連項目:

シナリオ:分離されたネットワークでのサードパーティ製ソフトウェアの脆弱性の修正

分離されたネットワークでのサードパーティ製ソフトウェアの脆弱性の修正について

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